みなさま、こんにちは。techtekt編集部のもりたです。
パーソルキャリアの技術広報として、主にtechtektの運営、イベントやカンファレンス登壇支援などを行っています。
※これまではこのような記事を投稿してきました。
【祝500投稿!】非エンジニアの私が歩んだ――企業の技術ブログ運営について実態を共有! - techtekt
技術広報を続けてきて考える「場づくりの重要性」について #techtekt Advent Calendar
さて、今回はアドベントカレンダー(以下、アドカレ)の運営方法について投稿します。
昨年12月は、techtektでもアドカレが大いに盛り上がりました。2部署からエントリーがあり、計50本投稿され、技術記事をはじめとしたバラエティ豊かな記事が公開されています。
編集部側は1名で対応したのですが、エンジニアメンバーの強力なサポートのおかげで、アドカレ1か月前から準備をはじめ、驚くほどスムーズに滞りなく進みました。振り返りも兼ねて今回はそのポイントをお伝えします。
「アドカレをやりたいけど…執筆者が集まるか不安」
「アドカレの記事公開までの流れが知りたい」
「自社での技術発信をより加速させたいけど、どうしたらいいかわからない」
このような悩みを持つ方にとって、お役に立てば幸いです。
こんな方にオススメ
- アドカレを始めてみたいと思っている技術広報の方
- 自社の技術発信をより強化したいと思っている技術広報やエンジニア採用担当者の方
以下の話はしません
- 記事レビューにおける静的解析ツールやその方法について
アドカレを始める前に~社内メンバー巻き込みの心得~
先にお伝えした通り、今回は2部署からのエントリーがありました。
- 新規サービス開発やデザイナー、リサーチャーなどの有志メンバー
- dodaサイト開発やアーキテクチャ、グロースなどを担う組織
アドカレ執筆者募集を始めてから、早いところは2日間で枠が埋まり、社内Slackでもアドカレを楽しみにしている様子が散見されました。
こんなにも早く、執筆者を集めることができたのは何がポイントだったのでしょうか?アンケートやヒアリングの結果から以下のようなことがわかってきました。
techtektを見て入社された方による「参加意識の醸成と組織文化の変化」
「techtektを見て応募した(または入社を決めた)ので、何か自分の記事が次の応募者の方にも役に立ってほしい」
「techtektが入社時に役立ったので、何か手伝いたいと思っていた」
こんな声をいただくケースが多く、編集部としては嬉しい限りです。techtektを5年続けてきて、もともとは技術発信の文化が根付いていなかったところから、こうした新たに入社された方による参加意識の醸成が組織へと広がり、それが組織文化の変化にもつながっているように感じています。
この5年間は草の根活動で、先人たちも多く語られてきていますが、とにかく「継続する」ということが、意識を変え、組織を変えることにつながると感じました。
過去techtektに出演した方による「共同運営 または ポジティブな情報発信」
「以前、techtektでインタビュー記事に出たことで、社内外から声がかかるようになり、プレゼンスが上がった」
「前からアドカレはやりたいと思っていた。寄稿やインタビューなどの実績は、評価タイミングでアウトプットとして持っていきやすいので、参加しない手はないのでは。」
1に記載した「継続」にもつながりますが、インタビューでも記事投稿でも良いので、とにかく情報発信を体験してみることがとても大切であると振り返っています。必ずしも声がかかったりプレゼンスが上がったりするわけではないですが、情報発信を重ねてみることで、その価値が伝わると感じています。
多くの社員がその体験をしやすくするような仕組み作りは、引き続き検討していきます!
アドカレ運営するにあたっての体制や進め方
記事制作から公開までのフローは上記の通りで、割と一般的な流れを踏襲しています。特にレビューの部分では、技術的な観点と校正的な観点で2名入れたり、部署によっては静的解析のレビューを入れたりしているところもありました。
では、運営側はどのような体制で、どんな役割を担っていたのかもお伝えします。
アドカレ運営体制
今回2部署からのエントリー且つ、doda開発では開催が初めてだったこともあり、役割が一部異なるところもありますが、担当は以下の通りです。
テックブログ責任者(techtekt編集部)
- アドカレ開始にあたり必要なもの、スケジュールなどの確認、依頼
- 全記事の最終チェック(校正観点&レピュテーションリスクのあるものではないか、などの確認)
- その他雑務(記事を読みやすくするための細かい修正、執筆者からの質問対応など)
基本的に編集部が最終チェック・判断をしながら運営を進めています。編集部も含めた全員がほかにも仕事を持っているため、運営側の負荷が多くならないように留意しています。
アドカレ運営者
- 執筆者の募集、告知
- アドカレの流れ・スケジュールの共有
- 部内への募集・告知
- レビューの設置
- 執筆者の相談窓口
アドカレ運営者には、基本的に部内での取りまとめをお願いしていました。ここがすごく重要なポイントで、テックブログの運営において、編集部がいないといけない状態はあまり健全ではありません。再現性がなくなってしまいますよね。
技術発信においては部内で自走できる状態が望ましいと考え、運営担当の方を中心に、部署で回していただける体制を作っていただきました。
またそれらのやり取りもSlackやesa、Teamsなどで、基本的にはオープンチャンネルで見られるようにしています。これで運営者が次の世代にバトンタッチしても問題なく進められます。
進め方
基本的にはアドカレやるぞ!が決まったタイミングで、執筆担当、スケジュールなど必要なところを決めておけば、後続の対応にそこまで手を取られることはありません。逆に最初のうちに決めるべきことを決めておかないと、対応が後手に回るのでしっかりと決めておきましょう。
技術発信はいいぞ(まとめ)
さて、いかがでしたでしょうか。アドベントカレンダーを実施するにあたって何かお役に立てると嬉しいです。
今回50本の記事がスムーズに公開できたのは、アドカレ運営担当と現場の主体性がほとんどです。編集部としての課題は、もっとライティングにおける手助けができるようなツールの提供や記事構成をサポートするようなフォーマットの提供など、できることは多くあったと振り返っています。これらは今年リベンジしようと燃えてます🔥
課題は多く残りましたが、記事一つ一つを読んでいくと、執筆者の個性が出ていたり、組織の文化がわかったり、会社全体に根付くマインドが垣間見えてきます。それらを受け取った社内外の読者の方がその記事を拡散してくださいました。やっぱり技術発信はいいぞ、です。
技術発信を通じて、パーソルキャリアのエンジニアリング・デザイン組織の魅力が伝わるように、引き続き尽力してまいります。次回の記事もお楽しみに!
もりた
戦略企画統括部 組織開発部 Techリレーショングループ
2009年パーソルキャリアに入社。キャリアコンサルタントやマーケティングの経験を経て、人事へ異動。エンジニア採用やオンボーディングなどの施策検討などを行い、現在は採用広報として、エンジニア向けオウンドメディア「techtekt」を運営する。
※2025年1月時点の情報です。