この記事は doda Developer Group Advent Calendar 2024 の3日目の記事です⛳
パーソルキャリア株式会社のマイクロサービスグループでエンジニアをしている小林です。
スクラムマスターをしていた経験もあり、組織やプロジェクトマネジメントやスクラムに興味があります。
そんな私が、ここ最近プライベートで時間を使っていることといえばゴルフです。
ゴルフの面白さとスクラムを通した仕事の面白さには共通点があると感じたので、ご紹介します。
初めに
私は、もともと小学生から大学でも陸上競技をやっており、その経験からスポーツを上達するには、自分と理想とする状態とのギャップを埋めることがとても大事と感じています。
陸上競技では、タイムという形で他者と競います。そのタイムを出る要因には歩幅や、1歩を踏むスピード、筋力などさまざまです。
私の今の目的は、もっとボールを前に飛ばしたいということでした。ゴルフでは「何がより飛ばすための要因になっているのか」――こう考え始めたのがこの記事のきっかけです。
今回はゴルフのプレーというよりは、ゴルフのスイングに重点を置いて書かせていただきます。
ゴルフのスイングの簡単な分解
何がよいスイングの要因なのかを調べるために、まずは理想であるプロのスイングとアマチュアゴルファーのスイングの違いを調べてみました。
ゴルフのスイングの状態を調べる数値として、ミート率とヘッドスピードの概念があります。
ミート率が高ければ高いほど、ボールに力を効率よく伝えられていることを示しておりヘッドスピードはボールに与える力の大きさを示しています。
※本来はスピンや、入射角などもっとさまざまなデータがあるのですが、ここでは割愛します。
ドライバーを振った時において、プロ選手のミート率は 1.5、ヘッドスピードは 48m/s 以上だといわれています。
では理想となる数字がわかったところで、アマチュアゴルファーである自身の現状を把握していきたいと考えました。
ゴルフはトラッキングが発展しており、計測機を用いればさまざまなデータをアマチュアでも取得できます。
計測の結果、現状の私は平均ミート率 1.4 で平均ヘッドスピード 38m/s という数値であることがわかりました。
さぁカイゼンだ
現状と理想のギャップが明確になったことにより、ここからはその差分を埋めていくことを進めていきます。
最初から理想とするプロの数値を目指すのは難しいので、1つ目のゴールとしてアマチュアゴルファーの平均を目指すことにしました。
成人男性のアマチュアゴルファーの平均はミート率 1.3~1.4 ヘッドスピード 40m/s だといわれています。
私の数値と比較すると、ミート率は、アマチュアゴルファーの平均程度でしたが、ヘッドスピードが 2m/s ほど低い数値だったのでまずはそこを改善することを進めました。
私が考える課題は2つありました。
1つ目は、シンプルにドライバーを打つ回数が少なすぎてドライバーを振ることに慣れていないことで、2つ目は、スイングにおける世の中一般のあるべきを理解してないことです。
1つ目に関しては、打ち込むしかありません。
ハーフショット含め 200 球を週2回ほど打つようにしました、定性的ですが、ドライバーを振ることに臆してしまうことはなくなりました。
2つ目は、自分の持つ知識では解決が遠かったので、スイングのコーチングをしてもらうこととしました。
ゴルフの技術的なことなので詳細は省きますが、以前のスイングからヘッドを加速させる区間を多くとれるように振り方が変わるアドバイスをもらいました。
それを踏まえ打ち込むことで、最終的には平均ヘッドスピードが 41m/s まで伸ばすことが出来ました。
3m/s ヘッドスピードが変わると今までより飛ぶようになり、実際にドライバーの飛距離が 200 ヤードから 230 ヤードまで伸びました。
こうやって明確に変化がわかると面白いですよね。
定量的に課題を発見し、それを解決しよりよい状態に成長していく。
どこかで聞いたことがありますね
そうです、スクラムと類似しているんです。
スクラムですすめる仕事の面白さとは
やっとスクラムの話になりますが、スクラムの三本柱をご存じでしょうか、
スクラムの三本柱とは透明性・検査・適応です。
透明性とは、現在の正しい情報が一か所に整理されており次の行動が誘発されている。
検査とは、目的が明確で、常に現状との差分が把握され続けている。
適応とは、目的が明確で、常に現状との差分をうめ続けている。
というのが具体的な解釈とされています。
これを読むと私のスイングのカイゼンも同じだということがわかります。
目的は、飛距離を伸ばしたいと明確になっており。
現在の状態と、ゴールの状態の差分が定量的なトラッキングで把握されている状態を作れており。
その差分を埋めるためにスイングを学んだり、打ち込んだりと行動を起こせている。
その結果、目的を達成できることで面白さを感じる。
ただし、この内容の大前提には目的を達成したときによりよい状態が待っていることが明確でなければ過程や結果に面白さを感じることは難しいと感じています。
つまり仕事においても、目的が明確でありそれを達成することでよりよい状態になることを求めていくことにより、きっとゴルフスイングのカイゼンと同じ面白さを得ることができるはずだと感じました。
まとめ
世の中には多くの仕事がありますが、その仕事の中ですこしでも面白さを見つけるヒントになれば幸いです。
皆さんも仕事にスクラムを、プライべートにゴルフを取り入れてみてください。
小林 壮太 Sota Kobayashi
プロダクト開発統括部 dodaシステムアーキテクト部 dodaマイクロサービス部 エンジニア
2021年にパーソルキャリアに新卒入社。dodaアプリ開発チームのスクラムマスター兼エンジニアを経て、現在はdodaサイトのマイクロサービス化に取り組んでいる。
※2024年12月現在の情報です。