みなさんこんにちは。2024年新卒の音田と原田です。私たちはエージェントプロセス&システムデザイン部(以下エージェントPSD部) システムデザイングループに配属され、主に社内基幹システムの開発を担う組織ではたらいています。
入社して半年を経て、研修を通じて勉強になったことが多かったので、今回はそれらを紹介したいと思います。
- こんな方に読んでいただきたい記事です!
- 自己紹介
- 部署紹介
- 基幹システム開発の研修プログラム紹介
- 研修を終えてみての感想と学び
- 基幹システム開発に対するイメージの変化
- これから就活を迎える学生さんに一言
こんな方に読んでいただきたい記事です!
- これから就活を迎える学生の方、エンジニアを志望する学生の方々
- 主に基幹システム開発を担当する私たちと同年代のエンジニア・ITコンサルタントの方々
- 事業会社で働くことに興味のあるエンジニア・ITコンサルタントの方々
自己紹介
音田 澪希 Reki Onda
主にプロジェクトエージェントの方々 が業務で使うPlusARCSという社内基幹システムの開発を担当。
原田 龍之介 Ryunosuke Harada
主にキャリアアドバイザーやリクルーティングアドバイザーの方々が業務で利用するARCSという社内基幹システムの開発を担当。
部署紹介
エージェントPSD部 システムデザイングループは、主にdodaエージェント・dodaプラス事業に関わる社内システムの開発を担当し、更なる事業成長を実現することを目的とするチームです。企画・ITコンサルタントと協働しながら開発しており、技術とビジネスの架け橋となり、事業の成功を支える重要な役割を担っています。
基幹システム開発の研修プログラム紹介
研修期間は約半年間です。以下の図のように、大きく分けると「ビジネス職を交えた全社研修」「テクノロジー組織独自の研修」「部署独自の研修」をそれぞれ行いました。
研修を終えてみての感想と学び
音田
全体の研修を通して、技術的な視点とビジネス的な視点をバランスよく養える研修だったと感じています。研修では、エンジニアとしての技術的なスキルを磨くだけでなく、ビジネスサイドの職種の方々と一緒に学ぶ機会が多くありました。この経験を通じて、エンジニアリングは単なる手段であり、ビジネス全体を支える一部であることを改めて実感しました。特に、弊社が大切にしている顧客志向の視点を持つことが重要だと感じました。
特に学びが多かったプログラム
最終課題(Webアプリの開発)
テーマが「社内課題を解決する」というものであったため、実際に運用することを前提に、原田さんと協力して企画から開発までを行いました。ハッカソンのように作って終わりの研修ではなく、一連のシステム開発フローを経験できたことがよかったです。また、学生時代のプロジェクトとは異なり、目の前の社員が直接利用するシステムの開発だったため、リアルタイムでフィードバックを受けながら改善を重ねました。技術的なスキルだけでなく、業務効率化やコスト削減に繋がるような視点も学ぶことができました。
社内システムだとユーザーは社員になるため社員が仕事中にどんなことに苦労しているのか、不便に思っているのかをシステムに落とし込む必要があり、そのための業務理解(ビジネス視点)が必要でした。最初は社内システム開発にはどんな視点が大事なのか分かりませんでしたが、ユーザーの職種理解やサービス、事業理解の研修を手厚くしてくださったおかげで、ユーザーは本当にそれが必要なのかといったユーザー志向を学ぶことができました。
研修でもっと学びたかったポイント
- デザイナーや企画などの別職種の人達と協働でwebアプリを制作すること
- UI/UX研修
- バックエンドに興味があるため、セキュリティやAPIについて
原田
企業でエンジニアとしてはたらくからには欠かせないビジネス視点と技術力の重要性を理解し、伸ばすことができた6か月だったと感じます。技術に関する研修はもちろん丁寧だったのですが、全社研修でビジネス職の同期とグループワークをしたり、部署内でも事業理解研修があったりと、ビジネスへの理解を深める機会が多く、自分が何に貢献するために開発するのかを明確にできました。
また、部署内や他部署の人との1on1も多くあり、新人がコミュニケーションをとりやすい工夫がされているなと感じました。
特に良かったプログラム
最終課題(Webアプリの開発)
今までのハッカソンや個人開発と異なり、実際に社内で使われ続けることを前提とした開発だったため、「誰の何に貢献するサービスなのかを考えるビジネス視点」「運用を前提とした可読性・保守性の高いコーディング」など、実務で生きる学びが多くありました。
実際に利用価値のあるサービスを開発するために、要件定義や開発の中で実際のユーザーとなる人にヒアリングをしたり、「○○の機能は△△という目的を達成するために作る」という意識を常に持ったりと、「誰の何に貢献するのか」を意識するユーザー志向の開発が非常に学びになりました。
サービス企画から要件定義、開発までチーム開発で必要な一通りの経験を積むことができましたが、その中でも単に作ればよいだけではなく、画面遷移図の作成やER図の作成など認識の齟齬を解消しながら開発を進めることが重要であることを実感できました。また、これからのアプリ運用を考えて可読性や保守性を意識して開発できた点も非常に学びになりました。
もっと学びたかったポイント
- エンジニアとして必要なコミュニケーション
- 現場での業務理解(キャリアアドバイザーのはたらく現場の見学など)
- 工数の管理やプロジェクトの進め方などのスケジュール管理
- UI/UX
- コンピュータサイエンスの基礎
基幹システム開発に対するイメージの変化
入社前まではBtoCやBtoBのWebサービス開発のイメージが強かったので、基幹システム開発に携わるイメージがあまりついていなかったのですが、研修を通して気づきやイメージの変化がありました。
音田
エンジニアリングがビジネスの一部として捉えられており、技術的なスキルだけでなく、ビジネスの理解やビジネス思考が求められます。技術が目的ではなく、事業目標の達成や顧客価値の創出にどう貢献するかが重要視されると感じました。特に一般消費者向けのシステム(toC)とは異なり、ユーザーをサイトに留める必要がないため、UI/UXの改善も業務効率化に直結する形で設計されることを学びました。
また、初めは事業会社の社内開発として、ユーザーである営業の方々と一緒に仕事を進めていくと考えていたのですが、プロジェクトによってはエンジニアとユーザーの間にITコンサルタントや企画職の人達が入るため、一緒に仕事を進めることはほとんどないことはギャップでした。しかし、ユーザーが社内にいるため直接ユーザーにヒアリングできる機会は多く、一般的なサービス開発よりも生の声を聞ける環境にあると感じています。そのようなフィードバックを受けて改善したシステムが使われている姿を見られることはやりがいになります。
基幹システムに関わらずの話ですが、システムとしてクラウド化が進められているため、オンプレの環境からクラウドへリアーキするのは大企業ならではの貴重な経験だと感じました。しかし、学生時代にスタートアップ企業でインターンをしていた時のプロジェクトとは規模が異なり、巨大なシステム故に予算やROIの観点からリソースが足りなくなっていると感じました(APIやインフラ側は常に最新化が行われていますが、UI側は最新化が遅れています)。
原田
入社前よりもビジネス視点をより求められる感覚がありました。処理の負荷に耐える、運用しやすいシステムにする、という技術的な部分ももちろん我々のミッションなのですが、営業部門の成果達成率について定例会で共有されることなども多く、「技術を用いて事業を成長させること」が大きなミッションであることを感じています。
また、考えていた以上に業務プロセスが複雑だと感じました。営業部門側の業務は非常に複雑であるため(今でも全然理解しきれていないです)、「誰の何に貢献する開発なのか」ということを意識しないと、利用されない機能の開発になってしまう感覚があります。
さらに、社内システムでは、「より短時間でアプリを使ってもらうこと」が重要だと感じました。toCのwebサービスはより多く使ってもらうことを目指すことが重要(長くサイトに滞在させて多く買い物をしてもらう、多くの動画を再生してもらう等)だと認識していたのですが、社内基幹システムは業務の効率化を目指すので、なるべく短い時間で使ってもらうことが重要だと気付きました。
これから就活を迎える学生さんに一言
音田
深く考えすぎて自分のことが見えなくなってしまったり、不安や焦りで就活というものに対して視野が狭くなってしまうことがあるかと思います。まずは自分がやってきたことはどんなことか、どんな思いがあったのかを注意深く考えてみてください。自分を見てくれる企業さんがきっとあります。諦めずにこれからも自分を出していってください。
原田
まず日々選考があったり、自己分析をしたり、たくさんのことをされているご自身に「お疲れ様」と言ってあげてください!その中で、月並みな表現ですが、様々な企業の方々と1on1したり、キャリアの話を聞けたり、という機会は学生だからこそです。正直苦しいこと、大変なこともあると思いますが、この学生時代を活かし尽くして、たくさんの企業のことを知ってほしいです。応援しています!
音田 澪希 Reki Onda
テクノロジー本部 エージェントプロセス&システムデザイン部 システムデザイングループ
経済学部を卒業後、ソフトウェアエンジニアとして2024年4月に新卒入社。在学中は個人開発やインターンで開発を経験。現在は社基幹内システムであるPlusARCSの開発、改修業務を担当している。
原田 龍之介 Ryunosuke Harada
テクノロジー本部 エージェントプロセス&システムデザイン部 システムデザイングループ
農学部・農学研究科を修了後、ソフトウェアエンジニアとして2024年4月に新卒入社。 在学中にはトマトの研究の傍ら、個人開発やインターンで開発を経験。 社内基幹システムであるARCSの開発、改修業務を担当している。
※2024年10月現在の情報です。