「プロダクトの成長を“自分ゴト化”する」――dodaサイト開発グループが大事にしている価値観とは

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転職サービス「doda」は、法人顧客・転職希望者様の最適なマッチングを実現すべく、エージェントサービス、求人広告サービス、スカウトサービスなど多様な形で価値提供を行ってきました。これらのサービスを総合する「doda」サイトは、事業拡大に合わせて柔軟に変化しながら、成長を続けています。

そんな「doda」サイトの開発を担う組織のマネジャーに、2023年4月から岡本直大が着任しました。彼はどのような組織づくりを行い、どのようなポリシーをもってサイト開発の仕事を進めているのでしょうか。詳しく話を聞きました――

 

自分たちで作り上げた“仕組み”の力でビジネスが大きくグロースするのを目の当たりにし、達成感と楽しさを実感

 

――本日はよろしくお願いいたします。まずは岡本さんのこれまでのキャリアから教えてください。

岡本:2003年に新卒で印刷会社に入社し、基幹システム開発や業務効率化、社内ベンチャーの立ち上げなどさまざまな経験を積んだ後、2社目でパーソルキャリアに入社して今に至ります。

 

――1社目では具体的に、どのような仕事に携わられていたのですか?

岡本:新たに印刷工場を立ち上げてビジネスを拡大していこう、というフェーズで入社し、初めの5年ほどは「工場の生産性をどうするか」「印刷機はどれだけ置くのが適切か」といったビジネス面から「印刷システムをどのように構築するか」といったITの部分まで、幅広く担当しました。

プロダクト開発統括部 グロース開発部 dodaサイト開発グループ マネジャー 岡本 直大

プロダクト開発統括部 グロース開発部 dodaサイト開発グループ マネジャー 岡本 直大

当時はちょうど印刷物そのものがアナログからデジタルへと切り替わるような、業界としても変化の大きい時代でした。そしてこれは私にとって、デジタルデータの取り扱い拡大も含めて、ビジネスが大きくグロースするフェーズに立ち会えた大切な経験になりましたね。

 

――社内ベンチャーの立ち上げについても詳しく聞かせてください。

岡本:ネット印刷専門の印刷会社を立ち上げる取り組みに携わりました。

ネット印刷においては、「面付け」と呼ばれるものの計算がビジネスモデルの根幹になります。簡単に説明すると、決まった大きさの版の中にどれだけ無駄なく多くの印刷物データを配置できるか、その効率が肝になるんです。

私はITの力を使ってこの効率を高めるべく、営業・マーケティング担当や印刷工場とすり合わせながら基幹システムの設計〜構築を行っていました。

「プロダクトの成長を“自分ゴト化”する」――dodaサイト開発グループが大事にしている価値観とは

また販売チャネルとしてのeコマースも手がけたり、先行サービスとの差別化のために仕組みや後工程のあり方を検討したりと、当時の担当業務は多岐にわたります。

 

――そのような仕事がしたいという思いをもともとお持ちだったのでしょうか。就職活動時の仕事選びの基準などがあれば教えてください。

岡本:小さい頃から “ものづくり” に携わりたいと思っていたこと、情報工学を専攻していて「人の手では成し得ないようなものをITの力でどう作り上げるか」「仕組みによってものごとをどう高速化・最大化させるか」に興味があったことが、仕事選びの根底にあったと思います。

そこから実際に入社して働く中で、少人数の会社だったこともあり、自然と役割の幅が広くなったという感覚です。

 

――かねてご興味のあった領域に実際に携わられて、いかがでしたか?

岡本:営業やマーケティングを手がける取締役と密にコミュニケーションをとり、「どのようにプロダクトを作り上げるか」「市場においてどの立ち位置を目指すか」を考えながら、ビジネスの方向性と仕組み(システムや工場の各工程)をすり合わせていく……。それらの結果として、自分達の手で作り上げたものが軌道に乗り、ビジネスがグロースしていくのを目の当たりにして、ただ “作る” だけに終始しない達成感や楽しさを感じましたね。

「プロダクトの成長を“自分ゴト化”する」――dodaサイト開発グループが大事にしている価値観とは

一定程度までグロースできた分、そのさらに先を目指すことの難しさを痛感することにはなりましたが、それでも「自社開発っていいな」と思うきっかけになったなと振り返ります。

 

規模の大きい組織で、たくさんの方と一緒に一つのプロダクトを作り上げる経験をしてみたい

 

――転職を考えるようになったきっかけは、どのようなものだったんでしょうか?

岡本:プロダクトを作って醸成させ、収益をあげることにコミットしてきた中で、「自分が取り組んできたことは再現性があるのか」「他の業界でも通用するのか」を試してみたくなったことがきっかけです。

 

――次のご活躍の場として、パーソルキャリアを選ばれた訳を教えてください。

岡本:一番印象に残っているのは、面接です。業界を問わずさまざまな企業を受けていた中、他社の面接では「求める役割や開発における私の取り組み」などに話が終始していました。一方、パーソルキャリアでは「どのようにビジネスをスケールさせるか」というお話が中心だったんです。「こんな話ができる人がいる会社なら面白そうだな」と思えたことが決め手になりました。

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また自分にとっては未知の “大企業” という環境で、たくさんの方と一緒に一つのプロダクトを作り上げる経験をしてみたい、という思いも後押しになりましたね。

 

――入社後は、どのような役割を担われていたのでしょうか。

岡本:「doda」の自然検索の機能開発を進める「SEOスクラム」において、スクラムマスターを担っていました。またスクラム外と呼ばれる小規模のプロジェクトマネジメント集団にも属し、各アジャイル開発チームの管轄に収まらないタスクも担当しましたね。

 

――パーソルキャリアに入社してみていかがでしたか?率直な印象をお聞かせください。

岡本:HR業界での経験がなかったので、特有のキーワードなどを理解するのに少し時間は必要でしたが、その他では自分自身のキャラクターも活かしながら、大きな苦労を感じずに新しい環境に慣れていけたかなと思います。

開発や技術の面では、まずはチームにフィットした質の高いスクラム開発ができているなと。「スクラムの各要素を何のためにやるのか」に対してチーム内で認識が合っており、心理的安全性も高く、開発がしやすい状態だと感じました。

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また私自身これまで長く多様な経験を積んできたものの、パーソルキャリアで扱われている開発言語やデータベースについては皆さんの方が経験豊富ですから。その部分に敬意を持って頼りながら、明らかに経験則でカバーできそうなものはアドバイスさせていただく、とバランスが取れたのかなという印象です。

 

――少数精鋭で取締役と仕事を進められていたところから、スクラムマスターとして多くのメンバーとともに開発を進めるようになり、感じるギャップも大きかったのではないでしょうか。

岡本:そうですね。私自身に知らないことがたくさんある中で、皆さんも私のことを知らないまま進めていくのは難しいなと思い、まずは初めにメンバーやパートナーの方々と1on1をさせていただきました。

そこで距離を少しずつ縮めていくことで、細かな認識の齟齬がなくなって動き方もやりたいことのイメージも合っていきました。そして、互いの関心に関心を持ち合えるような組織風土が出来上がってきたなと思います。

 

プロダクトへの愛着と一体感を持って開発に臨める組織を目指して

 

――今年の4月からはマネジャーとしてdodaサイト開発グループを牽引されていますが、グループとしては現在どのような方針やテーマを掲げられているのでしょうか。

岡本: この4月から「dodaサイト開発グループ」を含む、いくつかのグループを統括する部門が「グロース開発部」に名称を変更しました。これによって、よりグロースやエンハンスに力を入れられる立ち位置になったと認識にしています。

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その中で、グループとして掲げているのは「どれだけよいものを早く出し続けられるか」です。難しいテーマではありますが、ただ “出せばいい” のではなく、品質をどのように捉え、高めていくかを大切にしていきたいと思っています。

 

――このテーマを実現するために、課題だと捉えられていることはありますか?

岡本:「doda」は長い歴史の中で変化や継ぎ足しを重ねて作られてきたシステムであり、品質を保つために一定の “経験則” が必要なのが現状です。

ただ皆さんには、同じチームに長くい続けるだけでなくさまざまなキャリアにチャレンジしていただきたいですから、今後はいわゆる “ベテラン” でなくとも開発が進めやすいような仕組みを作っていくことが課題になるのかなと思います。

 

――ありがとうございます。それでは最後に、今後どのような仲間を迎えてどのような組織にしていきたいか、グループとしての展望をお聞かせください。

岡本:ただ「指示を受けてよいものを早く作る」ことは、私たちの目指すあり方とは異なっており、やはりパーソルキャリアのバリューの一つである “自分ゴト化” をいかに実現するかが大切なのかなと思っています。

私たちのグループが扱う「doda」のプロダクトが、まるで自分のサービスであるかのような、自分の体の一部であるかのような感覚を一人ひとりが持ち、みんなで一体感を持って開発に臨む組織になっていけば、考え方のヒントや取り得る選択肢の幅も自ずと広がっていくのではないでしょうか。

そのためにも、小さなリリースを重ねる過程で成功も失敗も経験しながらプロダクトへの愛着を育て、自信を持って送り出す……そんな姿勢で開発に向き合っていただけるような方が仲間に加わってくださったら嬉しいなと思います。

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――ありがとうございました!

 

(取材=伊藤秋廣(エーアイプロダクション)/文=永田遥奈/撮影=古宮こうき)

岡本 直大 Naohiro Okamoto

プロダクト開発統括部 グロース開発部 dodaサイト開発グループ マネジャー

新卒で印刷会社に入社。基幹システム開発やコンサルタントを経て、ネット印刷サービスのプロダクト開発、マネジメント、マーケティング、バックオフィス業務に従事。2021年にパーソルキャリアに中途入社。dodaサイト開発チームのスクラムマスターとして参画。現在は、dodaサイトのグロース開発を担当。

※2023年8月現在の情報です。