【doda×新規サービス デザイナー座談会】パーソルキャリアのデザイナーはこんな仕事しています

クリエイティブグループの市橋、佐藤とUXデザイン部の佐藤、小倉の写真

今期UXデザイン部に、dodaなどの既存サービスと新規サービスを担うすべての「デザイナー」が集約されました。既存サービスを担うクリエイティブグループと新規サービスを担うUXデザイン部、両グループの違いと、「デザイナー」が一つの組織に集約されることで生まれる相乗効果とは――。

今回は、クリエイティブグループの市橋、佐藤貴明(以下、貴明)とUXデザイン部の佐藤匠生(以下、匠生)、小倉の4名で座談会を実施。パーソルキャリアにおけるデザイナーの仕事の実態から、それぞれが考えるインハウスデザイナーが果たすべき役割、そして今後の展望まで、率直な思いを聞きました。

 

 

多様性のある組織で、それぞれの得意分野を生かした課題解決を

 

――本日はよろしくお願いいたします!まずは、それぞれのグループを簡単にご紹介いただけますか?

カスタマー企画統括部 ブランドコミュニケーション部 クリエイティブグループ リードデザイナー 市橋 壮一の写真

カスタマー企画統括部 ブランドコミュニケーション部 クリエイティブグループ リードデザイナー 市橋 壮一

市橋:クリエイティブグループは、主にdodaを中心とした既存サービスの制作関連業務を担当する部署で、現在10名強のメンバーが所属しています。
グループの中でもいくつかのチームに分かれますが、私の所属するチームでは、doda上の各コンテンツのユーザビリティを向上させるためにデザイン施策や機能改修を行ったり、SEO施策チームの方と連携してコンテンツの改善を行ったりしています。さまざまな部署の方と協力しながら、歴史あるサイトをその時々のトレンドや運用方法に合わせてモダンな環境に近づけていく役割、というイメージですね。

 

エンジニアリング統括部 UXデザイン部 デザイン第2グループ マネジャー 佐藤 匠生の写真

エンジニアリング統括部 UXデザイン部 デザイン第2グループ マネジャー 佐藤 匠生

匠生:UXデザイン部は新規サービスを担当していて、メンバーは部全体で23名。その中でもサービスデザイナー / UXリサーチャー / UI/UXデザイナーの3職種に分かれています。
UI/UXデザイナーは、サービスのUXを最大化するために、リサーチャーやサービスデザイナーの方々と協業しながらユ―ザー体験を具体的な形に落とし込むという役割を持っています。職種の割合としては、私たちUI/UXデザイナーが多めですね。
基本的には、新規事業をつくる部署なのでスタートアップでの経験がある方が多かったり、戦略や企画などいわゆる上流と呼ばれるフェーズからサービスづくりに携わりたいという志向を持った人が多かったり、そんな組織です。

 

――メンバーの志向やバックグラウンドのお話がありましたが、クリエイティブグループの方はいかがですか?

市橋:得意分野としてデザインに強いメンバーやコーディングに強いメンバー、両方やるメンバーもいますし、出身も制作会社やECサイトの運用を担当していたり、転職メディアのプロモーション関連部署にいたり、コンサル業務をされていたりなど……バックグラウンドは本当にさまざまですね。

貴明:メンバーがそれぞれ、自分の得意分野を活かして取り組んでいます。また最近では実務未経験のメンバーが他部署から異動してきたり、新卒のメンバーも入りました。そのため育成の土台をいま、まさに作っているところです。

カスタマー企画統括部 ブランドコミュニケーション部 クリエイティブグループ リードデザイナー 佐藤 貴明の写真

カスタマー企画統括部 ブランドコミュニケーション部 クリエイティブグループ リードデザイナー 佐藤 貴明

――デザインの領域に未経験の方が入り込むのは難しいようなイメージがありましたが、新卒採用の方も所属されているんですね。

市橋:そうですね。今年は新卒メンバーが1名入り、いい刺激やプレッシャーをもらっています。入った新卒メンバーは美大出身ではなく、学生時代に情報設計などを学んでいたのですが、個人的にデザインに興味を持って、自分の作品を企業に見てもらったりSNSを活用して発信したりと、積極的に行動してきていて。ものづくりへの興味の強さと、情報感度の高さが印象的ですね。

貴明:素養は十分にありますし、すごくフレッシュな風を吹かせてくれていますよね。UXデザイン部の新卒採用や育成の様子を聞きたかったのですが、どんな感じですか?

匠生:UXデザイン部にも新卒メンバーが入って、来年入社の方も1名決まっています。育成環境の整備については、私たちも鋭意取り組んでいるところです。
新卒メンバーは、クリエイティブチームの方と同様に美大出身ではないですし、「グラフィックを作りたい」ではなく「サービスを作りたい」という思いで勉強やアウトプットをしてこられた方なので、その思いがあれば技術面のキャッチアップは入社後にきちんとやっていけるかなと捉えています。

 

プロジェクトの入り方や業務範囲などの違いとデザイナーの役割とは

――各プロジェクトにデザイナーとして関わられていると思いますが、プロジェクトへの入り方や業務範囲は両チーム異なるものなのでしょうか? 

匠生:UXデザイン部では、UI/UXデザイナーが単独で入るのではなく、サービスデザイナー・UXリサーチャーとともにチームとして入っていきます。

エンジニアリング統括部 UXデザイン部 デザイン第1グループ リードデザイナー 小倉 藍の写真

エンジニアリング統括部 UXデザイン部 デザイン第1グループ リードデザイナー 小倉 藍

小倉:サービスデザイナーとリサーチャーは、上流工程から改修に携わるときやリサーチをかけて重点的に取り組むときなど、特に必要となる時にポイントで入っていくことが多いので、UI/UXデザイナーが基本的に全体を回していく形になります。
UI/UXデザイナーが初期段階からプロジェクトに入り、まずはサービスオーナーの持つ課題感や仮説に対して、本当にそれが正しいのかをUXの観点から深掘りしていきます。その後リサーチャーとも協業しながら、実際にユーザーに対してヒアリングを行い、そのサービスがちゃんと使われるのか、検証を進めていく流れですね。

市橋:クリエイティブグループでは、入るタイミングはプロジェクトによってさまざまなのですが、今後より上流工程から関わって、各ステークホルダーのハブとしての役割を持って動けるようになりたいと思っています。そのためにも、自分たちがどのような思いを持っていて、何ができるのかを理解してもらうための活動に、今取り組んでいるところです。

 

――初期からプロジェクトに入り込み、インハウスデザイナーだからこその価値を発揮するために、どのような力や意識が大切だとお考えですか?

市橋:インハウスデザイナーは、いかに関係する人たちとコミュニケーションをとって、本質的な課題を見つけ出せるかが鍵になると思っています。なので、もちろん考えを形にしてアウトプットの質が担保できるというのは大前提ですが、それに加えてコミュニケーション能力が欠かせないと思います。
自分たちがやれる範囲はある程度決まっていますが、そこから半歩足を伸ばして、相手の思いや課題に目を向けることを大切にしていたいですね。

貴明:コミュニケーションは本当に大事ですよね。

あとは、普段見ているのはdodaの画面ですが、その向こうには本当に多くの人がいますから、そうした大きなものを相手にする中で「デザイナーである前に、dodaというサービスを良くする一人なんだ」と言う意識を持てるかどうかが、大切な素養になる気がします。やっていることは本当に泥臭くて地味だけれど、サービスの向こう側にあるユーザー体験や社会に与える影響力を考えられる人にとっては、楽しい仕事なのではと思いますね。

小倉:泥臭い部分は、ありますよね。私たち新規サービス側のUI/UXデザイナーの仕事でも、リサーチャーと協力してユーザーへのヒアリングを行って、課題を緻密に検証していく作業はやはり泥臭いものです。その積み重ねから、ようやく種が生まれてくるのかなと思います。

 

――デザイナーの仕事というと、きらきらした華やかな印象を持たれがちですが、そうではないと。

市橋:自分たちの仕事がキラキラした部分だけではないことを認識した上で、一見大変そうな作業もきちんとやっていこうという思いが、それぞれの組織に浸透しているのかもしれませんね。

匠生:キラキラしている仕事なんてないんだと思いますよ。多分みんな、隣の芝は青く見えますから(一同、爆笑)
事業会社にいる私たちからしたら、ブランディングやデザインコンサルのような仕事に対して、規模や影響力も大きくて、タレントさんとのお仕事があって……と華やかな部分を感じますが、ステークホルダーがとても多くてきっと裏側はとても苦しいはずです。みんな水面下でもがいているんだよな、と思いますね。

 

――大切な要素の一つとしてコミュニケーション能力が挙がりましたが、関係者と意見が食い違った時、皆さんはどのように進めていかれますか?

匠生:過去のデータなどから「このデザインで出す方が間違いが少ない」と明確にわかっている場合は意見を曲げないと思いますが、そうでない限りは企画者やエンジニアと詰めていくしかないんじゃないですかね。自分の中で「これが絶対だ」という答えはそもそも出ていないので、壁打ちして、その中からいい表現を少しずつ見つけていく作業が必要だと思います。

小倉:メンバー間の壁打ちはもちろんのこと、やはり私たちが正解を持っているわけではないと思うので、「市場に聞こうよ」というところにつなげることも多いですね。

貴明:お二人の考えに近い部分が大きいですが、個人的には、UI・UXデザインの領域には正解・不正解はなくとも、適切・不適切はあるのではと思っていて。

議論が「不適切」の範囲に含まれる方向に進んでいるのであれば、デザイナーの視点からしっかりと軌道修正していく必要がありますし、「適切」の範囲内で意見が割れているような場合は、話し合いの中でどちらかに決めていく、そういった線引きを持ってやっています。

 

――それぞれに線引きは持ちつつ、デザイナーの意見を押し通すと言うよりも、全体感の中でより良い着地点を一緒に見つけていく、という感覚ですかね。

市橋:そうですね。そのためには相互理解が欠かせないので、センスやひらめきではなく、互いの共通言語を使って同じ土俵で一緒に考えていくことが大切なのかなと思います。規模が大きくても、日々更新するような小さなコンテンツであっても、そういう作業の積み重ねかなと。

貴明:そしてその会話の中で、意見が分かれた時に「デザイナーのあなたがそう言うならその方法でいきましょう」と言ってもらえるような信頼関係を築いていたいですよね。今はデザイナーの存在感やプレゼンスを向上させていこうという過渡期なので、まずはそこから頑張っていきたいところです。

 

“ブランド構築に資するデザイン“と”イノベーションに資するデザイン“の側面を持つ

――それぞれのグループのKPT(Keep, Problem, Try)を教えてください。

カスタマー企画統括部 ブランドコミュニケーション部 クリエイティブグループ 市橋と佐藤の写真

市橋:Keepしていきたいのは、業務の効率化に向けた改善の動きですね。例えば昨年は毎年制作するランキング系コンテンツを、一括で作れる仕組みづくりを行いました。
効率化をすることによって空いた時間を、他部署の方が抱える課題の解決などに使っていきたいので、こうした自分たちが使える時間を増やすための活動をこれからも継続していきたいです。

また先ほどもお話しした通り、より上流の工程から課題解決に関わっていくための動きも、引き続き行っていきます。まだ企画になっていない段階から、個人レベルで「こんな企画をしたいと思っているが、どうだろうか」と気軽に相談してもらえるように、自由に話せる場を作って扉を開いて、対話の中で課題の種を見つけていけたらと思います。

貴明:ProblemとTryについては、パーソルキャリアのビジョン経営の要素に「自分ごと・外向き・成長マインド」の3つがある中で、私たちのグループは「外向き」が少し弱いかなと認識しています。
パーソルキャリアの中のdodaという一サービスに関わる範囲でしか通用しないスキルにとどまらず、もっと外に目を向けて、デザイナーとして幅広く活躍できる人材を育てていくことが、課題であり、人材サービス会社のインハウスチームだからこそ挑戦していきたいところかなと思います。

 

――dodaの中にとどまらず幅広い経験を積めると、個人のキャリアの可能性も広がりそうですね。

貴明:そうですね。まさに私が入社を決めた理由でもあるのですが、パーソルキャリアは規模が大きい企業ではありますが、ベンチャー気質なんです。手を挙げればやらせてもらえる。せっかくそういった環境があるので、「はたらいて、笑おう」を掲げている自分たちが多様なキャリアを築き、笑っていられるようでありたいですね。

 

――UXデザイン部のお二人からもお願いいたします。

エンジニアリング統括部 UXデザイン部 佐藤と小倉の写真

匠生:UI/UXデザイナーに限らずUXデザイン部全体として、向上心が本当に高くてスキルアップに貪欲なメンバーが集まっていて、小規模なものも含めて勉強会などの取り組みが盛んに行われているので、そこは今後も継続していけたらと思っています。 

小倉:Problemとしては、本当に課題がいろいろあります。特に部署設立から2年弱とまだ若い組織なので、新卒メンバーを受け入れる体制づくりをはじめ、試行錯誤しながら環境を整えている最中なんですよね。今年新卒メンバーの入社が決まってからも、UXの5段階モデルをもとにしたトレーニング用の講座をみんなで張り切って作成して。他の業務との兼ね合いで苦労しながらも、良いものだと自信を持って言える講座をようやく作り上げたばかりです。
なので、部署自体もスタートアップのような気持ちで、一つひとつ環境づくりに挑戦していけたらと思います。

 

――ありがとうございます。それでは最後に、今期から2つのグループが一緒になることでどのような可能性が広がるのか、展望をお聞かせください。

小倉:もともとオフラインでランチをしていたのですが、今はコロナ禍でなかなか難しいので、交流の場づくりから広げていきたいなという気持ちですね。

貴明:先ほど気軽に相談できる場を作りたいというお話をしましたが、実は毎日オンラインで「クリエイティブグループ喫茶店」を開いているんです。誰でもデザインの相談や雑談に訪れられる場になっているので、ぜひお話ししに来ていただけたら嬉しいですし、対談みたいなこともできたら良いですね。ノンデザイナーの方々にデザイナーを知ってもらう機会にできるかもしれないですから。

市橋:交流を通して、先ほど匠生さんがおっしゃった「隣の芝は青く見える」というところで、実際隣の芝生が何色なのかをぜひ知りたいですね。抽象的ではありますが、やはりそれぞれが自分の担当する領域に注力する分、どうしても見えない部分はあると思うので。
良い仕事やアウトプットを共有しあってお互いを理解したり、課題を相談させていただいてアドバイスをいただいたり、そういう機会があってもいいかなと思います。

匠生:知見の共有は大切ですね。デザイン経営の考え方の中で、「ブランド構築に資するデザイン」と「イノベーションに資するデザイン」が合わさって、企業価値や競争力が向上するというものがありますよね。自分たちに置き換えてみると、既存サービス側の皆さんはブランド構築に資するデザイン、私たち新規サービス側はイノベーションに資するデザインを担っているのかなと。
その中で私たちは、いわゆるサービスが運用されている状態で「10→100」にする、ブランディングにまつわる業務の実態をわかっていない部分もあると思うので、そういった部分では積極的にお知恵をお借りして、それぞれの観点から知見を共有しあっていきたいなと思います。

――デザイナーの皆さんの今後の交流と連携が楽しみです。素敵なお話をありがとうございました!

(取材=伊藤秋廣(エーアイプロダクション)/文=永田遥奈)

カスタマー企画統括部 ブランドコミュニケーション部 クリエイティブグループ リードデザイナー 市橋 壮一の写真

市橋 壮一 Soichi Ichihashi

カスタマー企画統括部 ブランドコミュニケーション部 クリエイティブグループ リードデザイナー

前部署では各法人のオウンドメディアとしての求人用ページを制作する業務に従事。2018年より現部署に異動しdoda内の集客用コンテンツのデザインおよびdoda転職フェアのプロモーションに関わるクリエイティブディレクションを担当。現在はdoda内のコンテンツ制作を管轄するチームのリーダーとして進行管理及び制作業務を行っている。

カスタマー企画統括部 ブランドコミュニケーション部 クリエイティブグループ リードデザイナー 佐藤 貴明の写真

佐藤 貴明 Takaaki Sato

カスタマー企画統括部 ブランドコミュニケーション部 クリエイティブグループ リードデザイナー

前職にてWeb制作会社で受託制作に従事したのち、2017年パーソルキャリア入社。2018年に実施されたdodaリブランディングにてWeb領域にデザインリードとして関わって以降、現在に至るまで一貫してdodaサイトのエンハンスを担当。近年では後進育成や採用活動なども担当しつつ、社内兼務・復業などでスタートアップへの参画も積極的に行なっている。

エンジニアリング統括部 UXデザイン部 デザイン第2グループ マネジャー 佐藤 匠生の写真



佐藤 匠生 Shoi Sato

エンジニアリング統括部 UXデザイン部 デザイン第2グループ マネジャー

民泊系スタートアップ、不動産テック企業などで新規事業立ち上げやWeb/アプリにおけるUI設計に従事。2018年よりパーソルキャリアに参画。UI/UX領域の専門家として複数の新規プロジェクトを支援する傍ら、デザイン組織の立ち上げにも奮闘中。

エンジニアリング統括部UXデザイン部 デザイン第1グループ リードデザイナー 小倉 藍の写真





小倉 藍 Ai Ogura

エンジニアリング統括部 UXデザイン部 デザイン第1グループ リードデザイナー

2019年12月にテクノロジー本部エンジニアリング統括部UXデザイン部 デザイン第1グループのリードデザイナーとして入社。後進育成や採用活動も行う。入社前は、正社員と兼業で複数のスタートアップのUI/UXデザイナーを担当したり、Design Crossの運営に参加。

※2021年6月現在の情報です。

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