はじめに
こんにちは。
アドベントカレンダー22日目担当の永井です。パーソルキャリア株式会社のdodaアプリ開発グループでスクラムマスター兼エンジニアをしています。
弊社では、職種問わず新卒入社の社員にブラザーが付きます。
ブラザーとは新卒社員のメイン育成担当者のことです。
この記事では新卒3年目でブラザーになった私が、新卒社員の育成で意識していることをお話しさせていただければと思います。
①相談しやすい存在であること
私が新卒として入社してきたことから話しますね。
私の育成担当だったブラザーとは困りごとを解消したり、プライベートなど多様なトピックについて会話することを目的として相談会を日次で30分時間を取って行っていました。
リモート勤務で入社したての頃は右も左もわからず、多くのことに悩んでいた私にとって、日次の相談会を取り入れることは、コミュニケーションを多く取れ、関係性が早期に構築できたため、気軽に相談できる雰囲気を醸成できました。
この経験から私がブラザーになった今、新卒社員と日次30分はコミュニケーションをとる時間を取っています。
その中で、笑えるトピックについて話すこと、新卒社員から提案されたことは絶対否定から入らないことも意識しています。
また、日次の相談会以外のタイミングでも質問されたら、自分の作業を止めて相談に乗ることも心掛けています。
これらを意識することで、良好な関係が築け、相談しやすい雰囲気を醸成できると考えています。
②チームメンバーとの関係性を築く
上記で記載している通り、私が新卒1年目の頃はブラザーとの関係性は良好で、振られたタスクに関しても比較的問題なく消化できていたと思います。
ただ、自分の中での仕事のモチベーションは低かったです。
なぜかというと、所属のチームメンバーとのコミュニケーションがうまく取れていなかったことで、チームのMTGで発話することが出来ず、チームに貢献できていないのではと考えていたからです。
やはり、関係性が築けていないメンバーがいる中で発言することは恐怖心があり難易度が高いです。
自身の経験から、ブラザーである私だけでなくチームメンバーとの関係を構築することが気持ちよく働くためには重要であると考えました。
週次のプランニングの際にほかのメンバーを交えて、コミュニケーションが取れるようにすること、新卒社員から質問事項があった際にブラザーとして解答がわかっていたとしても、ほかのメンバーでも解答できそうなものは、そのメンバーに聞きに行くようにしてもらうこと、定型作業をブラザーの私以外のチームメンバーと組んでもらうことなど、他のチームメンバーとの接点が増えるように意識しています。
③ゴールから逆算してやることを洗い出す
新卒社員からわからないことについて、たくさん質問を受けます。
悩みに悩んでいる中で手段が目的にすり替わっていることもあります。
まずはゴールを明確にすることです。
一緒に何ができればよいかを具体的にイメージしてもらうことが重要です。
ゴールに対して明確なイメージが湧いたら、それをタスクに落とし込んでいく作業です。
こういう機能を作りたいにはどうすればよいのかを問いかけて、具体的なタスクの粒度まで落とし込んでいきます。
具体的なタスクの中で、疑問が湧くこともあります。
それも同じ繰り返しです。
タスクを完了できるようにするにはどうすればよいのかを逆算していきます。
何がわからないのかわからないという状況になることもあるので、一緒に伴走してゴールを明確にしたうえで逆算してやることを洗い出します。
④課題解決することの楽しさを経験してもらう
エンジニアの仕事の中で、最適解がすぐに見つかってソースコードに落とせることの方が少ないと思います。
ネットで調べたり、周りに聞いたりする中で知見を深めて、答えを明確にしていく作業がエンジニアの仕事です。
育成という面においては、エンジニアとしての姿勢を学んでもらい、自走力を養うことが大切だと考えます。
そして自力で課題を解決することの楽しさを体験してもらうことが自走力向上に繋がる一因になると考えます。
上記③で述べたゴールからの逆算がある程度できるようになってきたら、自力で解決することが出来る状態になっているので、(タイミングを見計らってですが)悩みに悩んでもらいます。
自力で解決してもらいます。
悩みに悩んだ問題を解決することで、自己解決力、忍耐力の向上と達成感の経験ができ、エンジニアの仕事が楽しいと思える一助になると考えています。
⑤感謝・称賛する
人間、感謝されたり、褒められるととても嬉しいです。
しかし、感謝することや称賛することって恥ずかしくてなかなか出来ないですよね。
でも、そんな気持ちは捨ててください。
新卒社員の成果に対して感謝や称賛をするべきです。
自分が新卒時代はほとんど感謝されたり、褒められたりした記憶がないです。
私も褒められたいです。
これが仕事のモチベーションの欠如に繋がっていた部分もあると思います。
仕事のやる意義ややる気にも通じるので、ぜひ感謝や称賛をたくさんしましょう。
まとめ
- 相談しやすい存在であるように
- チームメンバーとのコミュニケーションをたくさん取ってもらえるように機会を創出する
- ゴールから逆算してタスクを洗い出す
- 課題解決することの楽しさを経験してもらう
- 成果に対して感謝、称賛する
さいごに
大層なことを書きましたが、すべて完璧にできているわけではありません。
また、記載したことがすべて合っているとも思いません。
自分が経験したことを活かしてトライしてますが、その中でさらに改善できるポイントを見つけて、よりよいブラザーになれるように精進していきます。
また、たくさんの気づきや自分に足りない部分も育成を通して見つけることが出来ました。
自分の育成でもあるなと思います。
最後まで御覧いただきありがとうございます。
永井 希明 Nozomi Nagai
プロダクト開発統括部 グロース開発 dodaアプリ開発グループ
2022年にパーソルキャリアに新卒入社。dodaアプリ開発チームのエンジニア兼スクラムマスターとして従事
※2024年12月現在の情報です。