エンジニア循環施策 第3弾 doda開発エンジニアがHR Spannerを体験してみた-おかえり 編-

 

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 “エンジニア循環施策” 第3弾 doda開発を担当するdodaエンジニアリンググループから、新規サービス開発を担う第2開発部への調査旅行が終了しました。 

後編となる今回は、旅行者の東辻と受け入れ側の早坂、送り出す側の飯田の3名に再びインタビューし、実際の開発や交流の様子、得たものそして課題など、それぞれの視点から調査旅行を振り返ってもらいました!

前編はこちら!

 

異なる文化を統一するのではなく、お互いの考えを知ることが大切

――東辻さん、おかえりなさい!まずは、2週間の調査旅行で経験されたことを教えてください。

東辻:まずは開発環境の構築からスタートして、手順が古い部分があったので今後入られる方に向けてそれらを直し、その後はチケット対応で開発の案件を4つ担当させていただきました。時間の関係で4つ目の案件を途中で引き継がせていただいて、2週間の調査旅行が終了になりました。

画面に新しい項目を一つ増やす程度の簡単なことからではありますが、実際に手を動かしながら別のスクラム運用も経験できた、というところです。

またその合間には、プロジェクトのミーティングに参加させていただいたり、勉強会という形でdodaの開発の様子を伝えしたりしてきました。

 

――技術的なギャップやキャッチアップの苦労などはありましたか?

東辻:何もかも全然違う、という感じでした。普段はWindowsで開発をしていますが、第2開発部では開発機はMacですし、言語も私たちの使うサーバーサイドのものとは違ってJavaScriptベースの言語です。特にJavaScriptは、簡単なものはdodaの開発でも使っていますが、本格的に使うのは初めてだったので、実装の仕方を完全に任せていただいた中で、やり方を調べながら進む形になりました。

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ただ、メンバーの皆さんと音声通話ツールを繋ぎながら作業をしていて、「質問があればいつでも聞いてください」と温かく迎えていただいたので、うまくキャッチアップできたかなと思っています。

 

――他でのスクラム開発の運用方法の知見を得る、違う領域や言語での刺激を得たいという思いを持って今回旅行に行かれましたが、振り返ってみて目的の達成度はいかがでしょうか?

東辻:チームに知見を持ち帰りたい、刺激をもらいたい、と考えていたところは満たせたかなと感じています。

スクラム開発の部分では、別のやり方を知ることで「自分たちの運用の足りていないところ」が見えてきたように思います。また開発の面では、ウォーターフォール型で「堅めの開発」をしてきたdodaに対し、比較的「自由度高めに開発する」とはどのような感覚なのか、そこを経験として得られたのがよかったなと思いますね。

 

――ご自身で明確な目的を設定されて臨んだからこそ、知りにいく視点を持って仕事に向かえたし、得られるものがあったという感覚ですよね。文化の違いを感じる部分はありましたか?

東辻:感じたのは、やはり自由度の高さですね。採用ルートも違うので、バックボーンが違ってそれぞれの色が出ているように感じました。

dodaの開発チームでは、機微な情報を扱っている関係上、開発だけでなく採用においても必然的に品質やセキュリティなどの要件を重視する進め方になります。一方でサービス開発部の方々は、スピード感を持ってリリースして改善を重ねていこう、というリーンな開発をされる方が多いのだと思うので、そこから文化の違いが生まれてくるのかなと。

それはどちらが良い悪いではないですし、居心地の良さや好き嫌いも人それぞれなので、無理に統一することはないと思いますが、他の人の考えを知っておくことには意味があるはずです。dodaはスクラム開発に変わった段階なので、重視すべき点を変える必要性も出てくるかもしれませんから。価値観が凝り固まらないように「知る」ことが大切なのかなと、改めて思いました。

 

「お客さん」ではなく「メンバー」として巻き込むために、活発なコミュニケーションの場をいかにつくるか

――送り出した側の飯田さんとしては、東辻さんがいない2週間を終えられていかがですか。 

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飯田:案件の調整はしていましたし、東辻さんが出発する前にはあらかた案件が落ち着いて、宿題がない状態で引き渡してもらっていたので、そこまでの混乱はなかったかなと思います。

実際に行ってもらった後から作業がいくつか発生して、「何だよ〜先に言ってよ〜」みたいなものが少しありましたが(笑)、それ以外は基本的に淡々と過ごせたかなと。誰かが抜けても回る、人に依存しない開発、という意味ではスクラム開発の良さを活かせたかなと思いましたね。

 

――今回の東辻さんの調査旅行を経て、送り出した側として得られたものはありますか?

飯田:正直なところ、この1ヶ月で劇的な変化があったかというと、、、まだそこまでコミュニケーションをとっていないこともあり、この時点は実感はありません。音声通話ツールでコミュニケーションをとりながら作業をされたというお話がありましたが、第3開発ではまだそこまでのリモートに対するカルチャーがなく、東辻さんが戻られてからも会話の機会がそこまで多くはないので……というところはあります。

ですが、今後グループ内の勉強会で報告の場を設けて、全体に得たものを共有してもらおうと思っていますし、実際の開発の中で課題に対して知見を伝えてもらう場面もあると思うので、そういったところで旅行の経験を活かしてもらえれば嬉しいなと思います。

 

――これまでのやり方と新しく得た知見を照らし合わせて、じっくりと最適解を見つけていくことになりそうですね。受け入れ側の早坂さんは、調査旅行を振り返ってどのような感想をお持ちですか?

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早坂:お客さんとしてではなく「一人のメンバー」として自然体で受け入れ、普段の様子を見てもらいたいと考えていたのですが、そうして「普通」を意識して受け入れをしたことで、さらっとタスクを消化してもらう2週間になってしまったのかなと。改善の余地を感じる部分がありました。

 

――いつも通りの日常を一緒に過ごすことと、お客さんとして接待すること、その中間点のようなものが見つかると、またやり方や過ごす時間の密度も変わってきそうですね。受け入れてもらったご本人としては、いかがですか?

東辻:正直に言うと、第1弾で自分たちの部署に旅行者がいらした時に結構ドタバタ感があったので、そこまで準備が固められているとは思っていなかったですし、「接待される」感覚があるとやりづらいと思うので、今回「一人のメンバー」として受け入れてくださったのはありがたかったなと感じています。

エンジニアであればいくつかの現場を経験していると思うので、お膳立てされなくても自分でどうにか築いていけますし、逆に開発環境を自分で組んでいった方が、何をやっているのか理解もできます。加減もあるとは思いますが、自然な形で入らせていただいて自分で進める方が、得られるものが大きいのかなという感覚はありますね。

 

――早坂さんは、今回受け入れを経験されて課題を感じられたということですが、来てくれた人にとって価値ある2週間にするための、改善のアイデアなどがあれば教えてください。

早坂:今回はリモートワークだったので、HR Spannerのメンバー3人でしか会話をしていなかったんですよね。全体のミーティングでは、紹介する際に「どんどん雑談をしに来てください」と伝えていたのですが、やはり接点は取りにくいと思うので、こちらから場を設定した方がよかったかなと感じました。

またコミュニケーションツールを使って、業務開始・終了のコメントを送り合っているのですが、他部署から来ていただいた方の場合だと外部アカウントの扱いになってしまい、同じように報告をもらうことができませんでした。そうした日常のコミュニケーションに巻き込めなかったことも、改善すべき課題かなと思っています。

 

自分たちの運用を改善するための、選択肢が広がった2週間

――技術や交流などさまざまな面で、現場のリアルな様子を伺ってきました。2週間の調査旅行を振り返って、東辻さんの率直な感想をお聞かせください。

東辻:まずは、自分たちのスクラム運用の課題を知り、また改善のための選択肢が広がったことが、一つ大きく得られたところかなと思います。

個人的には、やはり刺激をもらえたところが大きかったですね。長く一つのものだけを見続けていると、どうしてもマンネリ化してしまう部分があるので、別のやり方に触れて良い気分転換になりました。みんなも施策を活用して、こうした動きがもっと活発になったら良いなと思います。

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――2週間という時間は、プロダクト開発に携わるにはとても短いものなのではと推測していますが、時間の観点での充実度はいかがですか?

東辻:私が目的としていたことについては、2週間で達成できてよかったなと思いますが……調査旅行が終わる直前には、丸1ページを自分で作るというチケットを渡してもらえそうなところまで進んでいて。本当はもうちょっとやりたかったなという思いもありますし、また行きたいなとも思っています。

単純に技術的に噛み合わない部分が大きかったので、生産性があげられずタスクを消化しきれなかったところには悔いが残りました。次に行くときは、ベースとして技術的背景が少し理解できている状態で、もう少しいろいろ経験させてもらえたらいいなと楽しみな気持ちがあります。

 

――そのベースがあるからこそ、得られるものも増えたり変わってきたりするのでしょうね。それでは最後に、今回の経験を踏まえた今後の展望をお聞かせください。

東辻:私たちの部署のスクラム開発は、そもそもの目的から会議体のスパンなどの詳細まで、試行錯誤しながら決めようとしている段階で、まだまだ改善できる部分はたくさんあります。

そういった中で、今回「サービス開発部はこのようなやり方をしていて、これは自分たちも取り入れてみよう」という選択肢を得られたなと思っています。新しいやり方とそのメリットを自分の目で見ることができたので、得たものを活かしてより自分たちにとって良いスクラム開発の運用を作り上げていけるよう、頑張っていきたいなと思います。

――東辻さん、お疲れ様でした!そして飯田さん、早坂さん、ありがとうございました!

(取材=伊藤秋廣(エーアイプロダクション)/文=永田遥奈)

東辻良幸

東辻 良幸 Yoshiyuki Higashitsuji

エンジニアリング統括部 P&M開発部 dodaエンジニアリンググループ リードエンジニア

前職では官公庁向けのwebアプリケーションに従事し、2018年3月にパーソルキャリアへ入社。一貫してdodaの内製開発に携わる。元ゲーマー。現在は父親として日々奮闘し、時々ゲームを嗜むゲーマーとしての側面も持つ。

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飯田 勝巳 Masami Iida

エンジニアリング統括部 P&M開発部 dodaエンジニアリンググループ リードエンジニア

2008年にパッケージベンダーでエンジニアとしてのキャリアをスタート。2012年にSIerに転職。ECサイト構築や人材サービス企業で採用管理システム(ATS)開発にPL・アーキテクトとして携わる。2017年12月にパーソルキャリアに入社し、その後一貫してdoda内製開発に携わる。

早坂 悠

早坂 悠 Haruka Hayasaka

エンジニアリング統括部 サービス開発部 第3グループ リードエンジニア

2013年にWebエンジニアに転職。Ruby on Rails, React.jsを利用したサービス開発をフロントエンド中心に経験し、2018年7月にパーソルキャリアに入社。現在は「HR Spanner」など、Nuxt.js, Firebaseなどを利用したサービス開発に携わっている。

※2021年6月現在の情報です。