
こんにちは、パーソルキャリアでリードデザイナーをしているりえです。
私は30年前にインターネットと出会って以来、ずっとWebの世界で生きてきました。
Flash全盛期に徹夜でActionScriptと戦い、スマホの登場で価値観の転換を味わい、そして今はAIと共に新しいデザインの形を模索しています。
技術が変わるたびに、感動し、夢中になってきました。
そんな私が、懐かしさを込めて振り返る Webデザインの30年史。
今回はAIを活用して当時のデザインを再現!
懐かしさを感じながらWebデザインの歴史を振り返ります。
デザインの再現には「ChatGPT」と「Claude」を利用しました。

「インターネット老人会」のみなさん、まだここにいますか?
テレホタイム、モデム音、2ちゃんねる、キリ番ゲット、ポストペット、ICQ、ROM専、Netscape、Geocities、電車男...
このあたりに心がざわついた人は間違いなく同志。
「インターネット老人会」とは、90〜2000年代のネット黎明期をリアルタイムで体験した人々の、
ちょっと自虐的で、でも誇らしい呼び名です。
若い世代のみなさんは、これから登場するワードを
「インターネット初期のロマン」として味わってください。
私が初めてインターネットに触れたのは1996年。
Windows 95の大ヒットで、家庭に急速にPCが普及し始めた頃です。
とはいえ、当時は 夜な夜なネットをする人は本当に少数派。
世の中の中心はまだ電話とテレビ。
それでも私は、未知のネットの世界に魅了されていきました。
はじめて買ったMacと、忘れられないモデム音
大学1年の春。秋葉原で初めてのMacを購入。
本体+ディスプレイ+プリンター+スキャナーで 総額60万円。
震える手でローンを組んだあの日からすべてが始まりました。
そして夜、テレホーダイ開始の23:00。
接続ボタンを押すと部屋いっぱいに響き渡る——
「ピ〜〜ヒョロロロ……ガガガガガガ!!」
この音に血が騒いだ人、同窓会へようこそ。キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
2台目は自作PCへ
そして、ネットの世界にどっぷりハマっていった私は1台目のローンを払い終わる前に2台目のPCを購入していきます。
秋葉原でCPU、メモリー、グラボなどのパーツを購入し自作で。
電源スイッチを押して“ピッ”と起動した瞬間、
世界がひとつ広がった気がしました。
そこから私は、ずっとネットの世界で生きてきました。
気づけばこの世界が 仕事になり、生きる手段になり、生活の一部となっています。
時代は怒涛のスピードで変わっていきましたが、
私はその変化を追いかけ、楽しみながらここまで来ました。
今もなお、新しい技術と出会うたびにワクワクしています。
Webデザインの進化をAIで“完全再現”
さぁ、ここから 1995〜2025年のWebデザイン30年史 を、
AIが生み出した“当時の再現デザイン”とともに振り返っていきます。
プロンプトの作成には ChatGPT を使用し、ホームページはClaudeで生成。
当時ならではの特徴や時代の空気感を細かく言語化して、
見るだけで 懐かしさがこみ上げるデザイン になるように調整しました。
目次
-
1995〜2000:ネットが生まれたてホヤホヤ期
-
2000〜2010:光る!動く!まぶしい!Flash全盛バブル期
-
2010〜2015:スマホ革命、フラット一色時代
-
2015〜2020:余白は正義!ミニマル最強時代
-
2020〜2025:AIと共創するデザイン新時代
1. ネットが生まれたてホヤホヤ期(1995〜2000)
キーワード:HTML手打ち / テーブルレイアウト / GIFアニメ / 青いリンク
まだ「Webデザイナー」という言葉が一般的ではなかった時代。
デザインは Dreamweaverなどのソフトではなく、手打ちHTML。<table>タグでレイアウトを組み、文字色を変えるだけでテンションが上がった頃です。
ホームページは「作品」ではなく、「自分の部屋」そのもの。
自己紹介ページ、日記、相互リンク、チャット……
手作り感の塊で、インターネットが“人の気配”に満ちていた時代です。
特徴
-
背景は単色もしくはタイルパターン
-
リンクは青文字+下線
-
目が痛いGIFバナー広告
-
「工事中」「カウンター」など懐かしいパーツ
-
画面幅は 640px〜800px 程度
-
画像は荒く、容量の都合で小さめ
-
訪問者カウンター必須
-
「キリ番踏んだら掲示板に書いてね!」
-
MIDI自動再生
-
相互リンクは友情の証
-
メールはポストペット
-
チャットはICQ / MSN Messenger
ここにそんな1990年代後半の「個人ホームページらしさ」を最大限に再現します。

AIで当時のページを完全再現
↓↓↓↓↓
ネットが生まれたてホヤホヤ期(1995〜2000)
※ページ内のリンクは飛べません
2. 光る!動く!まぶしい!Flash全盛バブル期(2000〜2010)
キーワード:光沢ボタン / メタリック / 立体UI / アニメーション過多
この時代のWebは、とにかく“ギラギラ”。
企業サイトは「重いけど豪華」なFlash演出が主流でした。
Webが静止画の世界から一気に “動くエンタメ” へ。
Flash職人が崇拝され、Flashイントロ画面が数十秒流れ終わるまで
サイトに入れない“待ちの体験”さえも高級感として許された時代。
企業サイトはギラギラに輝き、
光沢ボタンにカーソルを当てると“キラーン”と光り、
メニューには意味不明なアニメーションが山ほど仕込まれていました。
今見ればUIは重く、情報量は異常に多く、
まるで アクセスするだけで脳に衝撃を受けるような動き。
でも、「Webは未来だ」という熱狂が確かに存在していました。
私もまさに、この“Flash黄金時代”にどっぷりハマった1人です。
当時は YouTubeもUdemyも存在せず、
「学ぶ=分厚い参考書と格闘」の時代。
夜な夜なPCに向かい、辞書レベルの参考書を片手に
ActionScriptと戦っていたあの頃が忘れられません。
睡眠時間と引き換えに、
「自分だけの作品が動いた瞬間の快感」を求めて夜更かしする——
あれはまさに、青春そのものでした。
特徴
-
メタリックなグラデーション
-
光沢ボタン、反射ライン、シャインエフェクト
-
Flashアニメーションでメニューが動く
-
3D風の立体ボックス
-
情報密度が高く、ボタンがやたら主張
-
写真に1px白フチ
-
960px固定幅レイアウトが主流
当時の人が見たら、「これ絶対2000年代だろ!」と叫ぶデザインをAIで再現します。

AIで当時のページを完全再現
↓↓↓↓↓
光る!動く!まぶしい!Flash全盛バブル期(2000〜2010)
※ページ内のリンクは飛べません
しかし、この狂気と情熱の時代も、スマホの登場とともに静かに幕を閉じていきます……
3. スマホ革命、フラット一色時代(2010〜2015)
キーワード:iPhoneショック / Skeuomorphic→Flat / Retina対応
2010年、iPhoneの普及を機にWebデザインの価値観が劇的に変わります。
iPhoneが世界を変え、Webデザインは 「パソコンの画面前提」から解放されました。
いきなり訪れる Flashの絶滅とフラットの大流行。
スキューモーフィックな光沢ボタン、革の質感、金属の質感は姿を消し、
影が消え、立体が消え、色が減り、余計な装飾が徹底的に排除。
HTML5の登場、レスポンシブ対応、Retina解像度、ハンバーガーメニューメニュー…。
ユーザーは画面を縮めて見るのではなく 「スマホで使う前提」 へ。
「デザインとは整えること」 が一気に可視化された時代でした。
特徴
-
Flashの衰退 → HTML5時代へ移行
-
フラットデザインが世界を席巻
-
ドロップシャドウやエフェクトが消える
-
レスポンシブデザインが標準へ
-
シンプルで整ったタイポグラフィが重要に
-
スマホ前提のUI配置へ変化
色数は減り、情報整理と可読性が重視されるようになりました。

AIで当時のページを完全再現
↓↓↓↓↓
スマホ革命、フラット一色時代(2010〜2015)
※ページ内のリンクは飛べません
4. 余白は正義!ミニマル最強時代(2015〜2020)
キーワード:Material Design / 過度な余白 / システムフォント
この時代は「美しいUIの完成系」が確立したような時期です。
この時代、Webデザインは急に“大人”になりました。
余白は増え、文字は大きく、写真は美しく。
UIは静かに整い、「読みやすさ」「理解のしやすさ」が最重要になりました。
色は 白・黒・グレー+アクセント1色。
巨大なヒーロー画像と太字のヘッドライン。
ブランドサイトの多くが “美しく、丁寧に、品よく” を追求。
「センスの良さ」とは派手さではなく、
余白とバランスの設計で決まる。
Webデザイナーは職人のように深く、静かに質を磨き続けた時代でした。
特徴
-
「白 + 黒 + グレー + 1アクセント色」が主流
-
シンプル × 綺麗 × 読みやすいデザイン
-
写真が大判になり、ビジュアル主役の構成へ
-
Material Designの浸透
-
巨大ヒーロー画像 + 太文字の見出し
-
フォント統一によるブランド感向上
“スタイリッシュで現代的”な現在のWebに近い雰囲気です。

AIで当時のページを完全再現
↓↓↓↓↓
余白は正義!ミニマル最強時代(2015〜2020)
※ページ内のリンクは飛べません
5. AIと共創するデザイン新時代(2020〜2025)
キーワード:Figma / ノーコード / デザインシステム / AI生成
コロナ禍によるリモートワークの拡大と同時に、
Figmaが世界標準ツールへ躍り出る。
Webflow / STUDIO / ペライチの進化で、
コードを書かずWebサイトを構築できる時代に突入。
デザインシステム運用が一般化し、
「共通化」「効率化」「高速化」が当たり前に。
さらにAIがデザインを生成し、画像を作り、コピーを書き、プロトタイプをつくる。
AIが手を動かし、デザイナーは意思決定に集中する時代へ。
UIは洗練され装飾は消え、
体験そのものを設計することがデザインの中心になりました。
そして現在は、
AIがデザインを生成し、Figmaに直接反映できる
という新時代に突入しています。
特徴
-
Figmaの爆発的普及
-
Webflow / STUDIO / ペライチなどノーコードが主流に
-
デザインシステムの運用が一般化
-
ダークモードの標準化
-
AI画像生成・AIライティングの定着
-
UIは洗練され、過度な装飾は消滅
-
コンポーネント設計が当たり前に

AIで当時のページを完全再現
↓↓↓↓↓
AIと共創するデザイン新時代(2020〜2025)
※ページ内のリンクは飛べません
AIと共創するデザインの時代は、すでに今ここにあります。
そして私自身も、まさにこの変化の波の中で日々実験を続けています。
ここからは、今回のAdvent Calendarのために制作した
キービジュアルの制作過程を少しご紹介します。
AI × アナログが生み出す新しいクリエイション
今回の2025年アドベントカレンダーのキービジュアルは、私が制作しました。
キービジュアルは、最近SNSでよく目にするハイブランドのクリスマスコフレのイメージから着想を得ました。
あの、見た瞬間に心が躍るようなファンシーさやワクワク感を表現したいと思い、
プロンプトを調整しながら試行錯誤して仕上げました。
そしてこのビジュアルには、AIのプロンプトから生成したデジタルイラストだけでなく、色鉛筆+水彩絵具で手描きしたアナログの絵も組み合わせています。
実は私は約2年前から趣味で絵画教室に通っていて、
スケッチブックに向き合うアナログの時間が大好きです。
今回の制作では、AIが生成したクリスマスの世界観をベースに、
絵画教室で描いた「うさぎ」と「鳥」の絵を AIと融合させたら面白いのでは? という発想からスタートしました。
Photoshopと Google の Nano Banana を使いながら、細かい調整と合成を行い仕上げています。
スケッチブックに手描きした絵
👇👇👇👇👇👇

私にとってAIは、
「代わりに描いてくれる存在」ではなく、
「一緒に作品をつくりあげるパートナー」 のような感覚です。
デジタルとアナログを自由に混ぜ合わせながら、
新しい表現を探求していくことこそ、デザイナーの大きな楽しみだと感じています。
そして今回制作したキービジュアルはこちら
👇👇👇👇👇👇

スケッチブックに描いたウサギと鳥が、
AIで生成したビジュアルと融合して私が表現したかったファンシーなクリスマスを感じる1枚の作品として完成しました。
まとめ
この30年のWebデザインの歴史は、
ただの流行の移り変わりではありません。
技術が進化するたびに、デザインの役割そのものがアップデートされてきました。
そしてよく聞かれる質問——
「AIが進化したら、デザイナーってもう必要ない?」
答えはもちろん、NO。
AIは手を動かしてくれます。
でも、何を・なぜ・誰に届けるのか を決められるのは、
いつだって 人間のデザイナーだけ。
未来に必要なのは――
道具より本質を見抜く目
変化より価値に向き合う姿勢
そして最後に。
Webがどれだけ進化しても、
デザイナーがすべきことは、たったひとつ。
「何を届けるべきか」を問い続けること。
そのシンプルな問いが
次の時代のデザインをつくっていきます。
そして私はいまだにワクワクしながら 新しい技術の波に飛び込むのがやめられません。
Flashで徹夜していた頃と同じテンションで、
今はAIと一緒に未来を遊んでいます。
(※睡眠不足の危険度は相変わらず高め)
そして今、私はこう考えています。
AIを使いこなし、人間にしかできない部分にこそ時間を使う。
そのことで、より価値のあるアウトプットを、
よりスピーディーに届けられるデザイナーでありたい。
これからも変わりゆく技術を楽しみながら追いかけ続けていきたいと思っています!

林 梨絵 Rie Hayashi
プロダクト&マーケティング事業本部 クライアントプロダクト本部 テクノロジー統括部 クライアントプロダクトデザイン部
2023年にパーソルキャリアへ入社し、doda CONNECTのデザインを担当しています。過去にはエンジニアや海外勤務の経験もあり、多様なバックグラウンドを活かしながら、学び続ける姿勢を大切にしています。現在はAI技術の活用に注力し、新しい価値の創出に挑戦しています。
※2025年12月現在の情報です。
