まだ整っていないからこそ、PdMの力が活きる ~dodaダイレクト×DXを仕掛ける、成長フェーズのチームから~

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「dodaダイレクト」のプロダクトマネージャー(PdM)9名のマネージメントをしている椙浦(スギウラ)と申します。今回は、私たちチームの現在地と今後の展望についてご紹介します。

 

はじめに

私たちは「dodaダイレクト」サービスの中で、企業向けのプロダクトを開発・運営を担うチームです。

企業が「待つ採用」ではなく、「出会いに行く採用」を当たり前にする未来を目指しています。

現時点では、dodaダイレクトのプロダクトに大きな差別化はありません。

しかし、それは未完成であるということ。

今まさにチームでその差別化を形にしようとしている最中であり、そこにこそPdMの力が求められています。

まずは、私たちが大事にしている価値観からお伝えします。

 

働く思想は「どこでも輝ける力をつける」

私たち掲げているメッセージは、「どこでも輝ける力をつける」。

仕事を通じて前向きな感情が生まれる世界を信じています。

 

候補者と企業が出会う最初の接点になるのが、ダイレクトリクルーティングという手法。

だからこそ、スムーズで納得感のある出会いをプロダクトで支援したい。

これはチーム全員の共通認識であり、プロダクトづくりの判断軸にもなっています。

 

チームの現在地

PdMの仕事は、仮説と対話の連続

PdMチームは現在9名。企業向け管理画面(スカウト配信~管理)を中心に担当しています。

開発体制は複数チームに分かれており、スプリントの長さ(1〜2週間)や朝会の時間帯(例:10:15〜)もチームごとに最適化されています。

 

1スプリントで扱う施策は2〜3件程度。

エンジニアは5〜7名、デザイナーは1名体制(常駐)。

QAは不在で、リリース前の確認はPdMとエンジニアが協力して行います。

 

仮説の記録はConfluenceに残し、KPTでのふりかえりも実施。

ナレッジはチーム内に蓄積され、過去の意思決定や失敗からも学べる文化が少しずつ根づいてきました。

 

DXの入口に立った今、この瞬間にできること

私たちは今、いわゆる“華やかなDX”の対極にあります。

dodaダイレクトの現場の多くは、今も人力・Excel・口頭で動いています。

しかしそれは、「整えられる余白が山ほどある」ということでもあります。

 

例えばレコメンド改善施策では、スカウト送信率をSQLで分析し、候補者リストのロジックを再設計。ABテストを回し、Confluenceで進捗と結果を全社共有。

一方でにマッチングロジック変更など、中長期影響を持つ施策は、効果検証に60日以上かけることもあります。

週末のKPTでは、施策の手応えや改善点を整理して次の仮説へつなげています。

 

整っていないことが、最大の余白

施策の仮説立案はPdMが主導しますが、開発に至らない施策があるのも事実です。

(優先度の判断や、不具合対応の緊急性、営業チームとの調整など、要因は様々です)

 

そこで私たちは「提案の質を上げる」ことで突破してきました。

Confluenceには、背景・仮説・証拠データ・期待効果をまとめた施策テンプレを整備。

意思決定者が判断しやすい構造にしたことで、提案の採用率が高まりました。

 

さらに、複数チームでのスクラムを効率的に回すために、Less(Large Scale Scrum)を導入。

どのチームがどの課題に取り組んでいるかが可視化され、打ち手の重複や漏れも減ってきています。

 

施策の蓄積、整備、連携――どれも“ちょっとずつ良くなってきている”状態です。

まだ完璧ではありませんが、仕組みを作っていく手応えがあります。

それが今、このフェーズならではの面白さだと感じています。

 

整える側として加わってほしい

今のフェーズに合う人は、「整った環境で回す人」ではなく、

「未整備な状態を一緒に形にしていける人」です。

  • 自分の仮説を形にすることにワクワクできる
  • 意思決定の構造も含めて、仕組みを変えたい
  • チームや他職種と一緒に“解き方”をつくっていきたい

そんな想いがある方なら、きっと楽しめる場所です。

 

入社後は、適性や関心を踏まえて担当領域を調整します。

将来的には、以下のようなキャリアパスも用意しています。

  • マネジメントコース:PdMチームのマネジメントや組織づくりに関わる
  • エキスパートコース:仮説検証・UX設計・データ設計などの専門性を磨く
  • 組織内異動:事業企画・リサーチ・マーケなど他部門へ挑戦も可能

 

今後の展望

まだ道半ばの今だからこそ、力を貸してほしい

私たちはまだまだ途上です。整っていないことも多く、判断に時間がかかる場面もあります。

でもその分、“自分たちの手で仕組みをつくっていける感覚”があります。

 

プロダクトも、チームも、自分自身も、一緒に育てていく。

そんなスタンスで加わってくれる方に出会えたら、とても心強いです。

※今後、私たちが具体的に行った施策に関する記事も投稿する予定ですので、ぜひご期待ください♪

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椙浦 弘之 Hiroyuki Sugiura

クライアントプロダクト本部 スカウトプロダクト統括部 dodaスカウトプロダクト部 dodaスカウトプロダクトマネジメントグループ マネジャー

Webディレクターとして、キャリアをスタート。Eコマース、SNS、メディアの新規開発や運用を経験。2024年よりパーソルキャリアにて「dodaダイレクト」のPdMグループのマネジャーを務める。

※2025年7月現在の情報です。