すべてが初めてのスクラム1か月目 #doda Developer Group Advent Calendar 2024

techtekt アドベントカレンダー5日目の記事です。

 

自己紹介

こんにちは。現在、カスタマープロダクト本部プロダクト開発統括部グロース開発部で doda サイト開発をしている桐谷です。

2024年4月から新卒でパーソルキャリアに入社し、同年9月までdoda リビルドグループという別のグループに所属していました。しかし、同グループの解散に伴い、10月からはグロース開発部 doda サイト開発1グループで dodaサイトのエンハンス開発 のスクラムに参画することとなりました。 

今回は、初めてスクラムに参画して体験した10月の出来事を紹介させていただきます。

横文字の大群と最初の案件

スクラムに参画した初日、何も分からない私に対して、デイリースクラム、スプリントレトロスぺクティブ、リファインメント、スプリントプランニングイベントといった横文字の大群が襲ってきました。もはやスプリントレトロスぺクティブやリファインメントに至っては文字だけでは何も推測がつきません。非常に恐ろしかったです。 

そんなよく分からないスクラムの中で私が担当した最初の業務は 、doda 本番環境のパーソナライズエリアで画面の表示速度が悪化している原因を突き止める作業でした。私はチームのメンバーにサポートしてもらいながら、バックエンドでの調査をしました。調査をまとめた結果、バックエンドにおいては不要な SQL 文が呼ばれていたことが主な原因であることが分かりました。リファクタリングをして不要な SQL 文を取り除いた API として返せば速度が改善されるのではないか。速度改善の期待を背負って私がこの案件担当となりました。 

取り組んだこと

・SQLの調査 

この案件を担当する運びとなったときに、まず SQL が本当に使われていないかを調査をする必要がありました。 doda では SQL を取り除く改修が doda アプリに影響を及ぼす可能性もあるため、アプリに影響がないかの調査も行いました。調査を通じて、 doda がいかに複雑なシステム構成となっているのかを理解しました。 

 

・テスト設計

テスト設計はまずチェック観点をまとめた後にテスト設計書を Excel で記入する必要があります。スクラム内では、テスト設計の観点が不足なく書かれているかをチーム内及びマネジャーにレビューしてもらいます。スクラム内でテスト設計をすることも初めてであったため、チーム内の有識者の方に教えてもらいながら記載しました。自分の想像していた10倍くらい細かくテスト項目を記入しなければならなかったため、大変でした。 

 

・実装

実装は不要な SQL 文を呼び出しているメソッドを取り除くだけでなく、複雑な if 文の条件をきれいに書き換えるなど、今回の実装と関連しているコードの部分を見やすくしました。軽微な修正でしたが、 UT も正常系、異常系を不足なく行いました。上半期に所属していたリビルドグループでは実装したことのない基盤であったことに加え、新卒では知識不足の部分も多かったため、チームのメンバーにサポートをしてもらいながら何とか完成させることができました。 

 

・ ST 実施

ソースレビューが完了したら ST を実施します。デプロイは Jenkins というツールを用いて検証環境にソースコードを上げます。しかし、 Jenkins を使用したことがなかったため、壁となりました。ブラザー(1年間付き添っていただいている先輩)に協力してもらいながら Jenkins を使用しました。検証環境に上げたらテスト観点をもとにテストを実施し、テスト管理ツールにテスト結果をまとめました。 

いよいよリリース

テストで特に問題がなければ、いよいよリリースです。と言いたいところですが、すぐにリリースできるわけではありませんでした。まず、開発の結果を連携してマネジャーに承認をもらいます。次にリリース共有会で案件を共有してようやくリリースができます。リリース共有会は参加者が多かったので緊張しました。 

すべてが初めてでした

原因調査、SQL及び影響範囲の調査、テスト設計、リビルドグループに所属していた時には経験のない実装、 Jenkins 、 テスト管理ツールの使用、リリース共有会での共有などすべてが初めての10月でした。大変ではありましたが、スクラムに参画して1か月目でひと通りのことを自分主体で経験させてもらえたことは新卒にとって非常に大きな財産となりました。ブラザーをはじめ、チーム内の方々のサポートがあったからこそ、スクラム初参画の新卒が1か月でリリースまでたどり着けました。しかし、今回は開発が発見した改善対応であったため、ディレクターとのコミュニケーション、設計、 UAT など、1か月で経験しきれなかったことも多くあります。これからも多くのことを主体的に取り組んでいきたいです。 

いつの間にかスクラムの横文字の大群にも抵抗がなくなっていたので良かったです。ここまで読んでいただきありがとうございました。 

 

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桐谷 征馬 Seima Kiriya

プロダクト開発統括部 グロース開発部 dodaサイト開発1グループ

22024年4月に新卒でパーソルキャリアへ入社。4月にdodaリビルドグループに配属され、現在はdodaサイト開発1グループに参画。

※2024年12月現在の情報です。