新卒2年目エンジニアがGoogle Cloud Associate Cloud Engineerを取得した話 #Developer&Designer Advent Calendar 2024

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はじめに

Developer&Designer Advent Calendar 2024 14日目の記事です。

皆さんこんにちは、新卒2年目エンジニアの星野です。
今年の9月にGoogle Cloud Associate Cloud Engineer(以下ACE)、11月にProfessional Cloud Architect(以下PCA)を受験しました。
インフラに関わる業務経験は少ないものの、無事合格できました。今回はACEに絞って勉強に使用した教材や受験当日から結果発表までの流れについてご紹介します。

 

受験のきっかけ

今回受験を決めたきっかけは2つあります。

1つ目の理由は、現在携わっているプロダクトが全てGoogle Cloud上で動いていることです。そのため、業務で役立てるためにGoogle Cloudの知識を深めたいと考えました。細かいアーキテクチャの話は割愛しますが、ユーザー向けアプリ・複数の管理者用アプリはGoogle Kubernetes EngineやCloud Run、Cloud SQLなど使用して運用しています。
自身のメイン業務はアプリケーション開発であるため、Google Cloudに触れる機会は限定的でした。例えば、Cloud Loggingを利用したアプリケーションのログ確認、GitHub Actions と連携させてSecret Managerから認証情報や取得し、コンテナをビルドするようなワークフローの修正などを行ってきました。これまでは都度調べながら対応してきましたが、今後も業務で関わる可能性が高いと考えています。そこで、この機会に体系的な学習を通じて、Google Cloud認定資格の取得を目指すことにしました。

2つ目のきっかけは所属している部署に資格取得支援制度があったためです。こちらは中長期でメンバーのパフォーマンス発揮を支援する制度です。そのため業務遂行に関係ある資格のみですが、合格した際は上限5万円まで負担していただけます。
ただ不合格だった場合は支給されないので、1回で合格するために全力で勉強する必要があります(笑)。
上記の理由でGoogle Cloud認定試験の勉強をスタートしました。

勉強の流れ

公式の模擬試験を解いてみる

最初に自分の実力を知るために公式の模擬試験を解きました。正答率は50%くらいで難しい印象を持ちました。ただGoogle Cloudの実務経験があるわけでないので「これが現状の実力」だと割り切り、しっかり勉強していこうと決意しました。

docs.google.com

概要を掴む

次にGoogle Cloudの全体感を掴むために、下記の本を2周読みました。
具体的には前から1章ずつ読み、章末にある10問前後の練習問題を解きました。完璧な理解ではなく各サービスがどのようなものかをイメージができるように心がけました。

book.impress.co.jp

その後はGoogle Cloud Skills BoostというGoogle Cloud公式のe-LearningのPreparing for Your Associate Cloud Engineer Journey - 日本語版に取り組みました。Google Cloud Skills Boostは会社が希望する社員向けに契約・提供しているプログラムの1つです。

www.cloudskillsboost.googleプログラムの中の動画やスライド、それに付随する練習問題を解いて理解を深めました。
こちらは先ほど紹介した本より深い知識を扱っているので、知識の肉付けにはうってつけでした。

予想問題を通してアウトプットとインプットの繰り返し

書籍とGoogle Cloud Skills Boostの内容を理解できたら、下記の練習問題を取り組みました。

これだけで合格!Google Cloud Associate Cloud Engineer模擬試験問題集(4回200問)

www.udemy.com

こちらのコースは50問1セットが4セットあり、各セット3周しました。
最初の周は正答率が50〜60%でした。
第1セットの問題を解き、丁寧に復習しても第2セットの問題は第1セットとは異なる問題のため50%くらいしか解けず、正直なところかなり落ち込みました。
それでも気持ちを切り替えて解けなかった問題を中心に解説をしっかり読み、それに関連するGoogle Cloud公式のドキュメントを確認しました。各セットの問題を解くのに1時間、復習に1〜2時間くらいかけていました。
復習を重ねるごとに徐々に成績が向上し、2周目は70%、3周目は90%まで解けるようになりました。


GCP Google Associate Cloud Engineer Practice Test Exam 2024

www.udemy.com

こちらのコースは試験問題と解説の両方が英語なのですが、Google Chromeの翻訳機能を使いながら学習しました。先ほど挙げたコースよりも解説が丁寧で、問題も本番と近しいものが多かった印象です。全6セットのうち5.6セット目は少々難しいため、試験当日まで時間がない場合はスキップしても大丈夫です。もし余裕があれば取り組んでおけると安心して本番を迎えられます。

Cloud License

cloud-license.com

こちらはGoogle Cloud・Amazon Web Services認定試験のオンライン学習サイトです。

各試験によって用意されている問題数が異なるのですが、ACEは263問の問題演習が用意されています。

Udemyのコースの問題演習と異なる点は
・1セット7問で1問答えたらすぐに答えが表示される形式
・チェックをつけた問題だけ取り組むことができる
です。
自分は解いた直後に答え合わせをしたいので、Udemyより使いやすいと感じました。こちらも全ての問題を2~3周くらいしました。間違えた問題は正解になるまで解き続けました。3ヶ月使い放題で5000円ほどかかるのですが、問題数も多いためオススメです。
Google Cloud認定試験ではACEとPCAに加えてCloud Digital Leader、
Amazon Web Services認定試験では、11種類の認定試験の範囲に対応しています。

上記のような流れで学習をし、試験本番に臨みました。

受験当日

Google Cloud認定試験はテストセンターで受ける方法とオンラインで受ける方法を選べるのですが、自分はテストセンターで受けました。そのため受験当日はメールを印刷して会場に持ってくるよう記載がありましたが、メールに記載されている受験者承認コードだけ確認できるようメモを持って行けば大丈夫でした。

実際の試験問題は上記で紹介した問題集を繰り返し解くことで正解を導き出すことができました。実際に各サービスを触っておくことでより自信を持って選択肢が選べるようになりました。

また合否の仮結果で当日わかりました。
流れとしては試験→アンケート→完了画面に「合格」と記述されていました。しかし他の文字と同じ字体で「合格」と書かれているので注意して見ないと見落としてしまいそうでした。

受験結果

正式な合格連絡まで1週間くらいかかると記載があったのですが、自分は祝日の午前10時に受験し、翌日の朝5時に合格通知メールが届きました。

Associate Cloud Engineer合格証明書

 

おわりに

今回の試験勉強を通じて、Google Cloudの全体像を掴むことができました。その結果、プロダクトのインフラ構成図を俯瞰して理解し、改善点や最適化の提案をする自信がつきました。今後は、得た知識を活かし、プロダクトの運用やアーキテクチャの見直しに積極的に貢献していきたいと考えています。

もし今回の記事を読み、興味を持ってくださった方がいれば、ぜひチャレンジしてみてほしいです。

星野 裕太 Yuta Hoshino

はたらく未来図構想統括部 PERSOL_MIRAIZ部 MIRAIZエンジニアリンググループ エンジニア

2023年4月に新卒でパーソルキャリアへ入社。現在はPERSOL MIRAIZの開発に従事。

※2024年12月現在の情報です。