【祝500投稿!】非エンジニアの私が歩んだ――企業の技術ブログ運営について実態を共有!

 【祝500投稿!】非エンジニアの私が歩んだ――企業の技術ブログ運営について実態を共有!

こんにちは、techtekt編集部もりたです。

この度techtektは、投稿記事本数が500本を超えましたっ🎉🎉🎉

サイトを立ち上げてから2年と9カ月。早いのか遅いのかよくわかっていないですが(笑)、ここまでご協力いただいた多くの社内外の方に感謝申し上げます。いつも本当にありがとうございます。

そこで今回は、非エンジニアの私が本メディアを運営してきて、多くの方にご質問いただく内容を、アレコレお伝えしてまいります。エンジニア採用はもちろん、エンジニア組織のインターナルコミュニケーションをはじめとした組織開発や技術広報を検討されている方にとって、何かお役に立てれば幸いです。

※あくまでも弊社内の事例をもとにした話ですので、必ずしもこのやり方が正しいわけではありません。温かい目で見ていただけると嬉しいです(笑)。

 

サイト立ち上げについて

 

――techtektを立ち上げた目的は?

パーソルキャリアのエンジニア採用や入社後ギャップ解消を目的として、本メディアが立ち上がりました。

転職サービス「doda」やハイクラス転職「iX」など、人と組織にまつわる事業を30年以上続けているパーソルキャリアが、テクノロジー活用に向けて、良いことも課題になっていることも、生々しく、リアルに伝えていくことをコンセプトにしています。

 

立ち上げ初期のtechtekt

立ち上げ初期のtechtekt

 

――なぜtechtekt(テックテクト)という名前に?

テクノロジー本部と本メディアが立ち上がった2019年10月。道は始まったばかりで、ここから「てくてくと歩んでいく」という意味と技術(tech)を掛け合わせた造語として作りました。

 

――サイトを立ち上げるにあたって、一番苦労したところは?

冒頭でも述べた通り、私自身にエンジニア経験はございません。そのため、エンジニア組織のことをエンジニア向けに発信するために、人と組織について理解することに、ものすごーーーーく時間を費やしています。大切なこと!

それぞれの組織が、なぜパーソルキャリアの中に存在し、どのような役割を遂行しているのか、を組織アイデンティティとして表現したいと思っていましたが、何せわからないことが多かったので、とにかく現場に聞きまわって→調べて→また聞いてを繰り返していました。当時からいろいろと教えてくださっている現場のエンジニア、ITコンサルなどのメンバーには本当に感謝です…!

サイト立ち上げ後も継続して、各組織の管理職と定期的に話をさせてもらう一方で、エンジニア組織のSlackチャンネルにも入れてもらい日常的にメンバーとのコミュニケーションも取る・横から見ることで、言語化されていないエンジニア組織ごとの雰囲気も理解していきました。(組織ごとに使われやすいSlackやTeamsの絵文字って異なりますよね笑)

 

――今だから話せる、失敗エピソードってある?

実は、当初サイトの名前は別の名称にてほぼ確定で進めていたのですが、サイトリリース2カ月前に商標登録上、難しいことが判明!!休み返上で名称会議を行い、現在のtechtekt(テックテクト)に決まりました。立ち上げにあたって、この辺りは不勉強だったので当時は猛烈に調べてましたが、最初から勉強しておけばよかった~と反省。

今はこっちの名前の方が気に入っています(笑)。

 

――サイトのKPIはどうしているの?

何か数値を定めて毎月目標を追っている、ということはありません。健康指標としてサイトのPVやUU、入社者へのアンケートなどを取得しながら運営しています。

ココに至るまでには、私自身も不勉強な事が多かったため、オウンドメディアを運営されている多くの企業様にお伺いし、考え方を教えていただきました。先人たちに心から感謝…!

 

編集部や取材、記事について

 

――編集部の業務ってどんなものがあるの?

記事にまつわる仕事については、過去の記事でも触れているので、よければそちらをご覧ください。

それ以外では、常に最新の情報がお届けできるようにサイトのメンテナンスを行ったり、応募を検討されている方の体験をより高めるために周辺環境の整備(組織ごとのPR施策を検討したり、採用サイトの拡張など)を行ったりしています。

主業務がありながらも、有志で手伝ってくださる編集部メンバーがいて、本当に心強い&感謝です!

 

――記事のカテゴリはどのようにして決めたの?

「技術(tech)」「制度・環境(culture)」「社員(member)」「サービス(service)」と4つのカテゴリに分類しています。

tech“だけ”にして、テックブログとして開発環境やエンジニアの情報発信メディアにすることも検討しましたが、弊社も含めてこれまでも多くの企業が「テックブログが長続きしない問題」があったと思います。そして、それらが現場のエンジニアさんの負担になることも避けたかった――

また、手前味噌ですが、パーソルキャリアで働く(働いた)方からよくいただくお話の一つに「本当に“いい人が多い”」と言っていただきます。社会や顧客に価値あるものを提供したいという想いを持ったメンバーが多いことは確かですので、その人となりを伝えたいこともあり、tech以外にもcultureやmember、serviceというカテゴリを作りました。

 

――記事のネタはどのようにして集めているの?

月に1回、新しい取り組みや今度リリースを予定されているもの、最近の組織事情までさまざまな視点で各組織の管理職にヒアリングを行っています。

 

それよりも最近多いのは、メンバーからのタレコミ情報なんです!!

定例会議を待たずして、チャットで情報共有してくれることが非常に多いです。

「こんな取り組みがスタートするんですけど、記事になりますか?」

「自分で学んだ●●のテーマで記事を作りたいんですけどいいですか?」

「隣のチームが今度XXをリリースするから、取材してあげてほしい!」

 

オープンに発信することに協力してくれるメンバーが増えていて本当にうれしい限りです(感涙)

もちろん技術的な内容も含まれますが、私自身も調べながらもう一段深く理解したり、わからないところは質問したりしてこういうチャンスをきっかけに勉強しています(メンバーも優しいからめっちゃ教えてくれる)

 

――現場のエンジニアさんをどんな風に巻き込んでいるの?

まずは、techtektに関わった体験がより良いものになるように、編集部としてさまざまな準備をしました。寄稿、インタビュー、記事フォーマット、動画など、参加するメンバーが自分に合ったものを選べるように、またこちらからも提案ができるようにしています。細かいですが、コミュニケーションの一つひとつ、協力してくださったメンバーへ効果に関するフィードバックなどできる限り伝えるようにしています。

一方で、発信することが苦手/抵抗がある方もいらっしゃるので、techtektの取り組みはすべて任意で、強制ではありません。業務的にも心理的にも負担にならないコトを大事にしています。

 

“techtekt体験“以外では、エンジニアリング組織づくりに対する考え方の社内発信、エンジニアさんとの対話、SlackやTeamsなどでのコミュニケーションをとりながら、techtektを中心とした組織開発に関する内容を議論したりしています。

「採用」や「育成」が管理職のもののようになってしまったり、インターナルなコミュニケーションが不足しないように、複数の組織を横断している編集部だからこそ「できること」を意識しています。

 

――取材骨子の作り方は?

技術的なバックグラウンドはなくても、「誰に」「何を伝える」ための記事なのか、という軸は変わらないと思っているので、今でもその考えのもと取材骨子を作っています。それらに肉付けする形で、エンジニアの皆さんなどから技術的な要素を入れてもらって記事にしています。

 

骨子の作り方はこちらをご覧ください!

 

――記事のチェックなどはどのようにしているの?

編集部にて、校正・校閲をしてから公開しています。読みやすい文章になっているかなどの校正から、パーソルキャリアとして適切な発信になっているか、などをチェックしています。テキストコミュニケーションですので、誤った解釈にならないかどうかを意識していています。

一方でコード上のお作法などは、私ではわからない部分も多いため、編集部にいるエンジニアメンバーにお願いしたり、相互レビューをお願いしています。

※内容をしっかり把握するために、ここでも“とにかく調べて学ぶ”を繰り返し行っています。

 

――techtekt以外にも何か取り組んでいるの?

パーソルキャリアでは、techtekt以外にもエンジニアコミュニティである「TECH Street」があります。私と同じチームのメンバーが運営をしていて、一部お手伝いしたり、パーソルキャリアの社員登壇の支援なども行っています。

こういったコミュニティに参加しながら、わからなくても単語を浴びる、という経験も大事だと思っています。

 

――編集部冥利に尽きる!嬉しかったエピソードは?

「techtektを見て、パーソルキャリアに応募しようと思えました」

「入社してからまだ自分の組織以外がよくわからなかったんですが、techtektを見て繋がることができました!」

社内でこういった声をもらったり、取材中でもメンバーの仕事に対する価値観やスタンスに触れられるのは本当に編集部冥利に尽きます!

 

――ぶっちゃけこの記事苦労したな、という記事はある?

直近の記事で恐縮ですが、先日の新社長シリーズですね(笑)。

組織それぞれの特徴や、ビジネスとテクノロジーをどのように融合させた記事にするのか、どのような問いを立てるのか、などたくさんの議論を重ねて作りました。その分、とても思い入れのある記事になっています。(ぜひご覧ください!)

 

さいごに

非エンジニアの私がここまで続けてこられたのは、テクノロジー本部のメンバーの皆さまと、また社外で技術広報や採用広報としてご活躍されている方々の教えがあってだと思います。本当にありがとうございます。

一方で、まだまだ課題も山積みです。学びを止めずに、私自身も楽しみながら、この技術広報や採用広報の仕事を存分に楽しみたいと思っています!!

それでは皆様、今後のtechtektもお楽しみに~👋

 

パーソルキャリア もりた

もりた

戦略企画統括部 組織開発部 Techリレーショングループ 

2009年パーソルキャリアに入社。キャリアコンサルタントやマーケティングの経験を経て、人事へ異動。エンジニア採用やオンボーディングなどの施策検討などを行い、現在は採用広報として、エンジニア向けオウンドメディア「techtekt」を運営する。

 

※2022年8月時点の情報です。