テレワークで始まった”雑談”施策――5か月間の結果アンケートを公開!

こんにちは。サービス開発統括部 エンジニアリング部 GMの佐合です。
今回はテレワークで始まった”雑談”施策について、取り組み内容と結果アンケートを紹介します。テレワーク環境下で、コミュニケーション不足に悩む方の参考になれば幸いです。

サービス開発統括部の雑談について

自分が所属するサービス開発統括部では、新型コロナウイルスの感染が分かり始めた3月ごろから、部署全員が強制的にリモートワークとなり今までオフィス内で発生していた雑談や会話が急激に少なくなっていました。

もともと組織の考え方として、新規サービスを創るうえでイノベーションを起こすのに必要な「働くメンバーの心理的安全性の確保」を優先的に考えています。上京したて、一人暮らし、などさまざまな理由から仕事以外の会話がなくなってしまうのを危惧しておりました。

特にプロジェクトのMTGなどがない場合に、1日誰とも話さないというのは健康状態を考えてもよろしくないと思っておりました。

コロナ前のコミュニケーションについて

コロナが始まる前から Slack の 分報チャンネルな形で今何をやってるとか、気になった記事などをシェアしたり、スタンプでリアクションしたりというコミュニケーションは積極的にやってました。

また以前から東京と仙台間でAmazon Chimeを用いて常時接続をしていたので、そこに合わせる形でテレワークの人もその常時接続する運用にしてました。

コロナ後のコミュニケーションについて

コロナの危険性を鑑みて、全社の中でも早めに全員テレワーク推奨にしていた時は、急に40人程度が常時接続になってしまい、カメラを常時ONだとネットワーク帯域やマシンのリソース圧迫したり、Amazon Chimeの安定性にかけるので、グループごとに実験的にZoomやMeetやRemoやDiscordなど様々なツールを導入して試行錯誤していました。

エンジニア部内でも人数が20人を超えていることもあり、ただ単純につなぎっぱなしという形で自然的に雑談が生まれるという形には設計できませんでした。

サービス開発統括部としての雑談の取り組みについて

とある日の雑談風景1
とある日の雑談風景2

サービス開発統括部が原則テレワークにしたのは3月25日からでしたが、これまでの経験を踏まえて雑談の必要性を伝え、その次週の運営ミーティングで話し合いさらにその翌週からはすでに始めました。

取り組みとしては、強制的に業務時間の一部時間を雑談する時間として設定。ルールとしては水曜日スタートの4-5名ランダムメンバーで1日30分を5日間続けるという形でスタートして、運営メンバーがファシリテーターとしてスケジュールを調整したり雑談を盛り上げたり、話すテーマなど決めてやっておりました。

水曜日スタートにしたのは、火曜日に統括部全体の運営のMTGがあるので何かあれば水曜日スタートからすぐに改善できるようにするという意味合いと、あと週末を挟むことで、金曜日に「週末何するの?」とか月曜日に「週末どうでした?」と言う会話にバリエーションが増えるのを考慮してスタートしました。

雑談の改善について

  • 2ヶ月目を超えたあたりから、全員が雑談に慣れてきたこともありファシリテーター自体も完全ランダムにしたり。
  • 雑談時間が毎日じゃ業務時間を圧迫するよねという声もあり、希望したメンバーは週3のショートに参加できるように選択肢を増やしたり。
  • 自部署だけじゃなく、組織開発部署のメンバーにも参加してもらい、範囲を少しずつ拡大したり。 しました。

雑談の取り組みを5ヶ月ちょっとやってみて

今まで合計で既に20回近く行ってきました。

チームによってはただ単純に話をするだけじゃなくて

  • 変化をつけて端末持って屋外に出て、カメラで風景とかを写しつつお散歩しながら雑談したり
  • 自分の生まれ育った街をグーグルマップとかストリートビューで画面共有しながらプレゼンしつつ雑談したり
  • 早押しクイズアプリでワイワイしながら雑談したり
  • 雑談のはずが、新規サービスのブレストになったり
  • 雑談をきっかけに業務とは関係のない趣味用のSlackチャンネルができたり、オンラインゲーム配信とかでゆるくつながる関係性を構築できたり

とか、僕らのチームにとってもプラスに働いたと思います。

以下開発統括メンバー全体にアンケートを取りました結果です。

雑談施策の満足度を教えて下さい

平均点: 4.1

肯定的な意見

  • 雑談が終わった後、気持ちがスッキリしていることが多い。多分誰かと話すことでストレスの緩和ができているためだと思う。
  • 仕事以外のプライベートな話もでき、メンバーの趣味であったり興味を知ることができるため。

改善意見

  • ファシリテーターによって質の高低が激しい
  • ラジオ感覚や内職していると感じるメンバーが一部いる為

コロナ渦において、コミュニケーション量の低下を補うことができていると思いますか?

平均点: 4.2

肯定的な意見

  • 特に考えずに勤務しているとプロジェクトのメンバーのみに関係が限定されてしまうので
  • コミュニケーション量の低下を補うという点では疑いようなく、活性化したと思う。

改善意見

  • MTGでも雑談ができます
  • 話があわない人と同じチームだと喋りたくなくなり難しいですね。

普段交流を取ったことのない人と交流を図るきっかけになっていると思いますか?

平均点: 4.4

肯定的な意見

  • 直近で入社された方とは全く会話もできていなかった(&お顔もよく知らなかった)ので、話せる良い機会になっています。
  • 雑談なかったら話す機会がなかった人が一杯いると思います。

改善意見

  • まだまだ被ったことがないメンバーがいるのでもっと頻繁にシャッフルされると尚いい

雑談に引き続き参加し続けたいと思いますか?

平均点: 4.4

肯定的な意見

  • ファシリテーションの練習という観点でも勉強になります
  • 今まで話せなかった人と話せるのに加えて、他に雑談のようなコミュニケーションを取る場がないため

改善意見

  • 作業時間が削られてしまうため。

雑談施策の総評

全体的な満足度も高くコミュニケーション取りきっかけになったのが非常に良かったと思ってます。
引き続き続けていきたいという意見は多くもらっていますが一旦は組織改編などもあり9月いっぱいでこの取り組みは終了する予定です。

この取り組みが終了してしばらく経った後にアンケートなどを取ってみて、メンバーからの意見などを聞きつつ、改善点などを踏まえた上でまた新しい形でコミュニケーションを取っていく手段を考えようと思ってます。

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佐合 和也 Kazuya Sago

サービス企画開発本部 サービス開発統括部 エンジニアリング部 ゼネラルマネジャー

大学在学中にシステム開発の会社を起業し、その後世界を旅しながらリモートで働き、海外での勤務を経てシェアリングエコノミー系スタートアップ、フードテック企業などで新規事業立ち上げ・チームビルディングやアプリにおける開発・設計に従事。直近では飲食店無人化プロジェクトを立ち上げ、それと並行して2020年よりパーソルキャリアに参画。複数の新規プロジェクトを支援する傍ら、エンジニア組織の立ち上げやマネジメントに奮闘中。趣味は旅行とロードバイクと料理。

※2020年9月現在の情報です。