社内ジョブチェンジのリアルな声――キャリアアドバイザーからITコンサルタントへ

BITA統括部 エージェント プロセス&システムデザイン部 コンサルタント 伊藤 有紀の写真

パーソルキャリアでは、はたらく社員一人ひとりのキャリアデザインと成長のために、自発的に異動希望を出すことができる「キャリアチャレンジ制度」を設けています。

今回は、キャリアチャレンジ制度を使ってキャリアアドバイザー(以下、CA)からITエンジニアへのジョブチェンジを果たした、伊藤にインタビュー。どのような思いでITコンサルタントへの転向にチャレンジしたのか。そして未経験からのチャレンジで経験した苦労と、得たものとは――ジョブチェンジの“リアル”に迫ります。

 

※撮影時のみ、マスクを外しています。

「“こんなものがあったらいいな”と待つだけではつまらない」――

 

――まずは、これまで伊藤さんがパーソルキャリアでご経験されてきたお仕事について教えてください。

 

伊藤:2017年4月に新卒でパーソルキャリア(旧:インテリジェンス)に入社し、CAとして金融業界ご出身のお客様の転職支援を担当してきました。

3年間CAとしての経験を積んだ後、キャリアチャレンジ制度を利用して2020年1月にBITA統括部 エージェント プロセス&システムデザイン部に異動。現在はITコンサルタントとして、ITプロジェクトの企画・推進を行っています。

 

――ジョブチェンジの経緯について、詳しくお聞かせいただけますか?

 

伊藤:CAとしてお客様をご支援させていただき、市場の変化やお客様の思いを知っていく中で「こんなサービスがあったらお客様にとってより良いのではないか」「CAがこんなデータを持っていれば、より適切なカウンセリングができるはず」などと考える機会が数多くありました。

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BITA統括部 エージェント プロセス&システムデザイン部 コンサルタント 伊藤 有紀

しかし、そういったアイディアの多くにはITが関わっています。ITの知見がなければ、それがどのくらい難しいことなのかさえも上手く想像できません。せっかくお客様と最も近い位置で接しながら、その立場を活かしてお客様の声をシステムやサービスに反映できないのは、もったいないと感じていたんですよね。

「あったらいいな」とワクワクしながら待っているよりも、「こんなことをやりましょう」と言って進んでいく方がきっと楽しい――そういう自分でいたい、と思ったことをきっかけにITの世界に踏み込みました。

初めは独学で勉強していましたが、単に技術を習得するだけではなく「ビジネスの中でITをいかに使うか」を知りたいと思うようになり、実際にITを仕事にしてみようとジョブチェンジに挑戦することにしました。

 

――営業から社内SEへのジョブチェンジとなると、非常に大きなご決断ですよね。

 

伊藤:そうですね。ただ一つのことだけにずっと取り組むよりも、興味があることは知りたい・挑戦したいという性格なので、CAの仕事がとても楽しくてしっかりと成果も残せるようになった時に「次に行こう」と思った部分が大きかったのだと思います。

また私の上司は常に「何人のお客様をご支援できたか」ではなく「“お客様にどのような価値を提供したいのか”に目を向けるように」と言ってくださっていて。そうした環境の中で、「お客様にこんな価値を提供したい。そのための手段はCAとしての仕事だけではない」と意識できていたことも、決断の後押しになりました。

 

ジョブチェンジ後 成長の鍵は“考える・頼る・経験を伝える”のバランス

 

――ジョブチェンジをされるにあたり、実務に臨むためにどのような準備をされたのでしょうか。

 

伊藤:指定の事前課題などはありませんでしたが、同期にアドバイスをもらって異動前に「ITパスポート」の勉強をしました。具体的な勉強は、異動後の研修が中心ですね。

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まずはテクノロジー企画部で用意してくださった研修で、「ITプロジェクトとは」「ITコンサルタントの仕事とは」「業務用ツールの使い方」「予算の組み方」など業務の概要をつかむことからスタート。続いて、所属先であるプロセス&システムデザイン部独自のカリキュラムでは、「社内基幹システムの設計書の読み方」「システム関連概要」「保守を担う会社様との連携の仕方」など、事業独自のより具体的な知識を学びました。

 

――未経験からの挑戦で苦労も多かったのではと思いますが……研修で基礎を学んでから実際に現場でプロジェクトを推進されるようになるまで、どのようなステップを踏まれたのですか?

 

伊藤:研修後は、まずは基幹システムの設計書を読みながら、裏の作りを知る・わからないことがあれば調べて設計書にメモをする、という作業を繰り返していきました。

その後は実際にプロジェクトを持つようになっていくのですが……研修で学んだことがすべて一度で身についている訳ではないので、プロジェクト推進の基礎がまとめられた資料を横に置いて読み返しながら、進めていきましたね。

また最初は上司がミーティングに同席してくださったり、分からないことがあればすぐに質問させていただけたり、エンジニアの方が技術検証を手伝ってくださったりと、周りの方々から厚いフォローをいただいていました。

パーソルキャリアではたらく皆さんは、意思を持って “1” 聞けば “10” 返してくださる方々なので、さまざまな質問を投げかけて頼らせていただいたなと振り返ります。

 

――フォローを受けながらも、ご自身で推進していくことが求められるのですね。初めてPMを担当されて、いかがでしたか。

 

伊藤:正直、最初のプロジェクトはとても辛かったですね。CAをやっていた頃は、自分の意思や意見を持って取り組むことを何より大切にしていたのに、プロジェクトを進める中で「なぜそうしようと思ったのか」と問われても答えられない。「こうした方がよかったのでは」と言われた時に、自分がその選択肢を取った理由が言語化できない。そのギャップがとても悔しかったんです。

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ですが、進め方が一つではなく最適解が何かも一概には言えない中で、「さまざまな選択肢を検討した上で〜〜の理由からこの方法がベストだと判断しました」と示すことが、ITコンサルタントの仕事なのだと理解できました。

それ以来、サービスの受け取り手がどう感じるかを念頭に置きながら、一つひとつの選択肢のメリット・デメリットを整理し、言語化できるところまで落とし込むことを意識して取り組むようになったと思います。

 

――やり方の正解は一つではないからこそ、顧客目線を持つだけでなく知識や選択肢の引き出しも増やしていく必要があるのですね。引き出しを増やすという観点で、意識的に取り組まれたことなどはありますか?

 

伊藤:異動してきた当初から、何か手伝えることはないかと周りの方々に積極的に働きかけました。違うグループの案件にも関わらせていただきながら、基幹システムの仕様や外部システムとの連携手段などの知識を幅広くキャッチアップできたことは、プロジェクトを持つようになってからプラスに働きました。

一方で「これを技術的にどうすれば実現できるか」といった手段については、経験が浅い分引き出しがまだ十分にない状態なので、どのような手段があり得るのかを周りの方々に聞く姿勢を大切にしています。

 

――「自ら吸収して考えたり発信したりすべきところ」と「人を頼るべきところ」を住み分ける、というイメージでしょうか。

 

伊藤:そうですね。こちらから頼らせていただくのはもちろんのこと、チームの方がCAの業務について私に聞いてくださる場面もあって。メンバーそれぞれに経験のある分野や強みが異なりますし、私も教えてもらうばかりでは辛いので、互いに連携しあっていけるとよいのかなと思います。

 

いつか「自分にしかできなかったプロジェクトだ」と胸を張って言えるように

 

――今回ジョブチェンジを経験されて、得られたものについて教えてください。

 

伊藤:CA側で施策を行うときは「お客様のためになることであれば一度やってみよう」という判断基準が中心でしたが、異動後は一つひとつの取り組みが会社としての「投資」になるため、ROIや実現可能性、セキュリティなど考えなければいけない観点が大幅に増えました。

「一つの施策に投資し、それに見合う成果をあげる」ということがどれだけ大きなことなのか、というのはここに来なければ意識できなかったことだなと感じます。

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――ジョブチェンジされてから2年が経ちますが、仕事に向き合う姿勢やご心境に変化はありましたか?

 

伊藤:ようやく、仕事が楽しくなってきました。もちろん今も知識が完璧に身についている訳ではありませんが、ある程度IT知識や開発の進め方、作りたいものを実現するためのロジックの組み方などがわかってきて。進め方の正解を探して右往左往していた状態から、「進め方の正解はない」という大前提の中で自分なりに最善の方法を考えられるようになりました。

そういった自分の考えが上手くはまってプロジェクトが順調に進んだり、不具合なくリリースできてお褒めの言葉をいただけたりする中で、「自分が考えたことで、受け取り手を喜ばせることができた」という喜びを実感できるようになってきたと思います。

まだCAの時のように「やりきった」という感覚は持てませんが、いつか「これは自分にしかできなかったプロジェクトだ」と胸を張って言えるようになる、その足がかりは掴めたかなという感覚です。

 

――今後のキャリアについてはどのようにお考えですか。

 

伊藤:今の場所でまだまだやりたい、というのが率直な思いです。

CAとして頑張ってきたからこそ、当時の仲間と今一緒に仕事をするとしたら「伊藤だったら何とかしてくれるはず」と信頼してくれると思います。ですが、今、私が他の組織に行って今の上司と仕事をするとしたら……全面的に信頼してもらえる段階にあるかというと、まだそうではないと思うんですよね。

やはりプロセス&システムデザイン部の人といつか一緒に仕事をしたときに、「相手が伊藤なら絶対大丈夫」と思ってもらえるまでにはなりたいので、まだまだという感覚ですね。

それをやり切れた後は、職種にこだわりはないので営業に戻ってもいいですし、他の組織のITをやってもいいかなと。ただ5年間ずっと人材紹介業をみてきたので、この会社で人材紹介業以外のことにもチャレンジできたらいいなと思います。

 

――ありがとうございます。それでは最後に、ジョブチェンジにご興味をお持ちの方に向けて、メッセージをお願いいたします。

 

伊藤:CAをやっていたからこそわかりますが、営業職から社内SEへのジョブチェンジは、転職では実現できないことです。そういったチャレンジであっても「個人のやりたいこと」と「受け入れ先が求めること」だけを基準に機会をくれる、そんな会社はなかなかないのではと思います。

会社が後押ししてくれるからには、ジョブチェンジは異動先と自分との勝負なので、ぜひチャレンジしてみて欲しいですね。

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――素敵なお話をありがとうございました!

 

(取材=伊藤秋廣(エーアイプロダクション)/文=永田遥奈/撮影=小野綾子)

 

 

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伊藤 有紀 Yuki Ito

BITA統括部 エージェント プロセス&システムデザイン部 コンサルタント

2017年新卒入社。キャリアアドバイザーに配属となり、その後2019年末まで金融機関ご出身者の方のご支援に携わる。キャリアチャレンジ制度にてエージェントプロセス&システムデザイン部に異動し、CA/個人顧客に関わるPJTを担当。昨年猫を飼い始め、在宅ワークの満足度が上がった。

※2022年1月現在の情報です。

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