「調べる」でハマる落とし穴 #PERSOL CAREER Advent Calendar2025

Advent Calendar企画 20日目になりました。
担当は、今日が誕生日な新卒エンジニアの白水です。

皆さんは「調べる」と聞いて、どんなイメージを持ちますか?
「知識を深める」「理解を広げる」そんなポジティブな印象が強いかもしれません。

しかし、社会人になってから私は、この「調べる」という行為に思わぬ落とし穴があることに気づきました。

学生時代の「調べる」は「深掘り」だった

私は大学時代、情報系の学部でプログラミングやアルゴリズムを学んでいました。
課題に取り組むとき、わからないことがあると、つい調べることに時間をかけてしまうタイプでした。

ライブラリの仕組みや、コードの裏側でどう動いているのかを知りたくて、ネットで情報を探したり、関連する記事を読み込んだりしていました。

その分、時間はかかりましたが、理解を深めながら進めていたので、後から詰まって手が止まることはほとんどありませんでした。

当時の私にとって「調べる」は「知識を深めるための行為」そのものでした。

社会人になって気づいた「落とし穴」

ところが、仕事では事情が違います。業務には期限があります。
求められるのは「成果を出すこと」であり、「知識を深めること」ではありません。

最初の頃、私は学生時代の癖で、業務中に必要以上に調べてしまうことがありました。

「もっと理解したい」「背景まで知りたい」という気持ちが強く出てしまっていたのです。
でも、それをやっているとタスクが進まない。納期に間に合わない。

そこで学んだのは、仕事での「調べる」は、目的が違うということ。

「業務を達成するために必要な情報だけを見極めて、そこまでで切り上げる」――これが社会人の「調べる」です。

なぜこの違いに気づけたのか

きっかけは、オンボーディング研修での経験でした。

研修の最後に「学んだことを発表する」という機会があり、私は資料作成にかなり時間をかけてしまいました。
完成してから見せることを前提にしていたので、中間レビューの発想がなく、方向性を早めに共有することもしていませんでした。

その後、先輩から「まず20%の段階で見せるんだよ」というアドバイスをもらいました。
さらに業務でも、夕会や進捗共有の場で「今どうなっているか」をこまめに伝える習慣がつきました。

こうしたやり取りの中で、「今はここを調べる必要ないよ」「このタスクを進めるにはこれが必要だよ」という判断をもらうことが増え、調べる範囲を絞る感覚が身についていきました。

この積み重ねで、私は気づきました。

学生時代のように「自分の知識を広げるために調べる」ことは大事ですが、仕事では期限内に成果を出すことが最優先です。
自分のスキルアップと業務の目的は別物。その違いを理解できたのは、こうした経験のおかげです。

今後の課題と考え方

もちろん、基礎を固めるための学びは長期的には重要です。
だから「業務時間内は成果に集中、学びは計画的に」というバランスを取ることが、今の私の課題です。

必要な情報を見極める力はまだ発展途上ですが、意識するだけでもきっと大きな違いがあるはずです。

まとめ

「調べる」こと自体は悪ではありません。でも、目的を見失うと落とし穴になります。
仕事では、ゴールから逆算して必要な情報だけを取る――そんな進め方が大事だと感じています。

まだまだ簡単ではないですが、少しずつ自分なりのバランスを見つけていけたらいいなと思っています。

 

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白水 美歌 Haruka Shirozu

クライアントプロダクト本部 テクノロジー統括部 プロダクト開発2部 法人サービスLLMグループ

2025年にパーソルキャリアに新卒入社。立派なバックエンドエンジニアを目指して日々邁進。

※2025年12月現在の情報です。