はじめまして!
サービスデザイナーの櫻井です。プライベートでは3児の母で、仕事とプライベートに翻弄されながらも日々奮闘しながら頑張っています。
普段は社内の新規事業プロジェクトのコンセプト〜検証の立ち上げフェーズに関わることが多く、PM兼UXデザインのような役回りで仕事をさせていただいています。
そんな中、業務とは別に社内のOWNERSという起案プログラムで、「ワーキングマザーのモヤモヤ解決のサービス」を検討しています。
(OWNERSについては他の方も触れておられるので、そちらもぜひ エンジニアが社内起業制度で起案した話 #techtekt Advent Calendar 2023 - techtekt)
こちらの記事では私がテーマとしていた、「ワーキングマザーのモヤモヤ解決サービス」の検討の過程やそこから見えてきたことをご紹介したいと思います。
なぜ起案?
ワーキングマザーに限らず、課題に直面した時「あーこういうサービスあったらいいのに」って思ったことがある方は少なくないのでは。
でも、そう思っているうちに次の課題や悩みがやってきて、その時は強かった課題感も喉元過ぎればなんとやら、いつの間にか過ぎ去ってしまう、なんてことも多いのではないかと思います。
私も特にワーキングマザー1〜5年生くらいの時は、1つ1つは確かに喉元過ぎればなのですが、次から次に降りかかる課題に常にモヤモヤ。
なんとかしたい、世のワーキングマザーのストレスを少しでも減らしたい、という思いが強くなる中で、奇しくも「はたらいて、笑おう」をミッションに掲げているパーソルキャリアに入社。
入社後は、ワーキングマザーにとってキャリアオーナシップがめっちゃ大事だ!と、「自分にとってのキャリアオーナシップを見つける」ワークショップをやってみたりと、試行錯誤。(詳細はこちらの記事に
ワーキングマザーにとってのキャリアオーナーシップとは(WSまとめ) - techtekt
)
もっと具体的にサービスを考えたいと思い、社内で始まった起案プログラムに挑戦しました。
まずはインタビュー!
起案プログラムは、いくつかのチェックポイントが設けられていて、一発で事業計画ドーン!と提案するのではなく、大きくは課題検証→ソリューション検証→事業性検証と段階を経て検証していきます。
課題の検証では、インタビューにインタビューを重ね、バーニングニーズを見つけ、その課題の蓋然性を示すことがチェックポイントとなります。
これまで28名の方にいろいろとインタビューをさせていただき、子育てを始めてのキャリア観の変化や、モヤモヤしていること、どのように対処しているかなどをお聞きしてきました。そこでお聞きしたモヤモヤをいくつかご紹介させて頂きます。
育休中|初めての異世界モヤモヤ
私、1日中赤ちゃんとしか喋ってない。毎日同じことの繰り返し、当たり前だけど評価されない。でも復帰してもちゃんと仕事できるか不安。毎日これでいいのかな。
仕事やキャリアに向き合ってきた人ほど、これまでのスキルが通用しない育児という壮大なプロジェクトの前に心身ともに疲れる時期。これまでのスキルを活かして自己発揮し、それへのフィードバックがある元の世界を懐古してはモヤモヤ。
復帰後|ちょうどいい配慮ないの?モヤモヤ
時間がない中でタスクを効率化してこなし、残業時間を限りなく減らしてなんとか両立していると、それが業務的に余裕があると思われるってどういうこと。
ワーキングマザーにとって効率化は必須命題、限られた時間で集中的に業務をこなしている。配慮されすぎて仕事を任せてもらえないのも困るが、全く他の人と同じように扱われるのは配慮なさ過ぎるのでは?とモヤモヤ。
〜幼少期|最適解が見当たらないモヤモヤ
小1の壁というものがあるらしい。やっと保育園で軌道に乗ってきたのに。何をどう準備しておけばいいんだろう。webで調べてみても何が自分に当てはまるか分からない。
学童、習い事、子供の成長に伴ってさらに条件は複雑化。自分にとっての働き方も再び見直すフェーズだろうか、と思いながらも自分と似た価値観、子育て条件の人が近くにおらず、最適解が見当たらずモヤモヤ。
「結局、自分が頑張るしかない」
ワーキングマザーの方なら思い当たること、1つはあるのではないでしょうか。そしてその試行錯誤の中で、解決できるケースもあれば、解決しないケースも。そして解決しないケースにおいては、「結局、自分で考えるしかないんですよね」「結局、自分が頑張るしかないんですよね」という結論に至っている人が多かったんです。
私は、それこそがモヤモヤし続けてしまう状況を作っているのではないかと考え、その状況を改善するソリューションを作ることを起案として提案しました。
ただでさえ物理的制限がある中で、モヤモヤを解消するのも自分次第。この息が詰まるような閉塞感をなんとかしたい、もっと手軽に気軽にモヤモヤの解消ができるようにしたい。
モヤモヤの正体って?
はたらくとプライベートがコンフリクトしている問題、その解決が自分次第になっている状態がモヤモヤが発生しつづけている要因なのではないか。モヤモヤの具体はそれぞれ個々によって違うのだけれど、そのベースにはそういった条件があるのではないか。それが今回のインタビューを通じて結論づけた課題の構造であり、起案のベースとなっています。(結局モヤモヤの正体、とまではいかず、期待を裏切ってしまった方すいませんw)
子育てしながらはたらくは、もちろん個別の課題が絶えないことではありますが、それでもそんなママも、もちろんパパも、子育てしながらも「はたらいて笑える」瞬間が増えるような、そんなサービスを作っていけたらいいなと思っています。
今後はこの課題に対するソリューションの検証を行っていきます。いつかプロダクトとして届けられる日が来るように頑張りたいと思います。
櫻井 乃梨子 Noriko Sakurai
デザイン推進統括部 サービスデザイングループ第2 リードディレクター
2021年9月パーソルキャリア入社し、サービスデザイナーとしてのキャリアをスタート。子育てとはたらくのいい関係を模索しながらサービスづくりに励んでいます。
※2023年12月現在の情報です。