【1年目デザイナーの学習記録】1年目デザイナーがAIを使い倒し、成長を加速させる方法

こんにちは、テクノロジー統括部クライアントプロダクト部 デザイン第1グループ 25年度新卒デザイナーの小川真帆です!

パーソルキャリアに入社して7ヶ月。周りの方からは「AI活用に強いイメージがある」と嬉しいフィードバックをいただくようになりました。

デザイナーの仕事というとFigmaで手を動かすイメージが強いかもしれません。もちろんそれは基本ですが私にとってAI、特にGeminiは、もはや「デザイン作業」だけでなく「キャリア形成」や「自己学習」の二人三脚の相棒となっています。

この記事では、私が日々試行錯誤しているAI活用のリアルと、それによって「仕事が楽しい」と感じるようになった過程を共有します。

 

 

 

1. 試行錯誤のリアル:デザイン作業を加速するAI活用

 

AIは「パターン出し」と「高速化」のスペシャリスト

デザイン作業におけるAI活用は、主に高速化とパターン出しに集中しています。

例えば、大規模なレイアウト変更案件を担当した際、デザインのアイデアを大量に試したいフェーズがありました。

  • Figma MakeやGoogle Stitch:アイデアの叩き台作成や、既存デザインからUIを高速生成するのに活用しています。
  • AI活用ハンズオン:先輩方が他部署の垣根を超えて協力し、AIを活用してレスポンシブなサイトを爆速で完成させた様子は、AIで実現できることの広がりを感じさせ、とても刺激になりました。

さまざまな業務がAI活用により遂行しており、作業時間の短縮に大きく貢献していると感じています。

 

失敗から学んだ、AI活用の「境界線」

もちろん、全てがスムーズにいくわけではありません。AIを実務で使う上で、いくつかの「試行錯誤」と「失敗」がありました。

  1. 画像の読み取り精度が課題:案件でデザイン案を作成した後、スクリーンショットで画像にしてGeminiでA/Bテストを試みたところ、スクリーンショットの読み取りの正確性が悪く、あまり参考になりませんでした。
  2. ヒートマップ予測と現実のギャップ:Clueifyというヒートマップ分析AIツールを使い、デザインパターンをいくつか予測してもらったところ、「特定のデザインパターンでクリックが伸びる」という予測が出ました。しかし、実際の検証では予測に反してクリック率が既存デザインパターンを下回るケースもありました。
  3. AIによる生成特有の傾向が強い資料:下期のキックオフ資料作成で試しに叩き台を作成するためにAIを使ってみましたが、AIが作った資料はAIによる生成特有の傾向が強く、独自性に欠けるデザインや構成になりがちで、結局却下しました。

この経験から、「AIは、あくまでたたき台やパターン出しが得意」「最終的な判断と修正は人間がやるべき」という明確な境界線が見えてきました。

 

 

2. キャリアの伴走者:AIと進める「パーソナライズされた成長」

私がAI活用を「楽しい」と感じるのは、単なるデザイン作業の効率化だけでなく、キャリアや学習といった個人的な領域にAIを持ち込めている点にあります。

 

カスタムAI(Gem)を活用した自律的な成長

Geminiのパーソナライズ機能(Gem)は、自分の業務や組織の文脈に合わせた「カスタム先輩」を作り出せるのが魅力です。

目標設定をサポートするカスタムAI:「目標設定一緒にやるぜ先輩」

下期の目標設定(MBO)を考える時期に作成したのが、このカスタムAIです。

  • 素朴な疑問への回答:「i-designとキャリアデザインシートって何が違うの?」といった、今さら人に聞きにくい素朴な疑問に即座に答えてくれます。*1
  • パーソナライズされたフィードバック:キャリアデザインシートのドラフトを読み込ませると、組織の目標と個人の目標がどう繋がるかという視点を持ってフィードバックをくれるのです。

先輩方に確認していただく前に、私自身で多くの改善点に気づくことができ、大変勉強になりました。この試行錯誤のおかげで、自身の目標が会社にどのように貢献できるかを意識できるようになりました。

 

資格勉強や学習方法のアップデート

また、自己学習にもAIを活用しています。

  • ラジオ形式で学ぶデザインガイドライン:デザイナーとして成長するために「Apple Human Interface Guidlines(HIG)」などの公式ガイドラインを読むのはマストですが、ただ読むだけではなかなか頭に入ってきません。そこで、NotebookLMにHIGを読み込ませ、音声解説をしてもらうことにしました。独特のラジオ形式で、楽しみながら専門知識のインプットまで行えるのは大きな発見でした。
  • UX検定の勉強会への応用:同期で一緒に開いているUX検定基礎という資格を取得するための勉強会では、Gammaというスライド生成AIツールを使って講義資料を作成したり、試験範囲資料をすべてGemに読み込ませ、問題集の自動生成・採点・解説までしてくれるGemを作成しました。特に問題集Gemは同期に共有できるため、同期メンバーの学習効率向上にも貢献できていると感じています。

 

 

3. AI時代を生き抜くデザイナーの「判断軸」

AIが作ったもので溢れている社会だから、AIが作ったものの良し悪しを判断することが大事になってくる。

これが、私がAI活用を通して最も痛感したことです。爆速でアウトプットが出るからこそ、そのデザインが「誰のために」「どんな目的で作られたのか」をまず見極める判断軸が必要です。

そのために、日々実践しているのが以下の2つです。

  1. お手本から学ぶ:Material DesignやHIGなど、信頼できるデザインガイドラインを深く理解し、分析に活かす。
  2. インプットの習慣化:毎日Webデザインのギャラリーサイトから最新のデザインを一つ選び、カラー、フォント、抱いた印象、気づきをメモし、デザインの引き出しを増やす。

AIによって作業が効率化された結果、生まれた時間で、私は日々の学びや合宿・ワークショップ企画といった組織活動に積極的に関われるようになりました。

 

最後に:新卒デザイナーを目指す学生さんへ

AIは、決してデザイナーの仕事を奪う存在ではなく、私たちを次のレベルに引き上げてくれる「相棒」です。

パーソルキャリアには、AIを活用して新しいチャレンジをすることを歓迎してくれる、オープンでフラットな環境があります。

「AIを使い倒して、自分の価値発揮に繋げたい」という意欲のある方は、ぜひ私たちと一緒に、AI時代におけるデザインの新しい形を試行錯誤しながら追求していきましょう!

 

小川 真帆 Ogawa Maho

テクノロジー統括部 クライアントプロダクトデザイン部 デザイン第1グループ UI/UXデザイナー

大学では社会問題に興味を持ち、幸福学について研究。大学に通いながらデザインを独学で学び、2025年4月にパーソルキャリアへUI/UXデザイナーとして新卒入社。

*1:※1   i-designとは
パーソルキャリア社員が、自身のなりたい姿に向けた成長のため、自分自身の現状を振り返り、中長期的な将来像や目標を、面談の中で上長とすり合わせる取り組みです。定期的にシートを記入し、上司と対話・摺合せをすることで個人のやりたいこと(Will)、できること(Can)とやるべきこと(Must)を接続します。