こんにちは!techtekt編集部 もりたです。
先週11/5にパーソルキャリアの新規サービス開発を担う、サービス企画開発本部でアイデアソンを開催しましたので、その様子を紹介します。
開催の背景には、企画と開発の”相互理解”
そもそも今回、なぜアイデアソンの開催に至ったのか――背景には企画と開発の相互理解とワークショップを通じて、アイデア創出のきっかけを作ることにありました。アイデアソンの実行委員長であり、今回のアイデアソンの司会を務めたのは、サービス企画開発本部 組織開発部 ゼネラルマネジャーを務める菊池。冒頭の主旨説明では、このような説明がありました。
「昨年4月に立ち上がったサービス企画開発本部も急激に組織が拡大し、さまざまなバックグラウンドを持った方に多く入社いただき、総勢90名を超える本部になりました。今回は、普段のプロジェクトではなかなか接点がない人も、職種を超えてアイデア創出の体験を持つことによって、相互理解を深め、新たなサービスを生み出すきっかっけにしてほしいと考え、開催に至りました。是非この機会を通じて、同じチームメンバーの相互理解を深めてほしいと思っています。」
当日は、完全リモートで丸一日使って、参加者総勢90名で進めていきました。1リーダー2チーム編成、全20チームに分かれ、チームごとにアイデアを出し、各リーダーで1つアイデアを持ち寄り、最終決戦では10チームでアイデアを発表していきます。チームごとにSlackチャンネルやブレイクアウトルームでアイデアを練り、時に競合チームの様子を探りながら、テーマに沿った新しいサービスを検討していきます。
ちなみに今回、サービス開発統括部のUXデザイン部メンバーに、ideathon2020に向けてロゴを作ってもらいました…!「チームワーク×生み出す」というテーマでパワーを感じながらも、温かみあるデザインで、このアイデアソンを大いに盛り上げるロゴになりました。
そして、いよいよアイデアソンのテーマの発表です!
「既存の何かを在宅ワーク中心になった現状に合うように考え直してみる」
新型コロナウイルスの影響により、ニューノーマルな働き方に急激に変化した今年。在宅ワークが中心になることによって、ユーザーのニーズも変化があるはず。そんなテーマをもとに、アイデアを発散させていきます。
執行役員 兼 本部長を務める柘植から開会宣言があり、いよいよアイデアソンスタートです…!
学び→アウトプットを繰り返す
アイデアソン初参加のメンバーもいることから、前半はサービスデザイナーの高橋 靖正さん(通称ヤスさん)を講師に迎え、ウォーミングアップからスタートします。
今回のアイデアソンでは、「ブレスト」「創造的親和図」「強制連想法」を それぞれヤスさんから方法を説明してもらった後に、チームに分かれてワークに入ります。さまざまな意見をmiroにまとめ、各チームでアイデアをまとめていきます。
”ブレスト”では、各チームごとにテーマを決めて、意見を出し合います。例えば、「在宅ワークになって、僕・私(または友人)はこんなこと始めました」というテーマを設定したチームでは、「副業はじめました」「投資はじめました」「ストレスの行き場がなくなり始めました」「料理をちゃんと始めました」「能動的コミュニケーションをはじめました」などなど、このコロナ禍における生活の変化やはたらく変化を取り上げていました。
”創造的親和図”では、創造的なグルーピングを行います。ブレストで出した意見をいくつかのグループでまとめ、アイデア群に共通するエッセンスを創造的に見つけ出します。各グループからは、「一人でいることへの不安や寂しさ」という共通項を見つけたり、「在宅だからこそついメリハリがつかなくなってしまうことへの恐怖」「おうち時間の楽しさを知れた」などさまざまな意見が出ていました。
少し休憩をはさんで、次は”強制連想法”に移ります。
強制連想法は、業と列を掛け合わせて「強制的にアイデアを創出」する方法です。親和図で出たグループから3つ選び、サービスを使うシチュエーションと組み合わせて、アイデアを発想していきます。ここでは各チームの自由なアイデアと”日常あるある”が重なり、どこのチームも爆笑が起きていました。
「仕事中の消費カロリーを算出してくれるサービス」
「3Dプリンターで自分の彫刻が届き、ダイエットの手助けをしてくれるサービス」
「仕事を代打してくれるサービス」
「新しい挑戦を促せるバーチャルテーマパーク」などなど…。
コロナ禍において、やはり多くの注目を集めていたのは、健康・エンタメ・飲食などの分野において新たな創造の種を生んでいたことが印象深かったです。
※編集部としては、各チームでダイエットコンテンツが多く、悩みはみんな同じなんだという謎の安心感を得ておりました(笑)
チームの合流でより強固な結束力に…!
ランチタイムを挟んで、次はアイデアを具体的にする”アイデアスケッチワーク”に入ります。ここでは、4コマ漫画のようにサービスアイデアの絵コンテを作成します。ユーザーの課題・ソリューション・バリューを1つのストーリーとして考えます。
画力こそさまざまですが、ユーザーが抱えている困りごと・心配事を解消するようなサービスを次々に発表していました。各チームから代表者が選ばれると、1人のリーダーのもとにいた2チームが合流して、最終案を決定します。
お互いのチームから出た代表案をフュージョンさせることによって、よりサービスをブラッシュアップしていきます。例えば「日々の悩みを言いづらい」+「コミュニケーションが取りづらい」というインサイトを融合させて、「困った人がヘルプを出せる」といったサービスに昇華させるなど、お互いのチームの良いポイントを取り入れたサービスを創っていました。
また、この後のプレゼンに備え、プレゼン資料を作っていきます。各チームごとにどんなユーザーをターゲットにし、どんなコンセプトのサービスを考えたのか、”オチ”をどこに作るのか(!?)など、チームカラーが分かれ、各チーム、受賞を目指して真剣に取り組んでいました。
ちなみに今回は3つの賞による表彰があります。本部長の柘植による「柘植賞」、みんなで投票する「みんなで選んだde賞」、最後は司会進行の菊池による「菊池賞」と賞ごとに豪華賞品も授与されます。アマゾンギフトカード以外は、なかなか秀逸な賞品ですが、カレーや入浴剤狙いの社員もチラホラ出てきていました。笑
爆笑の渦に包まれたプレゼン大会…受賞チームは…!!!
アイデアソン最後は、10チームの代表者によるプレゼン大会です。午前中から考え抜いたアイデアを取りまとめ、思い思いのサービスについて語ります…!
在宅ワークだからこそ気を使いたい「身だしなみ」をコンセプトにしたチームや、コミュニケーションが取りにくいからこそ「ありがとう」の気持ちを大切にしたサービスを検討したチーム、在宅ワークでオンオフのメリハリがつきにくくなった人向けの「休憩」をテーマにしたチームなど、はたらくを取り巻く環境の変化に応じたサービスが次々に発表されます。
10チームすべてのプレゼンが終了し、投票→結果発表に移ります。
「みんなで選んだde賞」に選ばれたのは…チーム名「六本木燻製寺」の”SickHack”です!
リモートワークによるコミュニケーション課題を解決するために作られたこのサービス。「苦悩を解き放つアプリ SickHack」と名付けられ、自分が抱えている苦悩や煩悩を阿修羅様に相談するというアプリ(笑)
収益化案とモックまで作成し、阿修羅様のアドバイスも思わずくすっと笑える内容になっているこのアプリ。コメント欄は「阿修羅様に乞うてみたい」と大人気だったことからも、全員の投票で見事受賞されました…!
「菊池賞」に選ばれたのは…チーム名「Team Kiwi Brothers」の”日本の和(輪)”です!
在宅ワークにより時間に余裕ができた人や伝統文化に携わりたいと考えている人と、後継者不足に困っている職人をつなぐサービス。職人、ノマドワーカー、消費者をつなぎ、作った作品を売っていくマーケットまで構想していました。菊池もこのサービスを使ってみたい!という強い思いから受賞に至りました…!
「柘植賞」に選ばれたのは…チーム名「えびまよ」の”えも散歩”です!!
コロナ禍において”散歩”する人が増えた今年。一方で毎日同じ場所を歩いても味気ないので、散歩を通して、会話が広がり、人や地域と繋がることができるツール。マップで散歩をしながら投稿をし、コミュニティを広げることができます。
柘植からは「自分も地域を盛り上げたい、という気持ちがあり、このサービスを選んだ。健康を意識しながらコミュニティを作れることはステキですね」とコメントしていました。
最後に、柘植が総括をし、以下のように話をしています。
まずは、皆さん終日お疲れさまでした…!どのサービスも皆さんが考え抜かれたもので、私自身も楽しく見させてもらいました。今回のこのアイデアソンを通じて、横のつながりがさらに深まったように思います。サービス企画開発本部が設立して1年半、こうした1日を過ごすことも、体験を共にすることができて良かったのはないでしょうか。学んだことや、気づきも多かったと思うので、明日からさらにチームワークを高めてより良いサービスを創っていきましょう!
後日アンケートをとった結果では、総合満足度82%、アイデア創出のきっかけを得られたと回答した人も全体の78%と好評さがうかがえる結果となりました。
今回のこのアイデアソンを通じて、改めて企画と開発の距離がググっと近づいたように思います。私たちは「人々に”はたらく”を自分のものにする力を」というミッション実現のため新しいサービスを生み出しながら、ユーザーの「はたらく」にまつわる課題解消ができるよう引き続き邁進していきます。この先の新しいサービスにもご期待ください!
改めて参加されたサービス企画開発本部の皆様、そして運営の組織開発部の皆様、本当にお疲れさまでした…!
※2020年11月現在の情報です。