相互理解がぐっと深まる!クリエイティブ ワークショップ

はじめまして。デザイン推進統括部 ブランドデザイングループです。

突然ですが、リモートワークが浸透するなか、コミュニケーション不足に直面している組織は多いのではないでしょうか。私たちのチームも、まさにそうでした。

そんな問題を解決したい!と、今回チームビルディングを目的としたワークショップを自分たちで企画運営してみました。本記事では、その様子をレポートしたいと思います。

リモートワークならではの悩み

ブランドデザイングループでは、dodaの求人広告デザインのほか、採用ブランディング、採用サイト、映像など、HRにまつわる幅広いクリエイティブを制作しています。

メンバーはそれぞれが各領域に特化しており、普段の業務はどちらかというと個人プレーが中心。コロナ禍以降、フルリモートに移行したこともあり、「組織は同じだけど、協業したことがない」「直接顔を合わせたことがない」といった状況ができつつありました。

そんな課題を解決したい!と声をあげたのが、今回のワークショップ運営メンバーたち。会社の「合宿支援制度」を活用し、相互理解を目的としたワークをイチから企画しました。

「手作り感」のあるワークを

運営メンバーがこだわったのは、「デザイナーらしさ」と「手作り感」。クリエイティブ脳が刺激されるような内容にするのはもちろんのこと、普段デジタルなコミュニケーションに浸りきっているからこそ、あえてPCやデザインソフトを一切使わない手作業のワークを基本方針としました。

<設定したゴール>

・〇〇さんはこんな人を知る 
・スキル・経歴関係なく​制作物に関して​意見を言い合える関係に少しでも近づく
・協業が​しやすくなり、個人・組織のパフォーマンスを​最大化できる状態を目指す

普段あまり話す機会のない人とつながりを深め、気軽に意見を言い合える関係性を作ることで、個人のパフォーマンスが上がり、チームとして成長することを目的としています。 

ワークショップ当日

Work Shop 01 「140文字程度で〇〇さんの他己紹介をしてください」 

1つ目のコンテンツでは、ペアを組み「140文字程度で〇〇さんの他己紹介をしてください」という課題に取り組みました。

【質問項目】 
・一番好きな食べ物は? 
・自分の性格を一言でいうと? 
・子どものころはどんな子だった? 
・何をしているときが一番楽しい? 
・仕事でやりがいを感じるときはどんなとき? 
・座右の銘は? 

45分間に6つの質問をペアの相手に投げかけて回答をまとめ、全員へプレゼンを行うワークショップです。 

 

 

現在のその人からは考えられないような幼少期を過ごしている人。自分の価値観とは全く違うことに幸せを感じられる人。ワークのなかで、思わぬ一面が次々と見えてきました。自己開示を通じて、気持ちも自然とオープンに。心を開いた分、相手のことも深く受け入れられます。

 

ペンを持つのも久しぶりというメンバーも

手紙を書くように、一人ひとりの人柄を文章にしたためます

Work Shop 02 「他己紹介の相手をイメージしたポスター制作」 

続いては今回のメインワーク「他己紹介の相手をイメージしたポスター制作」です。 普段使用しているPhotoshopやIllustratorで……ではなく「はがきサイズの画用紙にコラージュ」という、オフラインだからこそ出来る形式で実施しました。 

まずは、各々で持ち寄った大量の雑誌やチラシ・リーフレットから、相手のイメージに合ったものを探すところからスタート。 

「どうしよう~」「これいいかも」「自転車を見つけたら教えて!」「ここにあったよ!」

ワイワイしながら探す姿が印象的でした。

 

実際に制作を進めると、相手をどうやって表現するか、素材をどう配置するかなど、コラージュの難しさを感じはじめ、ワークショップ後半には会話がなくなるほど集中モードを発揮するメンバーも。1時間30分程度の制作時間があっという間に経過しました。
 

小学校の工作の時間を思い出しました


その後のプレゼンでは、相手のことをどうやって表現したのか、ポスターを見せながら制作意図を発表し合いました。自分では思いつかなかった方法や考え方を知ることができ、一人ひとりの個性を作品から感じ取れた時間でした。 

 

作成したコラージュポスターたち ※画像をぼかしています

ワークショップ後のアンケート

<参加者のコメント>

・なんとなく、合宿に対してネガティブなイメージがあったけど、 いざ集合して顔を合わせたら、こういう時間は大事だなと思った。 

・グループの垣根を越えて普段コミュニケーションを取る機会がない方と、話をしたりワークをしたりできたました。顔と名前が一致していない方も多かったため、相手を知るきっかけになりました。 

・これまで知らなかったメンバーの性格や趣味や考え方などを知ることができ、今後のコミュニケーションが円滑になると感じた。

・他己紹介は、ペアの方の人となりを深く知れたし、それをコラージュで表現する、というのが、刺激的だったし、実際に手を使って作るのが久しぶりでとても楽しかったです! 

・ペアになった人と今までちゃんと話せなかったので、この機会に聞きたいこと、伝えたいことが話せてお互いの理解が深まったと思う。あと、みんなの作品を見て得意な部分と不得意な部分も見えた。  

 

<企画メンバーのコメント>

・相手の仕草や雰囲気を肌で感じ取れたこと、他己紹介を通して一人ひとりの人となりを知れたこと、 1つのテーマのもと全員でがっつり制作を行い各々の頭の中を知れたこと、すべてが新鮮で刺激的な一日でした。 

・オンラインだとありがちな見えないプレッシャーも無く、オフラインでのコミュニケーションの大切さを改めて感じることができました。

・相手のことをよく知ることと、聞くこと、相互理解すること、共感すること、知らなかった一面を知ろうとすること 、気づいていない魅力を見つけること、得たことを自分なりに表現すること……これらは、デザインを制作するうえで重要な意識であり、普段の仕事にも生かせるヒントをこの合宿でたくさん得ることができました。普段PCに一日中向き合うことが多いので、今回紙にペンで書く、自分の手で作ることを徹底したのもよかったようです。

 

「次回もワークショップがあれば参加してみたいですか」というアンケート項目にはほぼ100%「YES」の回答があり、満足度の高さがうかがえました。

 

 

……いかがでしたでしょうか。

ワークショップをみんなで作っていくプロセスも、組織の課題や未来を考えるとてもいい機会になります。チームビルディングの企画の参考にしていただけると幸いです。

 

林 園子

採用ソリューション事業部 アートディレクター/デザイナー

2016年パーソルキャリア入社。現在はクライアント企業の採用プロモーションにおける各種コミュニケーションツールのアートディレクションやデザインを幅広く手掛ける。

※2023年12月現在の情報です。