パーソルキャリア版生成AIの活用を共有する社内イベント――「KING OF チャッピー」PCA2024 開催レポート

パーソルキャリア版生成AIの活用を共有する社内イベント――「KING OF チャッピー」PCA2024 開催レポート

みなさん、こんにちは。パーソルキャリアで生成AIの推進を担当する相澤です。

先日社内で開催した「KING OF チャッピーPCA2024」のイベントを企画~実施まで担当したので開催レポートを書きたいと思います。

 

開催背景

2023年11月にパーソルキャリア版生成AI「ChatPCA(通称:チャッピー)」が社内でリリースされました。職種問わずさまざまな形で活用が進み、多くの事例が創出されてきました。また、パーソルキャリアとして生成系AIの利活用の取組みに注力をしており、ChatPCAの更なる普及を進めていかなければなりません。

そこで、社員の生産性向上や顧客体験価値の向上に資する優れた事例を社内に共有し、表彰するイベントを開催致しました。

本イベントは、6月中旬のエントリー募集開始から、一次選考、二次選考も経て9月10日に最終選考を行いました。最終選考は、2回の選考を通過した6名のファイナリストのプレゼンテーションとなりました。

瀬野尾社長を始め、1,000名近い社員がオーディエンスとして参加し、最終的にオーディエンスの投票によって、グランプリ、準グランプリを決定しました。

 

エントリー内容を少しだけ紹介

80件を超えるエントリーがあり、事例のカテゴリーは「営業職の育成・トレーニング活用」「顧客理解におけるプロンプト事例」「相談・壁打ちとしての活用」など、さまざまな事例が寄せられました。

選考基準は、倫理性は大前提のもと、生成の品質や正確性、創造性とオリジナリティ、ビジネス活用性などの基準によって審査が進みます。

1次選考は私も含めたイベント事務局による選考ですが、2次選考は取締役・CIO・CTO・CPO・CISO・テクノロジー本部長らによる選考、最終選考はオンラインで行われたオーディエンスによる投票選考によって優勝者が決まります。

パーソルキャリア版生成AIの活用を共有する社内イベント――「KING OF チャッピー」PCA2024 開催レポート

今回の最終ファイナリストの多くはキャリアアドバイザーや法人営業担当、企画職など、6名全員が非IT人材。「AI活用によりマーケット課題に向き合った事例」や「チャッピーを用いた提案力向上の取り組み」、「顧客起点の業務フロー改善での生成AI活用事例」など、これまでChatPCAを活用した前後の変化における好事例が次々に発表され、イベント中はコメント欄が驚きと称賛で盛り上がりました。

 

参加者からは嬉しい声が続々と――

1,000名近い社員が集まり、最後まで盛り上がった本イベント。参加者からはこのような声が上がりました。

  • 自分が想像していた以上の活用の幅の広さを実感し、衝撃を受けています。
  • たくさんの事例があって、営業現場の皆さんの業務効率・お客様の価値貢献に寄与していると感じました。
  • GenerativeAIというツールを現場が工夫して活用している事例がここまであることは素晴らしいと思いますし、それをこうやって集約して広めようとしていることはまさにパーソルキャリアのValueである「成長マインド」に当てはまるものだと思いました。
  • 職種・部署が違うと着眼点が違う、でも課題は共通していたりもするので視野が広がる感覚があります。
  • チャッピーの利活用は営業職の方が得意とされているイメージが強かったのですが、今回企画系の方の登壇があり、自分自身の環境で活用できるシーンが多くあるのだと気づきがありました。

 

開催を終えて気づきと学び

本取り組みを通じて、ChatPCAが「業務プロセス」や「顧客体験」の向上により新たな選択肢を増やし、大きく貢献できていることがわかりました。その事例を社内に共有を図れたことで社員の生成AIを活用した取り組みは加速すると考えています。

パーソルキャリアは、転職希望者さまの個人情報や企業さまの機密情報など大切な情報をお預かりする事業の性質上、独自かつ十分にセキュアな環境構築が必要だと考えています。また選考基準の1つにもなっている倫理性においても様々なリスクに対し、セキュリティやガバナンスの強化も更に求められると考えています。

パーソルキャリアはそのような条件下で、AI技術の利活用を積極的に行いながら、(イベントでも多くの事例に見られたように)社員と顧客の選択肢を増やすことで、パーソルグループビジョンの「はたらいて、笑おう。」を目指していることを改めて実感できました。

パーソルキャリア版生成AIの活用を共有する社内イベント――「KING OF チャッピー」PCA2024 開催レポート

また、本イベントを通じてさらに大きな変革がもたらせられると思いました。結果として節約できた時間で新たなビジネスの創出や社員のスキル向上に費やすことは容易に想像できます。また、法人個人問わず顧客に対し、既存サービスの概念に依存することなく、新しい価値観や多くの選択肢を提供することもできるようになると考えています。

テクノロジードリブンの人材サービス企業として、今後進化していく新しい生成AI周辺技術に挑戦することで、まだ想像すらできていない業務プロセスや顧客体験の抜本的な見直しが図られ、更なる生産性の向上やコスト削減への期待も十分にできると考えています。

今後もその実現のため、日々、現場社員とコミュニケーションを重ね、多岐にわたる活用事例を社内ナレッジとして積み重ねていきたいです。

 

 

パーソルキャリア版生成AIの活用を共有する社内イベント――「KING OF チャッピー」PCA2024 開催レポート

相澤 太郎 Taro Aizawa

テクノロジー本部 戦略企画統括部 戦略企画部 生成系AIマネジメントG プロデューサー

2004年に大手OA機器メーカーに新卒入社。ラグビー選手として活動しながら営業を経験。ラグビーを引退後、大手ISP企業に転職し、最終的にはWEB事業責任者として複数メディアのグロースを経験。

2022年3月にパーソルキャリアへ入社。新規事業プロデューサーとして複数のプロジェクトマネジメントを行い、現在は、パーソルキャリア版生成AI(ChatPCA)の推進を積極的に進めている。

自身の経験からアスリートのセカンドキャリアにも関心があり、事業開発に乗り出している。週末は、小学生向けにマイナースポーツ体験団体を運営し、地域貢献活動に取り組んでいる。

※2024年10月現在の情報です。