新任マネジャーに聞く――パーソルキャリアのエンジニアリング組織を選んだ「ワケ」

エンジニアリング統括部 サービス開発部 第1グループ マネジャー 佐藤 卓哉の写真

2021年11月、エンジニアリング統括部 サービス開発部 第1グループに、新任マネジャー 佐藤がジョイン。採用活動や組織間連携の推進など、さまざまな組織環境づくりの取り組みに力を注いでいます。

今回はそんな佐藤に、パーソルキャリアを選んだ理由から入社して2ヶ月が経つ今の思い、そしてエンジニア組織のあり方に対する考えまで、幅広く話を聞きました。

※撮影時のみマスクを外しています。

「はたらく」をより良いものにすることは、お客様の人生の幸福につながる

 

――まずは、これまで歩んでこられたキャリアについて教えてください。

 

佐藤:エンジニアとしてのキャリアは、派遣常駐型の業務システム開発からスタートしています。2年ほど幅広い業界の案件を経験しましたが、お客様の業態も使われるフレームワークもさまざまな中で、汎用的な知見や技術的強みを深めづらいことに課題を感じるように。また数ヶ月のスパンで現場が変わる環境で、「ものを作って人に価値を届ける」ことに継続的に携わりたいという思いが生まれ、事業会社への転職を決断しました。

その後は旅行関係・女性向けサービス・HRと事業会社を3社経験し、2021年11月にパーソルキャリアにジョインしました。

エンジニアリング統括部 サービス開発部 第1グループ マネジャー 佐藤 卓哉の写真

エンジニアリング統括部 サービス開発部 第1グループ マネジャー 佐藤 卓哉

 

――ご自身のキャリアを振り返って、特に今の佐藤さんに強く影響を与えたと思われる経験はありますか?

 

佐藤:女性向けサービスを手がける事業会社で、サービス開発に加えて初めてプロジェクトマネジメントに携わったことですね。

PMとしてメンバーのタスク管理やフォローを行ったり、デザイナーや企画職など他職種の方たちとコミュニケーションをとって共にものづくりに臨んだり……。そんな経験をする中で、「自分一人でできることには限界がある」「大きな成果やよいプロダクト作りは、チームだからこそ実現できる」と痛感し、“自分のタスクをこなす” 姿勢からお客様やプロダクト、チームにまで視野が広がりました。

初めての経験で苦しかったことももちろんありましたが、プロジェクトを終えた後に周囲からとてもポジティブなフィードバックをいただくことができて。その時に感じた嬉しさや成長の実感が自信になり、マネジメントの道でキャリアを築いていく選択肢を意識し始めるきっかけにもなったと思います。

 

――その後、HR系の企業を選ばれた訳を教えてください。

 

佐藤:転職した時はHRに強い興味があった訳ではありませんでした。事業会社を2社経験する中で、「こういうものを作りたい」と言われて開発を担う “社内の請負” のような立場になってしまうことに違和感を抱いていて。「何を作るか」を考えていく上流フェーズから関わりたい、せっかく事業会社にいるのであれば、ただコーディングするだけでなく「サービスそのものを作る」ことでお客様に価値提供したいという思いから、前職のHR企業に転職しました。

ただ自分が転職活動をする中で、大きな労力が必要とされることや入社するまで自分にマッチする企業かがわからない不安などを、実感していたのも大きかったと思います。そういった課題を解決することで、人生の多くの時間を占める「はたらく」がより良いものになり、お客様の幸福に大きな影響を与えられるのではと価値を感じましたね。

 

――HR業界に魅力を感じられる中、今回活躍の場として新たにパーソルキャリアを選ばれたのはなぜですか?

 

佐藤:決め手の一つは、です。複数社面接を受けている中で、最も話しやすく自然体でいられたのがパーソルキャリアでした。どんなに技術レベルが高く、かっこいい理念を掲げている会社であっても、 人や環境と合わなければ長く働いて自分の力を発揮するのは難しいはずです。 仲間として働けそうだと感じたことは重要だったかなと思います。

あとは「はたらいて、笑おう。」というビジョンへの共感ですね。一般的に「仕事で疲れるのは当たり前」と思われる部分もあると思うのですが……もちろん仕事をする中で大変なことはありますが、一度きりの人生だからこそ仕事も楽しくやりたいですし、はたらいて笑っていられる方が幸せだと思うんです。お客様に対してそれを提供すること、さらに自分自身も一緒にはたらく仲間たちとこのビジョンを体現することによって、会社に貢献していきたいと思えました。

 

変化に対して前向きなメンバーばかり「この環境でなら、理想の組織づくり・組織強化を実現できる」

 

――実際にパーソルキャリアにジョインされて、印象としてはいかがですか?

 

佐藤:話しやすい方が多いなというのは、面接で感じたイメージ通りでした。自分の意見を正直に伝えやすい環境なので、のびのび働けています。

また「何かを変える・良くする」ことに対して前向きに捉えてくださる方が非常に多い印象です。やりたいことについて話をすると、「こんなことができるといいですね」「私も協力します」と力を貸してくださる方々ばかりなんですよね。マネジャーとしてジョインするにあたり、エンジニアが活躍し長期的に成長し続けられる環境や組織、仕組みを新たに作っていきたいという思いを持っていますが、それもこのメンバーとなら実現できるのではと思っています。

まだ泥臭い部分もあるなと感じるとこもありますが、一緒にはたらく仲間や新たに加わる方々が今よりよい環境で仕事ができる・成長できるよう、土台をこれから整えていけるチャンスでもあるかなと感じました。

 

――ジョインされてから2ヶ月あまりの間、どのようなことに取り組んでこられたのでしょうか。

 

佐藤:まずは関係を築くために、サービス開発部のメンバー全員と1on1を行って「どのような価値観を持っているか」「どのようなことを実現したいか」などを伝え合い、互いを理解しようとする時間を作りました。

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その後は、組織力を強化していくために採用活動に力を入れて取り組んでいます。採用を戦略的に進められていない部分や、人事の方々に任せきりになってしまっている部分を改善して。中途採用や短期採用のスピード感を高めたり、面接の体験を向上させたりすることを目指し、現在も活動を続けています。

また現在準備を進めているのが、組織間の連携を強めるための取り組みです。具体的には、採用や広報、組織開発など “組織” に関わる部署がそれぞれ孤軍奮闘するのではなく、互いのナレッジや戦略を共有し、よい影響を及ぼしながら成果を出していけるサイクルを作りたいと思っています。全体のイメージや将来的に目指すビジョンを考えて、関係部署の皆さんに共有しつつ、これから本格的な活動を進めていければというところです。

 

――組織・環境づくりに向けてさまざまなことに着手されているのですね。ジョインしてからこれまで、特に学びになったことや楽しさを感じられた部分があれば教えてください。

 

佐藤:採用や組織のマーケティングは実際に経験したことがなかった領域なので、携わっていく中で、理想がありつつビジネス的な仕組みとの兼ね合いで思ったようにいかないところもある、という学びがありました。

また自分がやりたいことを実現するためには、多くの方々の協力が必要だと改めて気付かされました。採用ブランディング一つをとっても、打ち出し方の検討〜制作物の作成までの過程で採用担当やマーケティング担当、デザイナーなど多くの方の力が必要です。ただ思いを持つだけでなく、そういった連携を可能にする組織的な仕組みや土台を準備していかなければと感じています。

楽しかったことは、まずは単純に皆さんと話せたことです。せっかく出会えたので、マネジャー・メンバーという役職や関係にこだわらず、人間どうしの関係性を大事にしたいと思っていて。一人の人間としてメンバーと接し、キャリアや人生をサポートする形でお役に立ちたいので、皆さんと価値観を共有し合えたのはよかったと思っています。

また先ほどお話しした組織間連携について、考えていく過程でお話しした皆さんが前向きに受け取ってくださり、「より良くしていくために何ができるか」と意見交換ができたのが楽しかったなと振り返ります。

 

パーソルキャリアのエンジニア組織を、日本随一の組織へ

 

――ここからは組織の観点から伺います。事業会社におけるエンジニア組織のあり方について、どのようにお考えですか。

 

佐藤:「技術を通じて、お客様や社会に価値を届けること」がポイントなのではないでしょうか。技術はもちろん重要ですが、それだけではただの道具でしかなくて。やはり事業会社にいるからには、「その技術を使って何を作り、どのような価値を届けるか」が大切になるはずです。品質や安全性、スピード感などを技術を使って実現できる組織でありたいですね。

 

――そういった意識を共有できる組織をつくるために、マネジャーとして心がけていることがあれば教えてください。

 

佐藤:まずは「より良い結果が出せる」選択肢を見極めることです。例えばメンバーの成長や会社としての成果につながるのであれば、取り組みを自分のチーム内で成功させようとせず、あえて外に出す選択をしたり。私個人の成果や成功にこだわらず、仲間に力を発揮してもらえる環境を作ることを優先できるようでありたいと思っています。

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また親しみやすい人間であることも、常に心がけています。もちろんマネジャーとして立派な姿を見せることも大切ではありますが、困った時に頼りたくなるのは声をかけやすい近い立場の人なのではと、個人的には思うんですよね。

だからこそ、あえて自分の弱みや苦手な部分も隠さず見せるようにしています。相手に話してほしいと言うだけで自分のことを話さないのはフェアじゃないですし、それでは信頼も得られないと思うので。入社してまだ期間が短いため途上ではありますが、自己開示は意識していきたいポイントです。

 

――反対に、組織で共に働くメンバーに持ち合わせていて欲しいスタンスなどはありますか?

 

佐藤:個人的には、互いの多様性を認めながら活躍していってほしいという思いがあるので、はたらき方や価値観を強制することはせずにいたいと思っています。

何か求めることがあるとすれば、「考え続けて行動を起こすこと」ですね。もちろん共にはたらく中で、私に与えられるものは与えてサポートしていきたいと思っていますが、人生の幸せをつかむためにはどうしても「自分自身で主体的に行動しなければいけないこと」が出てくると思うんです。自分で考えてやり方を見つけながら、自分の世界を広げていける人であってほしいなと思いますね。

 

――ありがとうございます。それでは最後に、今後挑戦したいことをお聞かせください。

 

佐藤:パーソルキャリアのエンジニア組織を、日本随一の組織にしていきたいと思います。

エンジニアリング統括部 サービス開発部 第1グループ マネジャー 佐藤 卓哉の写真

――素敵なお話をありがとうございました!

 

(取材=伊藤秋廣(エーアイプロダクション)/文=永田遥奈/撮影=小野綾子)

 

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佐藤 卓哉 Takuya Sato

エンジニアリング統括部 サービス開発部 第1グループ マネジャー

Sierに入社後、主に業務システムの開発を通じて上流から下流までの工程を経験。 その後、事業会社へ転職しJava、PHPでコンシューマ向けサービスの開発、サービスリニューアルなどのプロジェクトマネジメント、エンジニアチームのリードに従事。 自らの転職活動の中で、世の中の転職や主体的なキャリア実現の課題を感じ、HR系企業へ転職。 サービス開発やバックオフィスの業務刷新、法改正対応などのプロジェクトマネジメントでコトのマネジメントの経験を重ねつつ、サービス開発を担うエンジニアチームのマネジメントに従事し、チームの戦略立案やコーチング、サーヴァント型リーダーシップを通じたピープルマネジメントを経験。 2021年にパーソルキャリアへ入社し、エンジニアの成長と成功を実現できる組織づくりに尽力している。

 

※2022年2月現在の情報です。