「データ観点の裏付けをもって方針を決めた」――doda Assistの刷新プロジェクトを振り返る

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こんにちは。プロダクト企画統括の鈴木とプロダクト開発統括の八木です。

僕たちは、法人顧客の中途採用にまつわる業務全般を一元管理できるシステム「doda Assist」を担当し、スクラム開発を行っています。今回はこのdoda Assistの刷新プロジェクト(ph1)について紹介します。

doda Assistとは 

dodaの各種サービスを利用いただいている企業の人事に向けて、中途採用にまつわる業務全般を一元管理できるシステムです。dodaに掲載する原稿の事前確認などから応募後の進捗管理やメッセージのやり取りなど、必要な情報と機能を集約し、システム内で一元管理することが出来ます。

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これまで長く利用されてきたdoda Assistですが、大きく2つの課題がありました。

1点目は、各機能を利用していただく以前の問題なのですが、ログインからの遷移と画面構造が複雑だった点。当時の仕様だと、ログイン時に3つの要素(クライアントID、ログインID、パスワード)が必要で、数字の羅列でしかないIDを覚えていないとログインが出来ませんでした。

また、doda Assistでは1法人に対して複数の「窓口」という概念でデータを分けて、部署や拠点などでアクセス範囲を制御することが可能なのですが、複数の窓口に紐づいている場合に、「今確認が必要なのがどの窓口か」「どの窓口で何のサービスを利用しているか」などが非常に分かり辛い構造になっていました。

こうした仕様が原因で、そもそも機能を使っていただく以前に「ログイン出来ない」「確認したい情報(求人原稿・応募者など)が見つからない」といった問い合わせが恒常的に寄せられていました。

2点目は、長期的に考えた時にdoda Assistがボトルネックとなって各サービスの発展を阻害してしまう懸念があったことです。doda Assistは元々シンプルにメッセージをやり取りする為のシステムで、そこに応募者管理機能や各種確認機能、さらにdoda Recruitersなどのプロダクトを追加してきており、「一元管理」と言うと聞こえは良いのですが、長期的な思想がないまま機能追加をしてきた為、UIや情報設計が分かり辛くなっていました。

また、各サービスがスマートフォンやタブレットでも利用出来るように設計されていくと予想される中でログイン部分などのサービス問わず共通で利用するdoda Assistの機能や画面がモバイル対応出来ていないという点も各サービスの利用にあたって阻害要因となりえると考えました。

「〇〇しない」 ことによって半年で成果が…!

大きく2つの課題を捉えた中で、自分たちがどのようにしてクリアしていくのか、刷新することでどこまでを変えるのか、考え抜きましたが、「刷新」という名前をつけたものの、「刷新しない」判断を早期にしたのがポイントだったと思っています。

アカウント体系を一新し、きれいに作り直すことも出来たのですが、費用・スケジュール・リスクが肥大化することは明らかでした。 

そこで、改めてアカウント登録時の取得情報と現状のログインパターンを洗い出し、データ補正や追加データの取得をせずに実現出来ないかという観点で考え、「メールアドレス×パスワード」の二要素認証が可能そうというのを見通すことが出来ました。

この段階でデータ観点の裏付けをもって方針を決められたのは大きく、それ以降の調査~開発までをスコープを絞った上で効率良く進めることが出来たと思っています。

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また、開発チームに同じフロアの隣の席に常駐してもらったことが、地味ではありますが二つ目のポイントかなと思います。

特にUIの微調整やレスポンシブ対応など、オンラインだとどうしても時間が掛かったり意図が伝わり切らなかったりする部分がある中で、ディレクターとエンジニアが一緒のモニターを見て議論や微調整をしながら進められたことで本当に効率よく進めることが出来ました。テストの時も不具合を見つける度に、「XXさん、ごめんなさい。見つけちゃいました。」と声を掛けていました(笑)。

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結果、一番恐れていた「ログイン出来ない」といった最悪の事態は未然に防ぎつつ予定通りにリリースを迎えることが出来ました。リリース後1週間くらいはメールが届く度にびくびくしていましたけどね(笑)。 

結果、企画検討からリリースまで半年で実現することが出来たのは一つ成果だと思っています。しかし、事前の周知などは行っていたもののリリース直後はサポートセンターへの問い合わせの電話が鳴り止みませんでした…。多くの問い合わせをいただき、、良い意味でも悪い意味でも影響力があるシステムということを痛感させられ、リリース直後は結構落ち込みました…。

ただ、その後改修内容についてアンケートを取得した結果、「ログイン情報が分からない」という回答が改修前と比較して激減し、フリーコメントでも「3月頃までのログイン方法より格段に便利になりました」という声をいただくなど、一定改修の効果を実感することが出来ました。提供したい価値が届けられたことに何よりほっとしました。

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目指すは企業向けプラットフォームとしての進化

Ph1でサービスの入口を整備することが出来たので、Ph2として今はdoda Assistとしての中心機能である応募者管理を軸に改修を進めており、まずは人事の方が工数を掛けずに採用管理を行える状態を実現しようと開発を進めています。

長期的には、doda Assistの利用を通しての採用成功とそのプロセスにおける良い採用体験の提供を目指し、その為の手段として、企業向けプラットフォームとしてdoda Assistをより進化させていきたいと考えています。

社内にある企業向けの様々なサービスや今後生まれる新しいサービスと企業を繋ぎ、より多くの企業にサービスを届けることで様々な採用課題が解決している状態を目指しつつ、「ただ利用出来るだけ」ではなく、dodaの各サービスを利用していただく中で蓄積してきたデータを活用しながら採用の精度を上げる機能や施策を仕掛けていきたいと思っています。

開発の観点では、4月以降スクラムのフレームワークを取り入れて改修を進めています。良いものを早くリリースし、ユーザーの反応を確かめながら次を検討するといった考え方やプロセスを試行錯誤しながら進めているので、プロセスを洗練してより高速にサイクルを回すことで、「どんどん変わっているね!」と企業に感じて貰えるようにしていきたいです。

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鈴木 崇之 Takayuki Suzuki

事業戦略本部 プロダクト企画統括部 ビジネス企画部 Assist/dR企画グループ リードディレクター

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八木 智史 Satoshi Yagi

事業戦略本部 プロダクト開発統括部 プロダクト開発部 doda開発グループ コンサルタント

※2020年10月現在の情報です。

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