40代ではじめて転職した私の気づきや学び

はじめに

みなさんはじめまして!

カスタマーP&M本部 デザイン部 dodaデザイン第1グループの池田です。
パーソルキャリア株式会社には半年程前に中途入社してきました。
現在はdodaのUI/UXデザイナーとして日々デザイン最適化に取り組んでいます。

いきなりですが、実は私45歳にしてはじめての転職でした。最近は40代の転職も増えていると聞きましたので、今回は「40代の私が、はじめての転職で気づいたこと学んだこと」を書いてみたいと思います。

 

 

 

転職の背景

前職は広告制作会社でデザイナー/アートディレクターをやっていたのですが、20年以上同じ環境で働いていたこともあってか「挑戦すること」をおざなりにしている自分に気づいたんです。自分がクリエイターとしてやりたいことはまだいっぱいある!思い出にすがっているおっさんにはなりたくない!どうせやるなら環境も変えてクライントワークではできなかったことにも挑戦してみよう!という思いからパーソルキャリア株式会社に転職してきました。

 

同じデザイナーでも脳の使う部分が違う

同じデザイナー職でも制作会社から事業会社への転職は大きな転換です。例えるなら寿司職人からフレンチシェフになるくらいのカルチャーギャップです。以前の職場では、主にクライアントワークが中心であり、柔軟な発想やクリエイティブなアプローチが求められてきました。一方で事業会社では事業貢献はもちろん、内部のプロセスや業務の効率性も求められるなど、意思決定のプロセスが異なることに戸惑いました。そうです、デザインという成果物は一緒でも、そこに辿り着くまでのプロセスや思考回路が違ったのです。

制作会社では、クライアントとのやり取りの中で、クライアントが抱えている課題の答えをクリエイティブなアイデアで形にする、いわゆる「課題解決」が仕事の中心でした。一方で事業会社では、より深くプロジェクトに携わり、課題はなんだろうか?と問うことからはじめる「課題創出」が中心になりました。こういった事業会社ならではの仕事に挑戦してみたかった!という嬉しさ半分、40代の凝り固まった脳みそにとってはかなりのギャップで、はじめの数ヶ月はこのギャップに適応するために四苦八苦していました。なんて落ち着きのないおじさんが入社してきたのだと思われていたことでしょう。

 

具体化と抽象化の両方の視点を持つことが大切

もちろん新しい文化に挑戦することで得られた気づきもあります。学生時代からデザインを専攻して、社会人になってもデザイン会社に入社した私の周囲はデザイン関係の人間ばかりでしたので、当然コミュニケーションの軸はデザインでした。
ところが今は、さまざまなステークホルダーの方達とプロジェクトを進めるので、いろんな視点があり、話が噛み合ってないな〜と感じることも少なくありません。それぞれが思い思いの立場で話しているのですから当然です。そんなときにゴールの共有の大切さに気付かされました。

共通認識を持つことが大切ということは、わかったつもりになっていても意外と実際にできていないことが多かったんです。みんなそこは理解しているだろうという思い込みがあったりして。そんなときには一度具体の話は置いといて、ちょっと抽象化した話にすると「軸」が見つかって共通認識を持ちやすいということも学べました。
最近はワークやMTGを積極的におこなって、抽象化した軸を作ってから具体化したソリューションを話すことを心がけています。


まとめ

40代での転職は、新たな学びや成長の機会を提供してくれるものでした。今まで気づかなかった自分の課題も浮き彫りにしてくれますし、その課題を前向きに捉えることが重要だと考えています。これからも成長するおじさんであるために様々な取り組みに挑戦していきたいと思います。

 

 

池田 勉 Tsutomu Ikeda

カスタマーP&M本部 デザイン部 dodaデザイン第1グループ シニアデザイナー

前職はデザイン制作会社でアートディレクターとしてクライアントワークを中心にブランディング・広告制作・Webサイト制作などに従事。 2023年にパーソルキャリア株式会社に入社。現在はUI/UXデザイナーとしてコンテンツデザインなどを担当している。

※2024年3月現在の情報です。