
- 1. はじめに
- こんな人に読んでほしい
- 2. TPMとは?
- 3. PdMだった私から見たTPMとの視点の違い
- 4. TPMとしてどんな業務をしているのか?
- 5. TPMとして大切にしているスタンス
- 6. さいごに ― TPMはとても面白いポジションです
1. はじめに
こんにちは、深谷 皇紀です。
私は昨年の8月に転職し、数年間務めていたPdM(プロダクトマネジャー)から、現在はTPM(テクニカルプロダクトマネジャー)というポジションにチャレンジしています。
前職ではPdMとして価値の設計や事業づくりに携わってきましたが、今までにエンジニアリングにも強くかかわってきたので、技術力とビジネス視点を両立させた役割に挑みたいという思いが以前からありました。
そして、AIをはじめとした技術が当たり前になり、「価値の届け方」そのものが大きく変わりつつある今、PdMだけでは価値創造を支えきれない領域が確実に増えていると実感していました。
そこで、今までの経験を活かして “技術と価値の架け橋” になれるTPMというロールにこの半年間挑戦してきました。
本記事では、この経験を踏まえながら、「TPMとは何か?」を改めて言語化してみます。
こんな人に読んでほしい
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TPM(テクニカルプロダクトマネジャー)という役割に興味がある方
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エンジニア、PdMどちらの経験・スキルも活かしたキャリアを考えている方
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ビジネスと技術の両方に関わり続けたいと感じている方
2. TPMとは?
一言でいえば、TPMは“技術的な観点からプロダクトの価値と持続性を最大化するポジション”です。
PdMはよくミニCPOと表現されますが、TPMはミニCTOという表現が合っているかもしれません。
そもそもこれらの役割が必要な背景として、サービスを事業として提供するには、次の2つの側面が欠かせません。
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顧客にどんな価値を届けるのか(Why/What)
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それをどう実現し、継続的に運用するのか(What/How)
昨今のプロダクト開発では、技術的な観点での価値が今まで以上に重要になっており、PdMだけでこれらすべてをカバーするのは難しくなっています。
そのため、価値設計や事業戦略に責任を持つPdMと、技術的な意思決定やプロダクトの持続性・品質・開発効率に責任を持つTPMという役割に分け、両軸の視点でプロダクト開発を推進していきます。
具体的にTPMは以下の領域をカバーします。
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技術的な将来性や持続性の評価
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技術選定、アーキテクチャの検討
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開発効率向上やシステム品質の改善
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リスクや負債の見極めと投資判断
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PdM、エンジニア、経営陣の間の橋渡し
技術とビジネスの双方を理解しながら、中長期的な視点でプロダクトを健全に保つための舵取りを行うことがTPMのコアな役割です。
3. PdMだった私から見たTPMとの視点の違い
PdMのときは、「誰にどんな価値を届けるか」を起点に、短〜中期のKPI達成にコミットしながら、事業をどう成長させていくかを責務としていました。そのため、どれだけ高速に価値検証を回し、ユーザーへの提供価値の精度を上げていけるかという視点が中心でした。
一方でTPMでは、視点が次のように変わりました。
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技術的な観点で、中長期的に価値を生み続けられる状態をどうつくるか
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変化に追従しながら、高速に価値提供できるサービスや組織の“土台”をどう整えるか
PdMとしてサービスと向き合う中で、こうした課題に悩んだ経験があったからこそ、この領域に専任して取り組む重要性や難しさを理解でき、今TPMとしての実務にも活かせていると感じています。
4. TPMとしてどんな業務をしているのか?
私が現在担当しているのは、事業継続に関わる大規模なリアーキテクチャプロジェクトです。
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複雑化した既存システムをどう再構築すべきか
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中長期の観点でどんな構造が望ましいか
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技術選定をどう行うべきか
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ドメインごとにどう整理すべきか
こういったテーマに対して、エンジニアと一緒にDDD(ドメイン駆動設計)の導入検討や技術的刷新のロードマップ策定などを進めており、未来の開発スピードや品質を底上げするための「土台づくり」にコミットしています。
【アーキテクチャ再構築 #01】分散モノリスからマイクロサービスへの挑戦(構想編) - techtekt
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5. TPMとして大切にしているスタンス
実際にTPMとして働く中で、自分が特に意識しているスタンスがあります。
● 中長期的に価値のある状態をつくること
短期的な改善は価値がありますが、プロダクトが長く続くほど、何倍にもなって効いてくるのは中長期の技術的な投資です。
“未来に負債を回さない選択”をすることを常に意識しています。
● 実行できない理想ではなく、現実的に遂行できる解を選ぶこと
アーキテクチャ刷新や技術的投資は、正論だけでは前に進みません。
組織の状況や事業の優先度、チームの体制など「現実」と向き合い、実行可能な最適解を導くことがTPMには求められます。
この “理想と現実のバランスをとり、価値を出す適切な方法を見極める” という難しさこそが、TPMの面白さでもあります。
6. さいごに ― TPMはとても面白いポジションです
TPMというポジションは、日本ではまだ一般的ではないかもしれません。
しかし、技術が事業の根幹となる今、プロダクトの未来を技術の側面から支えられる非常に魅力的な役割だと強く感じています。
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技術の知識を活かして、もっと事業にインパクトを出したい
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従来のPdMやエンジニアとはまた違う視点で価値を生み出したい
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中長期でプロダクトと組織を良くしていく仕事がしたい
そんな方は一度「TPM」というキャリアを検討してみませんか?

深谷 皇紀 Koki Fukaya
クライアントプロダクト本部 テクノロジー統括部 テクニカルプロダクトマネジメント部 TPM1
大手電機メーカーにてPjMとしての経験後、スタートアップの立ち上げフェーズに従事。 DXやAIなどの技術の変化による働き方の変化に興味を持ち、その課題解決に関われる人材業界へ。 2025年よりパーソルキャリアにてリアーキなどのプロジェクトに従事。
※2026年2月現在の情報です。
