入社して間もないからこそ、提案できることがある――RPAを推進する“私たちの役割”

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パーソルキャリアでは、年齢・性別・国籍に関わらず、公正な採用と、公平な機会を提供し、社員一人ひとりが思い描くキャリアプランを自発的に実現するための制度や仕組みを設けています。

今回は「RPAを活用した社内の業務効率化」を担うBITA統括部 テクノロジー企画部 RPA推進グループではたらく河野、日髙の2名にインタビュー。入社前後の思いから現在の活躍の様子まで、話を聞きました。

 

ミッション実現に向け、専任でRPA推進に取り組むポジションが魅力

 

――まずはお二人のこれまでのご経歴から教えてください。

BITA統括部 テクノロジー企画部 RPA推進グループ リードコンサルタント 河野 未来の写真

BITA統括部 テクノロジー企画部 RPA推進グループ リードコンサルタント 河野 未来

河野:前職は化粧品メーカーの情報システム部で、パーソルキャリアが2社目になります。前職では社内システムの開発・運用保守とRPA導入に携わっており、人が手作業で行っている業務を自動化し、現場の業務改善に貢献できるというRPAの推進が大きなやりがいでした。転職を検討した際にも、パーソルキャリアでRPAを活用したBPR推進に力を入れていると知ったことを機に、ジョインを決めました。

 

日髙:私は河野さんが入社した1ヶ月後、2021年5月の入社で、パーソルキャリアが3社目です。1社目でメーカー系のSIerにシステムエンジニアとして勤め、お客様の社内システムの開発〜納品などを行う中、RPA開発のプロジェクトにアサインされたことを機にRPAに出会いました。

その後、開発だけでなくより広くRPAに関わりたいとITコンサルティング会社に転職しましたが、コロナ禍によりOCR関連の案件がメインだったため、より密接にRPA推進に関われるポジションを求めてパーソルキャリアにジョインしました。

 

――RPA推進に取り組む企業はさまざまある中で、パーソルキャリアを選ばれたのはなぜですか。

 

日髙:転職先を探している中で、お客様のプロジェクトに入って支援するポジションはよく見られるものの、“自社のRPA専任部隊” の求人はそもそもあまりなかったような印象があります。

経験上、ベンダーとして入ると「納品して、多少保守を行ってプロジェクト終了」となり、運用に携わることができるのは短期間です。もっと運用フェーズにおける見直しの視点や知見を身につけたいと感じていたので、RPA推進を専任で担えるパーソルキャリアの求人に惹かれました。

河野:私も日髙さんと同じく、専任ポジションがある点が大きかったかなと思います。事業会社だと、他の業務と並行して進めざるを得ずなかなか本格的に取り組みづらいのが現状である中、専任の部隊が設けられている点は「推進に力を入れているのだな」と好印象でした。

BITA統括部 テクノロジー企画部 RPA推進グループ コンサルタント 日髙 愛美の写真

BITA統括部 テクノロジー企画部 RPA推進グループ コンサルタント 日髙 愛美

またtechtektの記事を拝見していて、単純な工数削減を目的とするのではなく「業務を洗練させていこう」「ミッション・バリューの実現のためにやろう」という考えがベースにあるとわかったことも、決め手の一つになっています。

 

――これまでのご経験とは異なる業種・業界に挑戦することのハードルを感じる部分はありませんでしたか?

 

河野:大きく業界が変わるためもちろん不安はありましたが……やはりRPAを中心としたBPR推進に取り組みたいという点が転職活動の軸としてありましたし、面接で自動化しようとしている業務についてうかがった際には、基本的にどの会社でも共通するような業務だったため、挑戦してみようと思えました。

 

日髙:私も事業ではなくRPA推進の軸で転職先を決めたかったので、異業種であることはそこまで気にはしていませんでした。自分自身、転職が3回目でその度にエージェントさんにはお世話になっていたので、多少なりとも自分の人生と関わりがあり、人の役に立てる業種だなと前向きな印象もありました。

 

――パーソルキャリアのIT職種で、女性が活躍しているイメージはありましたか?入社前後で感じたギャップなどがあれば教えてください。

 

日髙:パーソルキャリアに限らず、IT職種は女性が少ないなと経験上思っていたので、当時はそこまで気にしていなかったというのが正直なところです。ただ、techtektの記事を見ていた時に現在同じ部署で活躍している女性ITコンサルタントの記事を拝見し、入社前にその方と直接お話しする機会をいただきました。お話しの中で、女性が活躍している会社とイメージした上で入社できたことは、安心につながりました。

 

河野:私も同様に記事を拝見して女性が活躍していることを具体的にイメージできていたので、入社後も特にギャップを感じることはありませんでしたね。

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実際に、IT部門だけでなく普段RPA化のご依頼などでやりとりする事業部の方々にも女性が多く、みなさんとても親切で丁寧に接してくださるので、やりやすさを感じています。

 

抽象的なミッションを紐解き、自分のゴールや役割を自分で見つける

 

――ITコンサルタントは関わる領域が幅広く、職種の役割を明確に思い描きづらい部分もあるのではと思いますが……入社前にはどのようなイメージを持たれていましたか?

 

日髙:一般的には上流の「何をするか」を企画・立案する役割がイメージされると思いますが、“RPA部署のITコンサルタント” ということで、それだけでなく案件のPM的な役割を担うのではというイメージを持って入社しました。

実際に入ってみると、イメージ通りだったなという印象ですね。感覚的には、今の運用をより良くするための企画が3割くらい、案件をリリースするためのスケジュール管理や調整ごとが7割くらいというところでしょうか。

 

河野:そうですね。入社前には調整ごとにプラスして業務を変えていくコンサル的な視点が求められているのだろうとイメージしていましたが、調整ごとはかなり多い印象です。

要件定義や施策立案といった “考える” 部分だけに特化せず、運用保守や業務を回していく部分と両立していくことが求められる点には、難しさや大変さがあるなと感じますね。

 

――イメージとのギャップやご自身に求められる役割を、どのようにご自身の中で咀嚼し理解していかれたのでしょうか。

 

河野:要件定義や、事業部と開発者との間での調整には、最初はなかなか慣れず……やはり案件をどんどん開発してリリースに乗せていく、PM的な役割を経験しながら徐々に学んでいった部分が大きいかなと思います。

また日髙さんをはじめ周りのメンバーに相談しやすい雰囲気があったので、一つ一つの案件をこなす中で相談しながら、習得していった感覚です。

 

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日髙:私は目標設定が大きなポイントかなと思っています。上長との目標設定面談で、かなりしっかりと、チームとして求められていることと私がやりたいことをすり合わせましたそこで、私のミッションの柱を3つしっかりと決めることができたので、「私って何をすべきなんだっけ」と悩まずに進められる点がよかったかなと思います。

 

――役割をキャッチアップして腹落ちさせるまでに、特に苦労された点などはありますか?

 

日髙:個人的にぶつかった壁は、自分のミッションからゴールを設定することですね。私のミッションの一つとして “RPAの開発生産性を向上する” というものがあって。そのフワッとしたミッションから「開発生産性って何?」「どうやって追えばよいのか?」と考えながら自分自身でゴールを設定することを求められていたんです。

「〇〇をいつまでにやる」といった明確なゴールが与えられていない中、自分で見つけるという経験をしたことがなかったので、非常に苦労しました。

週に1度マネジャーとの1on1が組まれていて、困ったことを相談できる場があったので、まずはマネジャーに対してアラートをあげて。「どのようなプロセスでゴールを導いていけばよいか」といった方向性のアドバイスをもらいながら、ようやく今軌道が見えてきたところです。一人で取り組むとなると辛かったかもしれませんね。

 

河野:私もまさに同じで、“RPAのサービスとしての安定化” というミッションに対して「何をすべきか」「グループ全体で何に優先的に取り組むべきか」を考えることが大変でした。

ただ、目標は誰かが決めてくれるものではなく、自分で考えて取り組まなければいけない、というのはこの会社で働くことの面白さでもありますよね。もちろんとても大変ではありますが、そこまで任せていただけるという点でやりがいにつながるのかなとも感じます。

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入社したばかりの立場から見つけた課題や困りごとが、改善につながるシーズになる

 

――お二人の上長から「これまでグループで気がつけなかった点にお二人が気づいて行動してくださって、入社いただけて本当によかった」とお話をうかがっています。新しくジョインされた立場から、意識的に見ていた・行動されていた点などはありますか?

 

河野:この1年で、標準化を行ってRPA安定稼働の土台を整えることにはかなり注力してきており、そこは一つ貢献できたところかなと思っています。

私たちが入社した当初は、RPAの取り組みがどんどん拡大して成果も上がってきていたのですが、人数が少なく手が回っていないこともあり、リリース後の運用保守に課題がありました。ロボットがエラーで止まってしまった時の監視やリカバリに工数が取られていたり、仕様が統一されておらず、設計書ドキュメントが揃っていなかったり、と中々そこまで対応がしきれていなかったんですよね。

 

日髙:河野さんと、入社してすぐの立場からみた課題について相談する機会を設け、お互いに、今おっしゃったような標準化がなされていないことによる課題を感じていることがわかりました。この点を改善して保守の効率化を図っていかなければという思いは共通していましたね。

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河野:そこから「じゃあどうすべきか」と二人で話し合って、私は運用保守の面、日髙さんは開発の面から一つひとつルール化を行い、チーム内に定着させていきました。

 

日髙:一人でやると「これでいいんだろうか」と悩んでしまう部分もあったと思いますが、二人で相談しながらつくり上げていけたので、楽しく上手くやれたかなと思います。

 

――ジョインした直後でありながら、見えてきた課題に対して黙さずにきちんとアウトプットし、成果を上げられているのが素晴らしいですね。

 

日髙:今までの経験から運用改善が好きなので、案を出して働きかけていくことに抵抗がないというのは一つありますね。

またマネジャーがよく「チームの中での、“関係の質” を大事にしたい」と言っているんです。関係がよくなると相談がしやすくなって仕事の質も上がっていく、だからこそまずはメンバーの関係の質を高めたいと。

それを大事にしてコミュニケーションを取ってくださっているのは日頃から感じますし、「何かあったら言ってください。むしろそれが今まで気づかなかった視点なので、ウェルカムです」とも伝えてくださっていたので……おかげで、「入社したての私がこんなことを言っていいのだろうか」という思いはあまり生まれませんでしたね。

 

河野:二人で出したアイデアをメンバーのところに持っていくと、真っ直ぐに受け止めてもらえて、「もっとこうしてもいいかも」とアドバイスや新しいアイデアをもらえますからね。すごくいいチームだなと感じています。

 

日髙:そういったチームの土壌や雰囲気が、フルリモートの中でできているのはすごいなと。

 

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河野:そうですね。「ちょっといいですか」という会話が、リモートでも隣にいるのに近い感覚でできる関係性だったことは大きいですよね。毎日情報共有の時間が設けられているだけでなく、それ以外で何か困った時に声をかけても、嫌な顔を全くせずに対応していただけるので、ありがたいなと思います。

 

――現在も、お二人の間で課題や今後実現したいことの共有は続けられているのですか?

 

日髙:週45分、二人で対話をするミーティングは続けています。標準化が落ち着いた先で取り組みたいメインテーマがすでにあるか、というと今はないのですが、ミーティング時に何も話のネタがないということはありませんね。それぞれが担当する領域で何かしらの課題があるので、それらに対する第三者の意見を聞く場として、活用させていただいています。

 

河野:入社して1年が経ったとはいえ、まだわからないことはありますから。今後も対話は続けて、この二人の場で共有し合う課題や困りごとをシーズとして、改善につなげられればいいなとも思います。

 

――ありがとうございます。それでは最後に、今後お二人がチャレンジしたいことについてお聞かせください!

 

日髙:まずは私のミッションの一つである開発生産性について、定義や可視化する方法などベースを決めてきたので、来期以降はそれを実践しながら「可視化した結果からどのような施策を打つか」という次のステップを頑張っていきたいなと思っています。

またもう一つの柱として、よりライトに業務の自動化ができるPower Automate Desktopを広めることを掲げています。この推進にもさらに注力し、Excelが使われるのと同じくらいの “当たり前さ” でRPAが使われる状態を目指していきたいと思います。

 

 

河野:これまで運用保守の体制強化に取り組んできて、だいぶ整いつつあるかなと思いますが、より効率化し生産性を高めて、新規開発に割けるリソースを増やしていきたいです。

パーソルキャリアの皆さんは「自分の仕事をもっとよくしよう」という意欲をお持ちの方が多く、より付加価値の高い仕事をするために定型業務を自動化してきたいという思いでいらっしゃるので。その思いになるべくスピーディに応えて、現場の生産性向上に貢献していけたらと思います。

そのためには、やはり協力会社の方や開発スタッフさんの協力が不可欠ですので、そういった方々を含めた一つのチームとして、みんながやりがいを持って楽しく働ける環境づくりや雰囲気づくりも行っていきたいです。

 

――素敵なお話をありがとうございました!

 

(取材=伊藤秋廣(エーアイプロダクション)/文=永田遥奈/撮影=小野綾子)

 

 

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河野 未来 Mikuru Kono

BITA統括部 テクノロジー企画部 RPA推進グループ リードコンサルタント

新卒で入社した化粧品メーカーにて、法務や発注管理を経験した後、情報システム部に異動し、社内システムの開発や運用保守、RPA導入プロジェクトの推進を担当。2021年4月にパーソルキャリア中途入社後は、RPAの運用保守全般や転職メディア事業の業務自動化を担当。

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日髙 愛美 Manami Hidaka

BITA統括部 テクノロジー企画部 RPA推進グループ コンサルタント

前職では、RPAやOCRなどの業務自動化PJTにシステムエンジニア、ITコンサルタントとして参画。2021年5月にパーソルキャリア中途入社後は、RPAの開発生産性の向上施策検討、RPA案件の要件定義~リリース・運用保守のリード、UiPathに次ぐRPA製品として期待しているPowerAutomateDesktopの推進などを担当。

※2022年4月現在の情報です。