
- 1. はじめに
- 2. この働き方を選んだ理由
- 3. 興味があるのは、職種ではなく「立ち上がりの状態」
- 4. 器用ではないからこそ、やり方を変えた
- 5. 既存プロダクトへのLLM導入は「新規に近い仕事」
- 6. 新規事業で鍛えられる、もう一つの視点
- 7. 行き来することで、組織に返せているもの
- 8. AIが変えるのは、業務だけではない
- 9. おわりに
1. はじめに
こんにちは。アドベントカレンダー15日目です!🎄
パーソルキャリアでプロダクト開発と新規事業づくりに携わっている寺田です。
新卒でグループ会社にRPA・業務コンサルタントとして入社して以降、異動や職種変更を重ねながら、業務改善、人材育成支援、サービスデザイン、オンボーディング支援など、「人が力を発揮できる状態」を整える仕事に関わってきました。
“人の可能性を拓くことに寄与する”という自分のミッションは、どの役割でも変わらず大切にしてきた軸です。
いまは、既存プロダクトへのLLM(生成AI)導入と、新規事業の探索を往復する形で仕事を進めています。整っていない立ち上がりの状態で、どのように判断を積み重ねれば価値が立ち上がるのか――。
この問いに向き合い続けることが、現在の私の中心的なテーマになっています。
techtekt.persol-career.co.jp
LLM関連プロジェクトについてはデザイナーの近藤さんが記事を書いてくださっています!
この記事では、“立ち上がりの状態のプロジェクト”に関わっているとき、私がどのように働いているのか。
そして、既存プロダクトと新規事業を行き来することで得られた学びをお伝えしていきたいと思います。
2. この働き方を選んだ理由
この1年は、意図的に既存プロダクトと新規事業を行き来しながら仕事を進めてきました。
ひとつはLLM導入、もうひとつは新規事業の開発です。
性質も進め方も異なる2つの仕事を同時に進めるのは決して簡単ではありません。
どちらかに専念したほうが効率も評価も分かりやすい――そう感じる場面もありました。
それでもこの形を選んだのは、
人の可能性を最大化する仕組みをつくるには、既存と新規の両方の視点を持つことが欠かせないと考えたためです。
そして、自分自身がこの「立ち上がりの混沌」に惹かれるタイプだという実感もあります。
3. 興味があるのは、職種ではなく「立ち上がりの状態」
「PdMと新規事業担当を兼務している」と言うこともできますが、実感としては少し違っています。
私が惹かれるのは“職種”そのものではなく、
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プロセスがまだ整っていない
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判断基準が共有されていない
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ナレッジが蓄積されていない
といった 「仕組みが立ち上がる途中の状態」 です。
そのため、プロダクトでも事業でも、前例や型が少ない領域に自然と関わるようになりました。
4. 器用ではないからこそ、やり方を変えた
正直、私は器用なタイプではありません。
複数のコンテキストを高速に切り替えるのも得意とは言えない側面があります。
だからこそ、
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論点や前提を先に言語化する
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意思決定の順序を整理し、共有する
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自分がボトルネックにならないよう、仕組みや人に委ねる
といった「構造で前に進む働き方」へ意識的に切り替えてきました。
過去には共有不足で手戻りが発生した経験もあります。
その反省から、「すべてを自分で抱え込まない」働き方を選べるようになってきたと感じています。
5. 既存プロダクトへのLLM導入は「新規に近い仕事」
LLM導入は一見すると既存プロダクト改善の延長に見えますが、
実態としては“整ったプロセス”があるわけではありません。
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将来の体験をどう描くか
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どこまでAIに任せてよいか
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誤出力による影響をどう抑えるか
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技術的制約とどう折り合いをつけるか
こうした判断をゼロから構築しながら進める仕事です。
既存サービスでありながら、新規事業に近い「前例のない挑戦」と言えるかもしれません。
6. 新規事業で鍛えられる、もう一つの視点
一方で、新規事業は毎日のように前提が変わっていきます。
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価値定義の再検討
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意思決定の基準づくり
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既存事業との調整
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法務・情報セキュリティ・コンプライアンス対応
これらを総合的に判断しながら前に進める必要があり、
不確実な中で「どこに賭けるか」を決める筋力が培われます。
この経験は、既存プロダクトの判断にも確実に還元されています。
7. 行き来することで、組織に返せているもの
既存プロダクト側では、新しい技術を安全に組み込むための判断基準を言語化してきました。
新規事業側では、不確実な中でも意思決定できるプロセスそのものを整えてきました。
両方を行き来しながら学びを統合することで、個別最適に陥らない判断を組織横断の視点で行えるようになってきたと感じています。
役割を増やすこと自体が目的ではなく、経験を組織に還元し、「人が可能性を発揮できる状態」を広げていくこと。
それがこの働き方を続ける一番の理由です。
8. AIが変えるのは、業務だけではない
LLM導入によって採用業務は大きく変化していきます。
同時に、人に求められる役割や評価の軸にも変化が生じます。
だからこそ、採用や評価の仕組みそのものをAI前提で再設計する必要があると考えています。
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どんな環境で人は力を発揮できるのか
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その力をどのような仕組みで支えるべきか
こうした問いに向き合い続けることが、いまの興味関心の中心でもあります。
9. おわりに
この働き方が将来どう評価されるかは分かりません。
ただ、肩書きにとらわれず、
“仕組みや構造が立ち上がる瞬間”に向き合い続ける自分でありたい――
そう考えています。
プロダクトでも新規事業でも、
“人の可能性が最大化される状態をつくる”というミッションのもと、
これからも立ち上がりの現場に挑み続けるつもりです。

寺田 惠 Kei Terada
クライアントプロダクト本部 プロダクトマネジメント統括部 PdM3部
2022年10月にグループ会社から転籍し、パーソルキャリア株式会社に入社。「人の可能性を最大化する」を個人的なミッションとして、サービスづくりに取り組んでいます。
※2025年12月現在の情報です。
