エンジニアリング統括部 初のオフショア開発がスタート――リーンな開発でサービスを創る!

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2021年4月、スピーディな開発で主要事業のデジタルシフトを推進するべく、オフショア開発が始まりました。グループ会社であるパーソルプロセス&テクノロジーベトナム(以下、パーソルP&Tベトナム)と連携し、ベトナムに開発拠点を新設。エンジニアリング統括部初の取り組みでありながら、立ち上げからわずか3ヶ月で、すでに開発スピードの向上に大きな役割を果たしているといいます。

一般的に、言葉や文化の違いを超えて成果をあげることが難しいと言われる中、なぜ今オフショア開発の導入に踏み出し、どのような困難を乗り越えて構想を実現したのか。また今回の導入をスタートラインに、どのような世界観を目指しているのか――。
今回は、パーソルキャリア エンジニアリング統括部 エグゼクティブマネジャーの岡本と、同統括部 サービス開発部の鹿野、パーソルP&Tベトナムの志田に、導入までの道のりと今後について聞きました。

デジタルシフトを加速させるのにエンジニア組織がボトルネックになってはいけない――

 

――前半は、パーソルキャリアが考えるオフショア開発の意義や展望について、岡本さんにお聞きしていきます。まずは今回オフショア開発を導入した背景から教えてください。

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エンジニアリング統括部 エグゼクティブマネジャー兼技術統括 岡本 邦宏

岡本:もともとパーソルキャリアの人材サービス業は、オフラインのビジネスがメインでした。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、世の中のデジタルシフトが急速に進んだことで、我々もオンラインビジネスを加速させていく必要に迫られています。
これから、オフラインとオンラインが五分五分に、さらに言えばオンラインビジネスが優勢を奪うくらいのサービスを作っていかなければならないとなると、当然求められてくるのが開発スピードです。最前線でお客様と向き合っている主要事業のデジタルシフトにおいて、彼らをバックアップすべきエンジニア組織がボトルネックになる訳にはいきませんから。業務の効率化やリソースの確保によって、よりスピーディな開発を実現する必要があります。

とはいえ、急に採用を大規模に進められる訳ではないですし、我々内製化チームだけでできることにも限界があります。そう考えた時に、リモートワークが主流になり、極端にいえば働く場所を問わなくなった今、銀の弾丸ではなくとも一つの対策にはなり得るだろうと、オフショア開発の導入を検討するようになりました。
今回は、コロナ禍にあって感染予防やビザ発給などのリスクもある中、従業員を守るために考えるべきことはたくさんありましたが、会社が理解し後押ししてくれたおかげで、パーソルグループ全体を巻き込んで連携し、志田さんを送り出してベトナムでのチームビルドに乗り出すことができました。

 

――オフショア開発というと、言語や文化の壁に阻まれ、なかなか成功させるのが難しいイメージがありますが……それでも今回導入に踏み切ったのは、どのようなメリットがあると考えたからなのでしょうか。

岡本:オフショア開発と国内での開発はここが違う、とは一概には言えませんが、東南アジア全体、特に今回連携したベトナムが10年ほど前から国全体でIT推進をしているのは事実です。スキルを持っている上に、日本語学科や日本語検定などで言語も学んでいる若くて優秀な人材がたくさんいる、という強みがあるのは間違いありません。
ただそうした優秀な人材を求めて、日本国内で競争が激化する傾向は当然あると思います。優秀な人材を確保するためには、自分たちも選ばれる側として、より働きやすい環境やファシリテートを準備していかなければいけない、という課題もあります。
今回はベトナムでのオフショア開発経験がある志田さんがキーマンになってくださったのが大きいですし、今後はさらに同様のマネジメントができる人材も増やして、拡大させていかなければいけないと考えています。

 

――オフショア開発の価値をきちんと活かして成果を出すには、どう率いるかが大切になってくるのですね。

岡本:国境を越えての開発にはコミュニケーションの難しさがあります。結局、「信頼関係」が大切な要素になるのだと考えています。
事業会社でもオフショア開発に挑戦する企業はありますが、やり方が分からなかったり、失敗してすぐに諦めてしまったりするケースが多いものです。しかし、文化も言葉も何もかも違う人たちと一緒にやる訳ですから、すぐに結果が出なくて当然です。時間がかかっても、まずはしっかりとしたチームを作っていかなければいけない、ということをどれだけ理解してやれるかが大切なのだと思います。

その点、今回は短期間で非常にしっかりとしたチームを立ち上げてもらい、これは特異なケースだと認識しています。先日、日本サイドのエンジニアリングメンバーと話をした時も、「こちらがレビューするのが大変になるくらいのスピード感で開発を進めてくれている」と嬉しい悲鳴を聞きました。一般的にチームが成熟するのに1年くらいはかかるところを、4月に立ち上げたばかりでここまで形にできたのは、鹿野さんと志田さんの尽力のおかげですね。

 

――今後はオフショア開発をどのように拡大させていこうとお考えでしょうか。展望をお聞かせください。

岡本:今後は、パーソルキャリア全体でデジタルシフトを加速させていくための拠点を、海外にもどんどん作っていきたいです。すでに、エンジニアリング統括部に限らず他の部署でもオフショア開発には着目していて、「現在採用しているC#やJavaといった業務寄りの開発言語を、グローバルなトレンドに合わせてどう変えていくか」など、実現に向けた検討が進んでいます。
社内でオフショア開発を横にスケール展開し、エンジニアに限らずデザイナーも含めたクリエイター異能集団を作る予定です。

 

不測の事態にもグループ会社の総力で乗り越える――

 

――ここからは鹿野さんと志田さんも交えて、連携の実態を詳しくお聞きしていきたいと思います。まずは、オフショア開発の検討から実際の連携まで、どのように進めていたのか教えてください。

エンジニアリング統括部 サービス開発部 ゼネラルマネジャー 鹿野 徹也の写真

エンジニアリング統括部 サービス開発部 ゼネラルマネジャー 鹿野 徹也

鹿野:私がパーソルキャリアにジョインした頃はエンジニアメンバーが3名ほどしかおらず、追加のリソースを必要としていて、岡本さんのおっしゃるように、オフショア開発がそのための手段の一案としてありました。
他に、業務委託でのフリーランスの雇用や短時間での勤務など、柔軟な雇用形態で国内の人材を探す方法も検討していました。ですが、新規サービス開発の場合、企画が詰まるまでに時間がかかりますし、週5日・長期で入っていただかないと現状動きづらいところもあるため、その点ではオフショアで週5日一緒にお仕事をしてもらえるのは心強いなと感じています。

 

――いくつかの選択肢の中で、オフショア開発を選ばれたのですね。とはいえ、オフショア開発で成果を出すことには難易度も高かったのではないでしょうか。

鹿野:過去の経験からも、何を考えずに海外でチームを作ってお仕事を「はい、よろしく」と投げても、絶対に失敗してしまうということは分かっていました。ただ、時間が経つにつれてチームが成長するような環境が整えばうまく動くようになるな、というのも体感としてあったんですよね。
ではその成長のスピードを上げて軌道に乗せるためにはどうしたらいいだろう、と考えた時に、現地でのオフショア開発の知見があって、関係性もできている人に現地で仕切ってもらう方がいいだろうと。そこで、前職からのご縁があった志田さんにお声がけをしました。志田さんがいなかったら、オフショア開発は無理だろうと手を出さなかったはずです。今回ジョインいただけて良かったなと思いますね。

志田:そこまで期待をかけていただいているとは、知りませんでした(笑)。
もともと前職でベトナム拠点の立ち上げとオフショア開発のリードをしていました。初めにお声がけいただいた時はタイミング的にお受けできなかったのですが、ちょうどプロジェクトの区切りがついて一時帰国したタイミングで改めてお話をお聞きし、ジョインさせていただくと決めました。
ただ、この時はあくまで一時帰国でこちらに住民票がなかったため、まずは業務委託の形でご一緒することになったのですが……ここから不測の事態で、ベトナムでのチームづくりまで大回りすることになります。

 

――不測の事態…い、いったい何が…!?!

鹿野:今、志田さんが所属しているパーソルP&Tベトナムさんとの連携は、初めから想定していた訳ではありませんでした。志田さんには正社員としてパーソルキャリアに入社していただき、単純に「ベトナムからのリモート勤務」という形にする想定だったのですが、志田さんのお話にあった一時帰国のタイミングで新型コロナウイルスの感染が拡大し、ベトナムに戻れなくなってしまったのです。さらに、一旦国内で働いていただいて、落ち着いたら……と考えていたものの、事態もなかなか収まりません。
当初の計画が狂ってしまって、どうしようかと考えていた時に、志田さんから「ベトナム法人の正社員になっていれば、身元証明ができて渡航も叶うかもしれない」というお話がありました。

 

――ベトナムに戻れないとは…それは想定外の出来事でしたね…。

PERSOL PROCESS & TECHNOLOGY Vietnam R&D Project Manager 志田 共晶の写真

PERSOL PROCESS & TECHNOLOGY Vietnam R&D Project Manager 志田 共晶

志田:オフショア開発を実現するべく参画した以上、自分が求められているものを発揮するためには、そもそもベトナムに行かないと何も始まらない、という焦りがあったと思います。また、3ヶ月だけ日本に帰る予定で、アパートの契約も荷物もそのままにしていたので、家族との生活を考えてもベトナムに戻りたいという思いもありました。
ただ、戻れないと分かってから、エージェントに個人的に連絡をとって渡航手続きの相談をしていたのですが、やはり個人での渡航は難しいと言われてしまっていて。どうしたものかとGoogle Mapでベトナムを見ていたら、グループ会社があるなということに気がついたのです。そこで鹿野さんに「出向という形で、グループ会社さんから招聘状を出してもらうことはできませんか」とダメもとでご相談したところ、鹿野さんもダメもとで会社に交渉してくださり、少しずつ事態が動きはじめました。

 

――お二人の行動力がすごいですね。そこから連携までどのように進んだのですか?

鹿野:まずは、正社員ではない業務委託のメンバーに対して、身元証明をしていただけるか人事の方に相談し、そこから現地のグループ会社2社に打診を始めました。1社は難しいというお返事をすぐにいただいていたのですが、パーソルP&Tベトナムさんとは1ヶ月半くらい交渉が続き、その中で現地の日本人マネジャーさんから「雇用の関係にない方の身元証明は難しいので、こちらで志田さんを採用するのはどうでしょうか」とお話をいただけて。そこから、パーソルキャリアにおけるオフショア開発の見通しの説明や、必要とするリソースの調整、雇用契約関連の相談などを進めていきました。
最終的に、志田さんを送り出して次のステップに進むことができたのは、はじめに打診のご連絡をしてから半年の時が経ってのことでした。本当にご無理をお願いしてしまっているのは理解していましたが、そこで諦めなくて良かったなと思っています。

 

――お二人の熱意と、パーソルP&Tベトナムのご理解があってようやく実現したのだと、理解できました。続いて、ベトナムチームの体制づくりについてもお聞かせいただけますか?

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パーソルプロセス&テクノロジーベトナム オフィス風景

志田:出発前からパーソルP&Tベトナムのマネジャーの方とメンバーのアサインについて検討を進め、お出しいただいた候補者と面談をして、初期メンバー3名は日本にいるうちに決定しました。
その後渡航して、入国後2週間の隔離期間に3名と連絡をとりプロジェクトの内容や進め方を共有し、隔離が明けてようやくスタートすることができました。現在はまだメンバーは増やしておらず、私を含めた4名体制で取り組んでいます。

 

――体制づくりについて、オフショア開発だからこそ意識されたことはありますか?

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鹿野:本来、言葉の壁がなければ、日本のメンバーと変わりなく一緒に働く形を目指したいところですが、今は共通言語でのコミュニケーションが難しいため、やり方を工夫しないとお互いに苦しいですよね。
そこで、日本で我々が行っているスクラム開発を拡大するイメージで、スクラムチームを新たにベトナムにも作り、二つの自立したチームが一つのものを作る形で連携することにしました。日本語を理解できるブリッジSEの方に日本のスクラムに参加してもらい、吸い上げた仕様や要件などをベトナムのチームに共有しながら開発を進めてもらう形です。機能的に重複しない箇所を、大きめのタスクとして渡して開発してもらうことで、効率化を図っています。

 

オフショア開発の展開の先で、「“はたらく”を自分のものにする」をまずは自分たち自身が表現したい

 

――今回、立ち上げから非常に短い時間で成果をあげられているということですが、振り返って、その要因は何だとお考えになりますか?

志田最も大きなポイントは、コミュニケーションだと思っています。前職での経験から、中途半端に英語で進めようとせずに日本語を話せる方に入ってもらった方が、お互いに大きなストレスなく、また時間をかけずにやれると考えています。ブリッジSEの方に仕様確認をしていただいて、他のエンジニアメンバーへの情報共有までできれば、その後の開発にはメンバーが喋る言葉は関係ありませんから。
今回は初めから日本語が堪能なブリッジSEの方に入ってもらって、その方がうまくやってくれたことで、スムーズに進められたと思います。
あとは「できるだけお金をかけずに人材を集めよう」ではなく、きちんとスキルがあって一緒に成果を上げられるような方達をメンバーとして迎えたことも、要因の一つですね。

鹿野:冒頭岡本さんのお話にあったように、優秀な人材がたくさんいますから、スキルを買い叩くような考えは我々にはないですね。
加えて、キーマンとしての志田さんの存在がとても大きいと思っています。
海外拠点をリードしてもらうためには、ただスキルがあるだけでなく、私たちの開発のやり方を理解してもらうことが一定必要になります。今回の場合、志田さんはもともとスキルがありますし、かつベトナムに戻れなかった時間に一緒に開発をしてもらったので、私たちの文化までキャッチアップした上で行ってもらえたことが大きかったかなと感じます。
また本人の素養として、チームをリードしていく上で、とても面倒見がいいので、一からのチームの組成も安心して任せられた部分がありました。

 

――やはり、オフショア開発においては「人」の要素が大きいのですね。志田さんとしては、いまのお話を受けていかがですか?

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志田:前職でベトナムに渡ったのも、新卒で入社した2ヶ月目のことでしたし、これまでの経験上環境が変わるタイミングが多かったように思います。その中で「明日から環境が変わります」というようなことをたくさん経験してきた結果、環境が変わってもあまり抵抗を感じずに、対応していけるようになりました。
やはりベトナムに任期があって来ても、任期が終わる前に帰ってしまう方もいるんですよね。そういう方は、日本との違いを探して、自分の居場所をうまく作れなくて帰りたくなってしまうのだと思っていて。その点、いま自分がいる場所を自分のものにできるという強みが、今回新たにチームを作るにあたっても大きかったのかなと振り返ります。

 

――オフショア開発をリードする人材として大切な素養だと思いますが、なかなか難しいことでもありますよね。

鹿野:簡単に言っていますが、それができる人はそういないと思いますよ。

またオフショア開発は、エンジニアが自由に働ける環境を作ることでもあります。その中で、志田さんのように自分の場所を見つけるのはもちろん、「こうやって働きたい」を表現できているのは強いですよね。それは我々のミッション「“はたらく”を自分のものにする」ということでもあると思いますし、志田さんの姿は「メンバーに、こんな風に成長してほしいな」と思える私の理想の一つでもあります。

 

――そんな志田さんと一緒に働く、現地の皆さんのご様子はどうですか?

パーソルプロセス&テクノロジーベトナム 現地メンバーと志田さんの写真

パーソルプロセス&テクノロジーベトナム 現地メンバーと志田さん

志田:使っている技術はパーソルキャリアの方がモダンですし、ネットワークの制限上今の方がいろいろなことができるので、「やっていて楽しい」「新しいことを学んで挑戦できる環境が嬉しい」という声は聞いています。ただ「日本と一緒に仕事をするんだ」という特別な感覚はあまり持っていないと思いますし、私としても持たないようにしてほしいという思いがあります。
そもそも日本側もフルリモート勤務なので、少し遠い場所にいる人と一緒に働いているという感覚です。単純に「これまではエンジニアを日本だけで探していたけれど、ベトナムにも優秀なエンジニアがいるので、リソースを確保できる場所を新たに作って、こちらでも人材を探している」というだけのことだと思います。なので、メンバーにも、同じプロジェクトに入っている別のチームという感覚でやってもらえたら嬉しいですね。

 

――視野を広げてそのような新たな場を作ることが、オフショア開発の意義の一つなのかもしれませんね。鹿野さんは、現場の目線から見たオフショア開発の意義をどう捉えていらっしゃいますか?

鹿野:オフショア開発をすることで距離や時差、コミュニケーションにも一定の壁は生まれます。そうした、国内のエンジニアだけでやってきた常識が通用しない中で、今のメンバーが「海外のメンバーと連携するってこういうことなんだ」というのを知見として吸収し、エンジニアとしての成長につなげられるのは、大きな意義があると思います。
フリーランス同士でつながって一緒に開発することや、開発メンバーが世界中に散らばっていることはもう当たり前に起きていますし、大きな企業の中で働くことだけが常識ではないですから。10年後、20年後を考えるとフィールドは日本だけではないので、先を見据えてパーソルキャリアとして知見を溜めていけるのは大きな価値だと捉えています。

 

――ありがとうございます。それでは最後に、オフショア開発での連携をどのように深めていきたいか、今後の展望をお聞かせください。

志田:現在はベトナム人エンジニアが3名、うちブリッジ SEが1名でHR Spannerの案件を担当していますが、リソースの兼ね合いで、基本的にプロジェクトは一つしか担当できない状態です。なので、まずはブリッジSEを中心に人材を集めて、複数のプロジェクトにどんどん参加し、開発スピードを高めることに貢献していきたいです。
ゆくゆくは、今のようにパーソルP&Tベトナムのエンジニアさんをお借りするのではなく、新たにパーソルキャリアのベトナム拠点ができて、自分もそこで働けたら嬉しいですね。
また個人的には、入社以前にtechtektの記事で「日本人エンジニアチームを、完全なテレワークをしているマネジャーがマネジメントする」というお話を見かけて、パーソルキャリアいいなと思ったので(笑)、そういったキャリアも視野にオフショアを展開して、自分が好きな場所に住んで仕事をしていられるように頑張りたいと思います。

鹿野:実際に私も仙台からマネジャーとして働いていて、東京のメンバーには直接会う機会が限られていたので、それが海外からであっても実現が難しいことではないと思っています。サービス開発部の中だけでなく、社内でのオフショア開発の活用を浸透させ、dodaの開発をはじめ別部署との連携を進め、パーソルキャリアの大きな強みにしていくことを目指したいです。
そのためにもまずは、自部署で成果を上げることを目指し、「“はたらく”を自分のものにする」ことを、僕たち自身がまず体現したいと思います。

 

――岡本さんからも、改めて展望や実現したい世界観をお聞かせいただいて、締めたいと思います。

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岡本:志田さんのお言葉にあったように、「好きなところで働く」というところを推進していきたいと思っています。結局、それにより一人ひとりの満足度も高まるでしょうし、楽しみがいい意味で伝播していくはずです。そのためにも、志田さんのように自分の環境を自分で作れる人材をどんどん育てて、チームとして仲間を作って、視野広くグローバルな内製化を推進していければと思います。 

――今回のオフショア開発導入が、ミッション実現につながる大切な取り組みだと理解しました。素敵なお話をありがとうございました!

(取材=伊藤秋廣(エーアイプロダクション)/文=永田遥奈)

 

エンジニアリング統括部 エグゼクティブマネジャー兼技術統括 岡本 邦宏の写真



岡本 邦宏 Kunihiro Okamoto

エンジニアリング統括部 エグゼクティブマネジャー兼技術統括

ADSL通信事業社にてシステム開発に従事したのち渡豪し、旅行・留学の会社にてプロダクト開発および広告事業を立ち上げ分社化。事業を売却し帰国。SoftbankグループではBBTV/ BBラジオなどのBBシリーズのリードエンジニアとして新規事業立ち上げを行う。CYBIRDにて複数のモバイルコンテンツ事業責任者兼シニアエンジニアリングマネージャーとして子会社のCTOを務める。レコチョクにて、定額制音楽配信サービスDヒッツを立ち上げ。数百億円以上を売り上げるサービスへの成長に寄与する。その後、ヘルスケアスタートアップの取締役CTO、スキルシェアサービスのココナラでは技術統括を努め、Rails移行のPDMやVPofEの役割も担う。音声ベンチャー、不動産テックなど複数社の技術顧問などを担い、現在に至る。

エンジニアリング統括部 サービス開発部 ゼネラルマネジャー 鹿野 徹也の写真



鹿野 徹也 Tetsuya Shikano

エンジニアリング統括部 サービス開発部 ゼネラルマネジャー

SIerにて金融系プロジェクトの要件定義〜開発〜マネジメントを経験。その後、地元へUターンし、ソフトウェアハウスにてIBM、FUJITSU、NEC等のリホスト業務(ランタイム作成、言語変換)に従事。地方と東京の「はたらく」違い・差を実感し、より自分らしく「はたらく」ためWebアプリケーションエンジニアへ転身。アプリ連携、サーバレス開発、AGILE(SCRUM)開発リードと各種Webサービス開発で経験を重ね、2018年にパーソルキャリアへ入社。昨今はGV提唱のDesignSprintを利用したサービス企画に加え、マネジャーとしてエンジニアの「はたらく」をサポート、より良いチーム開発の実現に向けて挑戦中。

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志田 共晶 Tomoaki Shida

PERSOL PROCESS & TECHNOLOGY Vietnam R&D Project Manager

民泊サービスのスタートアップ在籍時に、開発リソースを増強する目的で渡越。ベトナム現地法人を立ち上げ、日本の開発チームと連携しながら、ベトナム人エンジニアと共にWebアプリケーションの開発に従事。一時帰国中にパーソルキャリアでのサービス開発の話を聞き、どこで暮らしていても自分が「はたらく」を選べる環境を自分で作りたいと思い、当初は業務委託契約の形で参画。その後、再び渡越したタイミングでPERSOL PROCESS &TECHNOLOGY VIETNAMに入社。現在はベトナム人エンジニアをマネジメントしながら、パーソルキャリアの複数のプロジェクトで開発に従事している。

※2021年7月現在の情報です。