dodaキャンパス×CAREER POCKET連携スタート! パーソルキャリアだからできる“サービスの広がり”とは

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パーソルキャリアが提供する、転職後の“はたらく”を支援するサービスCAREER POCKET。そのコンテンツの一つである「ウチアケ」と学生の就職活動を支えるdodaキャンパスが連携し、内定獲得後の不安に寄り添う相談サービスが新たに始まりました。 

サービスや組織の垣根を越えて連携し、新たな“はたらく”を創り出すために求められることとは――連携の背景とプロジェクト推進の秘訣について、植田、西田、青木、小島の4名に聞きました。

 

はたらき始める全ての人に悩みがある――2社連携で入社を目前にした学生にもサポートを 

 

――まずは今回CAREER POCKETのコンテンツ「ウチアケ」とdodaキャンパスが連携することになった背景から伺っていきます。はじめに、「ウチアケ」とはどのようなサービスなのか、教えてください。

植田:ウチアケは、転職を支援して終わりではなく、その後のご活躍までサポートするための相談サービスです。「転職したけれど、その後キャリアに悩んでいる」「福利厚生が転職前に思っていたものと違った」といったユーザーのさまざまなお悩みを、国家資格を持つベテランのキャリアサポーターに無料で相談していただくことができます。

一般的にエージェントやキャリアアドバイザーによるカウンセリングには、最終的に求人紹介につなげるものも多いのですが、ウチアケにはこうした求人紹介は一切なく、フラットに悩みに寄り添い、法的な観点や人材業界ならではの視点からアドバイスさせていただくサービスになっています。ユーザーの人生にずっと寄り添い続けられるように、そして何かまたご縁があれば再びサポートさせてもらえるように、そんな形を目指しています。

 

――転職後も変わらず“はたらく”を支援することで、ユーザーとの接点を大切に育てられている、という感覚でしょうか。

植田:そうですね。そのような思いで、もともとは転職後のアフターフォローとして始まったこのサービスですが、転職後に限らず「はたらこうとする全ての人」に悩みがあるはずです。そこでサービス対象範囲を広げようと舵を切り、今回新卒入社前の学生さん達にもサービスをご提供することになりました。

サービス企画統括部 サービスオーナー部 マネジャー 植田 香織

サービス企画統括部 サービスオーナー部 マネジャー 植田 香織

――学生さんにまで対象範囲を広げるにあたり、今回の連携に至ったのですね。

植田 「学生さん」を対象にするという観点でどのようなサービスが提供できるか、そして必要とされているのかを検討し、ベネッセi-キャリア(以下、BiC)とパーソルキャリアそれぞれのサービスの強みを活かした「学生さんに向けた、内定後の不安に寄り添うサポート」の実現を目標に始動した形です。

 

――連携先であるdodaキャンパス側の西田さんとしては、お話を受けた時の率直な思いはいかがでしたか?

西田:やってみないとわからない部分は大きいのですが……就活中の学生さんにとって、まずは内定を取ることが重要なので、内定後にフォーカスしたウチアケと連携していることが、dodaキャンパスを利用する直接のきっかけにはならないだろうな、という感覚でした。

ただ世の中の就活支援サービスは、内定を取るところまではサポートがあっても、その後入社までフォローしてくれるものはあまりありません。学生さんの立場に立ってみると、このようなサービスがあったら確かにいいだろうなと思えたので、前向きに考えたいと率直に感じましたね。

 

――事業上の直接的なメリットがそこまで大きくはない、という判断であっても連携を決められたのは、その先で長期的な展望が描けたという側面もあるのでしょうか。

西田:はい。もう少し拡張が進めば、内定者フォローの領域にも踏み込めるかなと考えています。コロナ禍で就活もオンライン化が進み、企業と学生さんの関係が以前と比べて希薄になっていたり、学生さんも不安でエントリー数が多くなったことから内定辞退が増えていたりと、内定者フォローに課題を感じる企業も増えているんです。長期的にはそこまで一歩踏み込んでサポートできるように、今回の連携が一つのきっかけになるといいなと思いますね。

株式会社 ベネッセi-キャリア 商品サービス本部 プラットフォーム開発部 プロダクト企画課 課長 西田 一貴

株式会社 ベネッセi-キャリア 商品サービス本部 プラットフォーム開発部 プロダクト企画課 課長 西田 一貴

――企業や学生さんの視点に立った素敵な企画ではありますが、初めての連携で苦労も多かったのではないでしょうか。企画の観点で特に注力されたことや大変だった部分があれば教えてください。

植田:CAREER POCKETではこれまで中途入社の方々に向けてサービスを届けてきたので、今回学生さんをターゲットにするにあたって、企画段階で改めて方針をしっかりと固める必要がありました。論点を整理して細かくすり合わせを行っていったところが、大切なポイントだったなと振り返ります。

 

西田:学生さんとのコミュニケーションには、転職サービス上のものとは異なる面がありますからね。就活中の学生さんは多くの不安を抱えてセンシティブな状態にあり、表現には特に気をつけなければいけないと考えて普段から向き合っているので、その部分の感覚を丁寧にすり合わせさせていただきました。

例えば、今の学生さんはSDGsやジェンダーにも関心を高く持っているので、イラストひとつをとっても、必ず男女揃えて使っていただくようにお願いしたりしました。

また、学生さんは働き出すことに対して不安を抱く場合が多いものです。そうした中、私たちが提供するサービスをご利用いただいて内定を得た直後に、新たに紹介されたウチアケで「転職」というワードが目に入ると、不安な気持ちを増幅させてしまうかもしれません。なので、転職を促すような動線にはしないというところは徹底しました。

 

植田:「転職」を見せないように、というポイントひとつに対しても、どこまで許容するのか、画面の見せ方や遷移方法はどうするか、など細かな調整をしましたよね。

そういった点を丁寧にすり合わせてしまえば、あとは両社同じ方針に則ってやるだけなので、進める中で大きく苦労する感覚はありませんでした。

 

西田:複数社でのAPI連携を何度も経験してきていたことも大きいですが、私としても最初の設計を丁寧に行ったことでスムーズに進められたと思います。

 

プロジェクトの目的に対する必要十分なスコープの見極めが重要――

 

――続いて、ここからはエンジニアのお二人を中心に、データ連携のお話を伺っていきたいと思います。今回の連携では、どのようなデータの流れを作られたのでしょうか。

青木:dodaキャンパスからウチアケに送客するにあたって、ユーザーデータのAPI連携を行いました。ウチアケからAPIを呼び出すと、情報の取得に同意いただけた方については、dodaキャンパス利用時のログイン情報のみ入力してもらえれば、予約に必要な情報の入力を省略できる、という仕組みです。

今回はデータの「連携」というよりは「取得」というイメージで、一度情報をとってきて保存するだけなので、仮にdodaキャンパス側でユーザー情報の変更があっても、同時にウチアケに反映されることはありません。

連携にもいろいろな形があり、もっと根本的にIDを連携することも方法としてはありますが、今回は複製・保存のみの形をとっています。

エンジニアリング統括部 サービス開発部 シニアエンジニア 青木 美穂子

エンジニアリング統括部 サービス開発部 シニアエンジニア 青木 美穂子

――ウチアケを学生さんにも提供するというゴールに対して、連携方法を決めるにあたり、IDの連携ではなくデータ取得のみを行おうと判断された基準を教えてください。

青木:企業による本格的な内定が解禁される6月1日を見据え、5月中旬にはリリースしなければいけないというスケジュールは決まっていたので、今回はスモールスタートというのが前提にあります。またその中で、個人情報の観点から、IDどうしをつないで問題ないかをもう少し検証し、クリアにする必要がありました。

 

西田:加えてdodaキャンパスは発展途上のサービスなので、会員情報についてもワーディング・構成をはじめ、まだまだこれから改善していきたいと思っています。そのため、「ID連携をこのタイミングで行ったために、今後dodaキャンパス側で仕様変更があった場合に、ウチアケにも改修が発生してしまう」という影響を考えて、今回は一方向の連携にするのが適切と判断しています。

 

青木:ID連携となると、大きな話になりますからね。今頑張ってdodaキャンパスとウチアケの間でIDをつないでも、コストも見合わないですし、先々もっと大きな連携をする際に影響して手戻りが発生する可能性もあります。全体像を考えると、今やりすぎるべきではないかなと思いますね。

 

小島:そもそも、企画設計段階で開発方法やスコープを考えるにあたっては、「今回どこまで実現したいのか」の観点から必要十分な見極めが必要です。最終的にサービス間の連携をここまでやりたい、というのが企画や期間も含めてクリアになっていて、「それを実現するには、IDをつないで刻一刻と変わるプロフィール情報を定期的に参照しなければいけない」となれば、ID連携を選ぶ手もあります。

しかし今回の場合は、目的が「ユーザーさんがウチアケに移行しやすいように、ユーザー登録をある程度楽にしたい」という粒度なので、それであればID連携まではしなくていいかなという判断です。

 

――ここでもやはり、最初の設計段階でスコープや目的がしっかりと固められているか、が鍵になっていますね。 

西田:夢が広がると、どこまでも発散してしまいますから。関係者が過去に似た案件を経験していたり、発散してしまった時のリスクをわかっていたりすると、「最低限のところで閉じよう」と話がまとまりやすくなります。今回もそのような形で、割とスムーズに方針が決まったかなという感覚でした。

 

――API連携にあたって、苦労されたことや想定外だったことなどはありますか?

小島:連携の処理とは少しずれますが、もともと予定していたdodaキャンパスの開発とは別で始まった案件だったので、リソースの確保には課題感がありました。両社どちらがAPIを作るのかが決まりきらないままに、動き出してしまっていたのですが、そこがもう少し早く決まっていれば、あらかじめ余裕を持ってリソースを確保し、動き出せていたかなと。

それ以外の実際のAPI連携については、設計書をもとにやりとりや修正をしながら、スムーズに進んだ印象です。やはりこれも、dodaキャンパスで外部とのAPI連携の経験があり、「外部にAPIを提供する場合は、このようにしよう」などある程度の型があったことが大きいかなと思いますね。

株式会社 ベネッセi-キャリア 商品サービス本部 プラットフォーム開発部 プロダクト開発課 小島 慧

株式会社 ベネッセi-キャリア 商品サービス本部 プラットフォーム開発部 プロダクト開発課 小島 慧

「うまくいくかどうかは最初のMVPが決められるかどうか――」

 

――皆さん一人ひとりの知見を活かし、賢く着実に進んできた本プロジェクトの、現在地とこれからについて伺っていきます。現段階でどこまで連携が進み、今後の進め方についてはどのような考えをお持ちなのでしょうか。

西田:どのくらい反響があって・どのような学生が相談してくれるか・どのような内容の相談をもらえるのかなどを見た上で、「ここに新しいニーズがあるのかもしれない」という気づきがあるはずなので、その反響を見るのがまずは楽しみ、という段階ですね。

 

植田:今後については、内定者フォローの領域の可能性を探る市場調査をしたり、ウチアケを拡張するのか、別のサービスを新たに立ち上げて連携を進めるのか、などの方向性を決めたりと、西田さんとも議論しながら考えていきたいところです。

 

西田:そうですね。BiCの全社的なポリシーとして、まずは小さく初めて大きく広げていくことを大切にしているので、今後もそうやってアジャイルに進めていけたらいいなと思います。

 

――2月にプロジェクトが始動して、短期間でのリリースとなりますが、ここまでを振り返っていかがですか?皆さんの率直な感想をお聞かせください。

植田:プロジェクト全体を見ても、現実的な人が多いなという印象です。おかげでプロジェクトにありがちな「夢だけが広がっていく」状態になることもなく、またコミュニケーションも無駄がなくスムーズで、とてもやりやすかったなと感じています。

また外部の人との連携という感覚ではなく、あくまで一つのグループとしてお互いの立場も考えながらやれていたのもよかったですね。

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西田:プロジェクトがうまくいくかどうかは、最初にスコープを絞れるかが肝になると思っているのですが、今回はそこが比較的上手くいった感触がありました。

またスケジュールについても、「このタイミングでここまでできていたら問題ない」とマイルストーンを設定し、認識を共有しながら進められていたことが、スムーズに進行できた要因になったかなと思っています。

 

――エンジニアのお二人はいかがですか?

青木:範囲を広げすぎずに機能を絞って、「ここまではきっちりやりましょう」という形で進められたのが一番よかったと思いますし、勉強になった部分でした。

前職からアジャイルでのリリースをたくさん経験してきた中で、最初にMVPを決められるかが非常に重要だと捉えていて。今回メンバーの皆さんのおかげでここがすごくスムーズだったのですが、先ほど西田さんからあった「ミニマムに始めてスケールさせる」というBiCのポリシーを聞いて、今日改めて納得したところです。

 

小島:私も皆さんと同じような感覚で、ある程度早い段階でイメージできていたところが大きく、進める中で迷う部分が少なかったですし、その分項目や見せ方などの仕様詳細にフォーカスすることができてやりやすかったと感じています。

あとは、お互いにリモート開発に慣れてきていたことも大きいのかなと思います。ビデオ会議ツールなどを使ってやりとりしてきましたが、コロナ禍でリモートが主流になる前だったら、ここまでスムーズには進まなかったかもしれないなと振り返りますね。

 

――サービスの垣根を越えたデータ連携という難しい課題であっても、一歩ずつ着実に進めれば成功させられる。これは今後サービスどうしの掛け合わせを生み出すにあたっても、非常に心強い前例になりますね。それでは最後に、今後のサービス連携についての意気込みをお願いいたします。

青木:これからどうなるかはまだ見えていませんが、ウチアケの特徴はユーザーのリアルな声であり悩みなので、まずは学生の生の声をしっかりと蓄積していき、「どのようなところに痛みがあるのか」そして「それに対して、ウチアケに限らず私たちとしてどのようなケアができるのか」というところを、ゼロからまた考えていければと思います。

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小島:今回の連携は初めての試みですし、お互いのサービスもまだまだこれから変わっていくはずなので、分からない部分もたくさんあります。ですが、リリース後運用する中で出てくる新しい発見をもとにMVPを上手く定義して、ユーザーにとってより良いサービスになるように、今後も話し合いながら進めていきたいですね。

 

――ありがとうございます。植田さん、西田さんからもお願いいたします。

植田:やはり、ユーザーにとって良いサービスにしていきたいという思いが強くあります。私自身も学生の時は働くことが本当に不安でしたし、また就職後に新卒育成に関わる中で入社後のギャップに悩む方とも接してきたので、今回の連携をそういった不安やネガティブな気持ちを払しょくするきっかけにしたいと思っています。

またスモールスタートとはいえ、コンプライアンスや情報セキュリティの観点において、パーソルキャリアとBiCが連携したという実績ができたことが、今回のプロジェクトで一番大きな価値だと思います。この先2番手、3番手となるサービスがやりやすくなったと思うので、今後の連携がとても楽しみです。

 

西田:私も植田さんと同じように、自分が学生の時は働くことにネガティブなイメージしかありませんでしたし、ユーザーの声を聴いていると今の学生さんにもそういった方が多いなと感じます。ですがいざ働き出してみたら、社会人になってからの方が楽しいことも多かったですし、できることも増えたので、前向きにキャリアや「はたらく」を捉えられる学生が増えるよう、今後もキャリアサポートをしていきたいなと思います。

 

――今回の連携を第一歩に、今後さらなる連携が進むのが楽しみですね!素敵なお話をありがとうございました!

(取材=伊藤秋廣(エーアイプロダクション)/文=永田遥奈)

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植田 香織 Kaori Ueda

サービス企画統括部 サービスオーナー部 マネジャー

新卒入社後、転職メディア事業部のdodaの法人向け広告営業に従事。その後、営業企画部にて営業戦略・BPR・販促などに携わる。

2019年からサービス企画に異動し、SOやPMとして新規サービスの立ち上げに従事。

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西田 一貴 Kazuki Nishida

株式会社ベネッセi-キャリア 商品サービス本部 プラットフォーム開発部 プロダクト企画課 課長

2016年5月にパーソルキャリア中途入社。アルバイト求人サイト anの大規模開発案件の推進を複数担当。2019年ベネッセi-キャリアに異動。プロダクト企画を中心にdodaキャンパスのグロース全般を担当。

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青木 美穂子 Mihoko Aoki

エンジニアリング統括部 サービス開発部 第1グループ シニアエンジニア

新卒でIT企業へ入社。コンシューマ開発、金融・保険系プロジェクトへのサービスデリバリーなどを経て、Webアプリケーションフロントエンド開発のリーダーとしてBtoBサービスの開発に携わる。新規サービスの立ち上げとチームビルディングに参画できる機会に魅力を感じて、2020年7月にパーソルキャリア入社。

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小島 慧 Satoshi Ojima

エンジニアリング統括部 サービス開発部 第1グループ シニアエンジニア

株式会社ベネッセi-キャリア 商品サービス本部 プラットフォーム開発部 プロダクト開発課

SESでバックエンド系のシステムを中心に、さまざまな企業でサーバサイドアプリケーションの開発やAWSを用いたクラウド構築・運用などの業務を担当。2018年9月よりパーソルキャリアに入社。リードエンジニアとしてdoda Campusの設計・開発・運用保守等を担当。

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