パーソルキャリアのテクノロジー組織が実施したアドカレ2025の振り返り

パーソルキャリア 技術広報の遠藤です。
パーソルキャリアのテクノロジー組織では、毎年恒例の「アドベントカレンダー(以下、アドカレ)」を開催しています。5回目となる今年は、社内の3つの組織/グループ(※1)から過去最多73名のメンバーがエントリーしました。

techtektアドカレ記事本数推移

今回は、運営が注力した「現場との連携体制」や、アドカレ完走後のアンケートから見えた「発信のメリットと課題」を公開します。

 

この記事を通じて伝えたいこと

  • エンジニア・専門職種の方へ: 「アウトプットによる思考整理」や「社内外からの反響」など、技術発信がもたらすリアルなメリットを共有します。
  • 他社の技術広報の方へ: 「現場との連携体制」や「試行錯誤のプロセス」が、少しでも参考になれば幸いです。

アドカレ実施の目的

アドカレ実施の目的は、本メディア「techtekt」の運営目的そのものに直結しています。

techtektは、テクノロジーの側面から、パーソルキャリアの技術力や信頼性、ブランドイメージなど多方面にポジティブな影響を与え、企業価値向上(人材獲得、社会的信頼)に寄与することをミッションとしています。

アドカレという「お祭り」を通じて、普段の断続的な発信以上に現場で働くメンバーの熱量や知見を届けることを目指しました。

アドカレの運営体制のポイント

今回のアドカレ企画の運営体制のポイントを紹介します。

1.「現場担当者×編集部」による連携体制

アドカレの推進力を高めるため、技術広報だけでなく、記事寄稿する部内からも現場担当者として、アドカレ運営メンバーとして参加してもらい、以下の役割分担を行いました。

  • 現場担当者:記事寄稿者の募集、告知。アドカレの流れ・スケジュールの共有。執筆者の相談窓口など
  • 編集部:企画全体の統括、記事レビュー、記事公開前のタグの微調整、執筆者の相談窓口など

2.記事寄稿のためのマニュアル

「何を書けばいいかわからない」という執筆の最初のハードルを下げるため、具体的なテーマ別「記事構成テンプレート」を用意しました。

  • 技術解説系/文化紹介系/外部登壇系/プロジェクト系/スキルアップ系など

そのほか「記事寄稿の全体の流れ」「記事内に必ず記載してほしい項目」などのマニュアルを用意しました。

3.発信の品質を担保するレビュー体制

発信の品質を確保するため、記事は3段階のレビュープロセスを設けています。AIを活用することで、記事の品質を保ちつつ現場のレビュー負担を最小限に抑えることを意識しました。

  1. AIによる「事前レビュープロンプト」の提供
    部内レビューに出す前のセルフチェックを効率化するため、専用のAIプロンプトを用意しました。用意されたプロンプトを記事と一緒に貼り付けることで、AIが「誤字脱字」や「読者に誤解を与えかねない表現」などを指摘、フィードバックします。
  2. 部内(現場)レビュー
    主に現場や部内のマネジャー層が中心となり、技術的な内容の正確性などを確認します。
  3. 編集部レビュー
    NG表現、機密情報、個人情報の記載の有無や、分かりやすさ、記述の一貫性などを確認します。

参加者の声から見えた、アドカレに参加したメリット

今回のアドカレ参加者73名のうち53名からアンケート回答を得ることができました。参加者の声から見えてきた、技術発信がもたらすリアルなメリットについて紹介します。

アンケート回答:アドカレに参加してよかったこと

思考整理としてのアウトプット

アンケートで最も多かった回答が「アウトプットしたことで頭が整理できた(52%)」という声です。
「記事を書く」という言語化のプロセスが、断片的な知識を確かな技術理解に変える、とても良い学習となっていることがわかりました。 

「組織への貢献」が個人のモチベーションに

次に多かったのが「組織貢献を実感できた(25%)」という回答です。
「組織への貢献実感」を、アドカレという毎日記事をつないでいく企画を通じて、より多くの方が感じてくれたことが分かりました。

「記事が名刺になる」社内外への波及効果

また「社内外から声をかけられた(15%)」「新しい案件や相談が来た(1%)」といった、具体的なアクションにつながった回答もありました。
公開された記事は、執筆者の専門性を証明する名刺となり、社内では「あの記事読みました!」という会話から新たなコミュニケーションが生まれ、また社内外からも具体的な相談や案件が舞い込むきっかけとなったことは嬉しく感じました。

参加者の声から見えた、今後の運営改善

参加者の声から見えてきた、今後の運営改善について紹介します。

「迷わせない仕組み作り」の成果と見えた課題

「編集部からの案内や記事寄稿マニュアルはわかりやすかったですか?」という設問に対し、約77%の回答者から「わかりやすい」との回答をいただきました。

  • 評価された点: 7種類のテンプレート提供など、書き出しのハードルを下げる工夫が執筆の助けとなったようです。
  • 課題: 一方で、「情報の散らばり」という課題も生まれました。「参照先が複数あり、行き来が手間に感じた」「情報量が多すぎてキャッチアップに時間がかかった」といった声もありました。今後は、資料の集約など、必要な情報へよりストレスなくたどり着ける動線設計を目指します。 

「自由」だからこその難しさ

今回のアドカレ企画では「『はたらく』や『業務』に紐づけばOK」という自由度の高いテーマ設定にしました。しかし、アンケートでは「ある程度の指針(ターゲットや推奨テーマ)を教えて欲しい」という声も寄せられました。

「何でもいい」という自由さは、執筆者にとって「何を書くべきか」という迷いを生む負担にもなっていました。そのため、今後は運営側から具体的なテーマ提案やメディアの目的の周知を徹底していく必要があると感じました。

最後に

今回のアドベントカレンダーを完走できたのは、エントリーしてくれた73名の執筆者、そして運営に協力してくださった現場担当者やレビューを引き受けてくださった皆様のおかげです。多大なるご協力、ありがとうございました!これからもtechtektの発信にご期待ください。


(※1)社内の「doda開発チーム」「GoogleOps環境チーム」「クライアントプロダクトチーム」に参加していただきました。

アドカレ企画については「Qiita Advent Calendar 2025」でも公開中してます!
doda開発チームGoogleOps環境チームクラプロチーム

 

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遠藤 崇一郎 Endo Soichiro

データ・AIソリューション本部 組織開発部 Techリレーショングループ

前職はWeb制作会社でWebサイト制作、オウンドメディアの運営と記事執筆を担当。2023年6月にパーソルキャリアに入社。現在は、エンジニアコミュニティ「TECH Street」、パーソルキャリアの技術ブログ「techtekt」の運営と技術広報を担当。

※2026年3月現在の情報です。