この記事はtechtekt アドベントカレンダー2023の10日目の記事です🎁。
※社内LT会で発表した内容のリライト版になります。
はじめに
こんにちは。NUTION所属UIUXデザイナーの篠崎です。最近はBtoBtoCの新規事業系プロダクトのデザイン領域に携わっています。
この記事ではプロダクト開発におけるプロトタイプとはなんぞやを簡単に紹介していきます。プロトタイプというものをこれから知る、これから作ってみる方におすすめの内容となっています。
プロトタイプとは正式リリース前の試作モデル
一言で表すと、将来の完成像を思い描ける試作品を指します。
ChatGPT曰く、「アイデアやコンセプトの概念を具体化し、機能やデザインの検証を通じて製品の開発プロセスを加速する目的」をもつそうです。
本製品との共通点は価値が体験できること
プロトタイプは、本製品(正式リリースしたアウトプット=プロダクト)と特徴を比較するとわかりやすいかもしれません。
たとえば「新しいブランド牛肉を販売することになった」場合、本来はレストランでプロのシェフが特製メニューとして提供するのを想定しているかもしれませんが、まずは試食会で焼き立てを一口出してユーザーの反応をみてみる。これがプロトタイプになります。
本製品と提供シチュエーションは異なっていても、ユーザーに直接お肉の美味しさを評価してもらうことができます。
実際にユーザーがその価値を体験できる、それがプロトタイプと本製品の共通点になります。
プロダクト本開発前の仮説検証に使える
時間とコストをかけてプロダクト本開発に入る前、フェーズによって検証したいことがあります。
- アイデアが実現できているかの検証
- 課題解決になっているかの検証(価値仮説)
- 提供価値に需要があるかの検証(市場仮説)
こんなときプロトタイプを活用して早い段階で検証を行っていけば、本製品の品質をより磨き上げていくことができます。
で、ファサードって?
ファサード(仏: façade)は、建築物正面部のデザインを指す語句である。フランス語に由来し、英語のfaceと同根である。建築物で最も目立つため都市景観の形成に影響が大きく、建築設計で重要視される。 @Wikipedia
本物を作ろうとするとユーザーテストできるほどリアルな水準に至るまでに長いリードタイムが必要ですが、ユーザーが価値体験できる「ファサード」であればテストまでのリードタイムを短くすることができます。
ぜひファサードとしてのプロトタイプを使って、より良いフィードバックを取り入れながら、ユーザーの期待に応える製品を形成していきましょう。
篠崎 真由美 Mayumi Shinozaki
デザイン推進統括 クライアントサービスデザイン部 デザイン第1グループ
2022年2月入社。Web/UIUXデザインを主務に、ベンチャー企業でメディア運営や新規事業開発のクリエイティブ業務やSIerでデザイン導入支援に従事。
※2023年12月現在の情報です。