情報システムアーキテクト育成プログラムを受講した体験について

はじめまして、谷内と申します。 私はパーソルキャリアに入社して1年ほどになりますが、今回は入社前に受講した履修証明制度についてご紹介したいと思います。

 

 

1. 学び直しのきっかけ

履修証明制度とは、文部科学省が進めている制度で、社会人が大学等で科目等履修生制度や公開講座を受けることができるものです。詳細はこちらのリンクをご覧ください。大学等の履修証明制度について:文部科学省 (mext.go.jp)

私がこの制度を利用しようと思ったきっかけは、LIFE SHIFTという本を読んだことです。この本では、米国の経営者が40~50代で大学に通い、学び直すために2年程度キャリアをストップしている事例が紹介されていました。私は経営者ではありませんし、キャリアをストップしてまで学ぶことはできませんが、これまでの経験を学識として整理し、新たな視点を得たいと思いました。 私はプログラマーとして製造業の自動化やWebの決済代行システムの開発を10年弱担当した後、新規事業の立ち上げや公営事業のプロジェクトマネージャーを十数年担当してきました。その間何度か転職はしましたが、IT業界にて仕事をしてまいりました。

 

2. 議論や意見交換まで行いたい ーー ADPISAの受講

学び直す方法としては、本を読むとか資格を取るとかも考えましたが、本は日ごろから読んでいますし、資格は取得が目的になってしまうので、本当に学びたいこととは違うと感じました。そこで、他の人と議論したり意見交換したりできる場を探していたところ、青山学院大学でADPISAという講座を開講していることを知りました。ADPISAは、情報システムアーキテクト育成プログラムというもので、以下のサイトで詳しく紹介されています。ADPISA | 青山・情報システムアーキテクト育成プログラム (aoyama.ac.jp)

当時ADPISAには、エントリーレベルと上級者レベルの2つのコースがありましたが、私は上級者レベルのコースに申し込みました。ADPISA-H | 青山・情報システムアーキテクト育成プログラム上級 (aoyama.ac.jp)

受講期間は半年間で、週末や夜間にオンラインと対面のハイブリッド形式で受講しました。コロナ禍も3年目ということもあり、オンラインでの受講が多かったですが、それでも十分にコミュニケーションが取れました。 受講者は、会社から派遣された方、ユーザ企業の方、IT業界とは関係のない業界の方など、様々なバックグラウンドを持った方々でした。年齢層も幅広く、業務では経験できないことを多く学ぶことができました。

 

3. 実践的な講義内容とまとめ

授業の内容は、ビジネスアナリストとして重要な考え方をBABOKというガイドラインを使って解説されたり、プロ・トレZというゲームを使ってプロジェクトを疑似体験したり、プロジェクトの事例をもとに議論したりと、非常に実践的でした。ただ講義を聞くだけではなく、自分たちで考えたり経験したりすることで、より深く理解できるように工夫されていました。 私は、IT業界に長くいるので、半分程度は知っていることではありましたが、それでも経験則として知っていることがなぜそうなのか理論的に説明できるようになったり、システム開発がなぜ難しいのか、なぜアジャイル開発が必要なのか、そして課題を解決するためにどう対応すべきかなど体系的に整理できました。プロジェクトの管理方法についての考え方もITと他の業界では全く違うことや、ユーザ企業がDX化を進めるのにどういうところで悩んでいるかなど、他の受講者の方からの話にも多くの学びや気づきがありました。書籍やネットでは得られない貴重な学習の場になったと感じています。

最後は課題の発表をもって講座は終了しましたが、ちょうど仕事が少し忙しい時期だったので、プレゼン資料を作るのに少し苦労しました。しかし、全体的には仕事をしながらでも無理なく受講できるように配慮された講座だったと思います。一部科目を受講できなかったものもありましたので、機会があればまた受講して、引き続き学んでいきたいと思っています。

 

 

谷内 利行 Toshiyuki yachi

デジタルテクノロジー統括部 デジタルソリューション部 CODグループ シニアエンジニア(データ)

製造業やコンシューマ向けのシステム開発を経験し、2022年にパーソルキャリアに入社。現在は、新規サービス開発などのプロジェクトマネジメントを担当。入社後地方に移住してフルリモートで勤務を行う。

※2024年3月現在の情報です。