元エンジニアに聞く――dodaエージェントサービスを支えるITコンサルタントへキャリアを拡げた理由

元エンジニアに聞く――dodaエージェントサービスを支えるITコンサルタントへキャリアを拡げた理由

転職サービス「doda」のエージェントサービスをIT・テクノロジーで支える、プロセス&システムデザイン部(以下、PSD部)には、さまざまなバックグラウンドを持つ社員が在籍しています。

PSD部の記事まとめ

今回は、開発の経験を持ちながらdodaのエージェントサービスを支えるITコンサルタントとしてはたらく3名にインタビュー。元エンジニアとしてのスキルをどのように活かしているのか、ITコンサルタントとして働く醍醐味、またその苦労など、ざっくばらんに話を聞きました。

 

※撮影時のみマスクを外しています。

※加藤は退職していますが、本人の同意を得て、掲載を継続しています。

 

ものづくりの喜びと、“それがどう使われどんな効果につながったか”が見えづらいもどかしさ

 

――まずは、エンジニアとしてどのようなシステムの開発をされていたのか、皆さんのご経験からお聞かせください。

エージェントプロセス&システムデザイン部 エクスペリエンスデザイングループ コンサルタント 古市 恵美

エージェントプロセス&システムデザイン部 エクスペリエンスデザイングループ コンサルタント 古市 恵美

古市:新卒で人材系の会社に入社し、自社の社内システムから他社様のtoCシステムまで、さまざまな案件をプログラマ寄りの立場で担当していました。言語としてはPHPなど、サーバーサイドがメインになります。

 

加藤:私は新卒で自社サービスを作っている会社に入り、開発部門で主に労務系のシステム開発に10年ほど携わっていて。技術スタックとしてはC#をメインに、Microsoftの技術を扱っていました。

 

金城:私は前々職で、toB・toCから計測系まで含めて転職メディアの基幹周りのシステムを作っており、その後もう少し上流に携わりたいという思いで転職して人材系の会社で社内SEをやっていました。開発者の頃は、基本的にはJavaで書いていましたね。

――エンジニアとしてはたらく中で醍醐味を感じていた部分や反対にもどかしさを感じていた部分、それぞれ教えてください。

加藤:自分たちで一からシステムを作り上げ、それが世の中のためになる、お客様の業務を変えるために効果を発揮するということが、エンジニアの仕事の醍醐味だと思います。ただ、とはいえ「どのように使われているのか」がなかなか見えづらく、もどかしさを感じる部分はありましたね。

エージェントプロセス&システムデザイン部 ビジネスプロセスデザイングループ リードコンサルタント 金城 祐建

エージェントプロセス&システムデザイン部 ビジネスプロセスデザイングループ リードコンサルタント 金城 祐建

金城:そうですよね。特に私の会社は請負の立場だったため、効果が見えづらいこと、お客様の声を直接聞きづらいことのもどかしさは大きかったなと。課題感も含めて施策単位でのフィードバックをいただくことができたら、より達成感を感じやすかったのかなと思います。

 

古市:大きなプロジェクトになればなるほど、現場で手を動かしているメンバーになかなか細かいところまでお客様の声が届かなかったり、伝達があったとしてもPMや上流工程の担当者を経由した意見になってしまったりしがちだと感じていました。

自分が書いたものが動くところが見られるという楽しさや、チームで一つのものを作り上げる面白さはありますが、「本当に求められているものを作れているのか」「実際に作ったシステムがどのくらい使われているのか」がわからないもどかしさがあったなと振り返ります。

 

加藤:もう一つもどかしさを感じていたところとしては、自分がこの先ずっと開発エンジニアとして生きていくイメージが持てなかったことも挙げられます。

プラスプロセス&システムデザイン部 プラスプロセスデザイングループ リードコンサルタント 加藤 祐也

プラスプロセス&システムデザイン部 プラスプロセスデザイングループ リードコンサルタント 加藤 祐也

トップのエンジニア一人で普通のエンジニア100人分くらいの仕事ができてしまう、というような世界なので、そんなトップエンジニアを見ていると自分はそこには到達できないなと気づいてしまったんですよね。休日も関係なく自分でプログラムを書いてゲームを作って……と、そういうことを大好きでやっている方には勝てないなという思いはありました。

 

エンジニアからITコンサルタントへ、転身を決めた訳

 

――そのような思いを持ってはたらかれていた中で、転職を考えるようになったきっかけとは?

古市:組織変更があり、この環境で働き続けていくかとキャリアを考えるようになったことがきっかけです。元々持っていた「企画や要件定義など上流工程の業務をやりたい」という思いについて改めて考えて、やらないよりはやってみよう、と、挑戦することを決めました。

 

加藤:私も、管理職についた頃に同期が転職活動をしているのを見て、キャリアを考えるタイミングがありました。実際に転職するかどうかは置いておいて、一度転職活動をしてみようかなと動き出しました。

 

金城:私の場合は、加藤さんがおっしゃったように「自分はスーパーエンジニアにはなれないな」と感じたことがきっかけの一つです。

また私はどちらかというとプロフェッショナル志向なのですが、前職ではゼネラリストとしてマネジメントも担うことが求められていたという点も、より自分に合う職場を探そうという思いにつながりました。

 

――さまざまな転職先の選択肢がある中、パーソルキャリアを、そしてPSD部のITコンサルタントという仕事を選ばれた訳を教えてください。

古市:前職の経験が活かせる人材系の会社であり、またこのtechtektでの発信内容などから事業会社の中でもかなりITに力を入れているイメージをもち、パーソルキャリアに興味を抱きました。

元エンジニアに聞く――dodaエージェントサービスを支えるITコンサルタントへキャリアを拡げた理由

企画に近い立場でKPIも自分たちで考えて提案しながらシステムを作れるPSD部の仕事は、顧客の顔が見たい・直接顧客の声が聞きたいという思いにも、より上流の仕事がしたいという思いにも、両方合致するものだと感じました。

 

加藤:前職でプロジェクトマネジメントを担当していた中で、自分で手を動かしてシステムを作るよりも、全体をまとめる役割の方が向いているなと感じていたこと。また元々労務系、広く言うとHRのシステムを扱っていたこともあり、HR Techに力を入れている会社を見てみたいなと思ったことから、私は「HR業界」と「プロジェクトマネジメント」という軸でさまざまな企業をみていました。

パーソルキャリアという会社はエージェントの方にご紹介いただいて初めて知りましたが、私もtechtekttを見て、事業会社でありながらITに力を入れているところに惹かれて。ここで自分の経験を活かして自社サービス開発に携われたらと、ITコンサルタントとしての入社を決めました。

元エンジニアに聞く――dodaエージェントサービスを支えるITコンサルタントへキャリアを拡げた理由

金城:人材業界での経験を活かしたい、自身が就職氷河期で苦労したので就職や転職を希望する方の力になりたい、という思いで、引き続き人材業界を選びました。

また顧客の声が聞ける立ち位置や、エンジニア経験を活かしてビジネス最適・システム最適の両面から提案ができる仕事が、自分にとって楽しみが感じられて価値発揮もできそうだという観点でITコンサルタント職に決めました。

パーソルキャリアは、お二人のおっしゃった通りITに力を入れているのはもちろん、スペシャリストに対する制度面でのサポートがしっかりしていると感じました。その印象は今も変わらないものです。

 

ビジネスとITの視点をかけ合わせて最適解を導き、事業貢献を目指す

 

――ここからは、現在のお仕事についてうかがいます。パーソルキャリアのITコンサルタントが担う役割と責任とはどのようなものだとお考えですか?

エージェントプロセス&システムデザイン部 ビジネスプロセスデザイングループ リードコンサルタント 金城 祐建

金城:業務改善による生産性や利益の向上という攻めの部分と、情報セキュリティをはじめとした守りの部分、その両面で “ビジネス” の視点を持つ必要があります。そこにITをかけ合わせて最適解を出し、事業貢献することを目指す職種だと思っています。

 

加藤:PSD部は、社内SEの役割のみにとどまらず、事業に入り込んだIT組織だという特色がありますよね。企画の方々から言われたものをやるのではなく、事業や業務特性を理解した上で最適なソリューションを提案することが大切な役割であり、この組織ならではかな、と思います。

 

古市:ユーザーに寄り添いたい、という方に合っている仕事ですよね。

 

金城:そうですね。また入り込むという点では、事業側だけでなく開発者側へのアプローチも重要だなと感じます。今後もシステムを使い続けていくことを見据えて、ビジネス最適だけでなくシステム最適も考えなければいけない場面が多いのかなと。そういった意味で、業務領域は上流から下流まで広がりがある印象です。

 

――ビジネスとITの視点を持って仕事をされる中で、元エンジニアとして経験が活かせる・ワクワクする・達成感が感じられるような、“心くすぐられる瞬間” はありますか?

古市:私は、要件を聞いてすぐにイメージがつくことが元エンジニアの特権かなと思っていて。それを活かして短いスパンでよりよい提案をいくつか出すことができ、「それがいい」と言っていただけると “よし!” という感覚になります。

プラスプロセス&システムデザイン部 プラスプロセスデザイングループ リードコンサルタント 加藤 祐也

加藤:確かにそうですね。企画が上がってきたタイミングで「これは簡易にできそう/やめておいた方良さそう」とすぐに判断がつくので、あらかじめ軌道修正して後でエンジニアが困らないようにしたり、より早く・コストをかけず同じことを実現できる方法をポジティブに伝えられたり。

そうやってよりよい方法に導いていくためのコミュニケーションがとれることは、うまくいったときの達成感も大きく “心くすぐられる瞬間” につながるのかなと思っています。

 

金城:中でも企画の方々がやりたいことや目指したい世界が明確で、熱度が高いものだと、よりそういった実装の部分を一緒に考えていきやすいですし、ワクワクします。

今はどれくらい効果が出たか数字を見られる立場でもあるので、一緒に考えて取り組んだその先で成果が目に見える形で表れると、“やったな” と思いますね。

 

――ありがとうございます。それでは最後に、今後チャレンジしたいことをお聞かせください。

エージェントプロセス&システムデザイン部 エクスペリエンスデザイングループ コンサルタント 古市 恵美

古市:エンジニア経験は活かせていますが、企画を一から作って提案していく力はまだまだだと思っているので、今後はより企画やユーザーに寄り添って自分から提案できるような人材になっていきたいなと思っています。

 

加藤:私たちのサービスで転職希望者さまが最適な環境と出会う、そのサポートができるような、またできるだけ早く事業貢献ができるような、仕組みを作っていきたいと思います。

 

金城:これまであまり踏み込めていなかった法人営業の領域を学び、今後は顧客の体験価値を向上させるための取り組みを企画と一緒に進めていければと思います。

元エンジニアに聞く――dodaエージェントサービスを支えるITコンサルタントへキャリアを拡げた理由


 

――ありがとうございました!

 

(取材=伊藤秋廣(エーアイプロダクション)/文=永田遥奈/撮影=古宮こうき)

エージェントプロセス&システムデザイン部 エクスペリエンスデザイングループ コンサルタント 古市 恵美

古市 恵美 Emi Furuichi

エージェントプロセス&システムデザイン部 エクスペリエンスデザイングループ コンサルタント

2020年7月に入社。前職は、人材サービス会社に新卒で入社し、社内・社外案件両方のWebアプリケーション開発を行う。業務では主にPHP(Laravel)を使用したサーバーサイドのプログラミングを担当する。

エージェントプロセス&システムデザイン部 ビジネスプロセスデザイングループ リードコンサルタント 金城 祐建

金城 祐建 Yuken Kaneshiro

エージェントプロセス&システムデザイン部 ビジネスプロセスデザイングループ リードコンサルタント

SIerにてプログラマ、SE、PMを経験した後、人材紹介サービスの社内SEに転職し基幹や集客などの業務システム全般の運用保守に携わる。2021年3月にパーソルキャリアに入社。入社後はエージェント事業部における、Salesforceの開発、基幹システムの改善に従事。

プラスプロセス&システムデザイン部 プラスプロセスデザイングループ リードコンサルタント 加藤 祐也

加藤 祐也 Yuya Kato

プラスプロセス&システムデザイン部 プラスプロセスデザイングループ リードコンサルタント

新卒でSIerに入社し、自社のERPパッケージの開発業務を経験。プログラマ、SE、PMを経験した後、2020年4月にパーソルキャリアに入社。入社後はdodaプラス事業部における、Salesforceの開発、スカウト配信システムの改善に従事。現在は退職。

※2022年12月現在の情報です。