新卒データサイエンティストの成長ストーリー #1 AWSでWordPressサイト構築に挑戦

みなさん、はじめまして!今年の4月からデジタルテクノロジー統括部に配属された、倉持裕太と申します。

今年度、テクノロジー本部には計9名、そして、デジタルテクノロジー統括部には、私ともう1名の計2名が新卒で入社しました。

今回からの本シリーズでは、データサイエンティスト職として採用され、デジタルテクノロジー本部に所属された私達が、一体どのような研修やOJTを受けているのかを発信していきたいと思います!

本記事では、執筆者の私のプロフィールと、現在受けているAWSに関する研修についてご紹介したいと思います。

新卒でデータサイエンティストの仕事を探している就活生の方々、データサイエンティストの育成を行っている現場社員または人事の方々にとって、おすすめの内容になっていますので、最後まで読んでいただけると嬉しいです!

 

倉持裕太のプロフィール

まずは私の自己紹介として、大学院時代の研究と、研修開始時点でのデータサイエンスの実力について紹介したいと思います。

▼研究の紹介

修士論文では、「若年労働者のレジリエンス(ストレスから回復する力)を促進するには、職場でどのような働きかけを行う必要があるのか?」といった内容で研究していました。どちらかというと心理学に根ざした研究であり、量的な調査に加え、最終的にインタビュー調査を通じて示唆を出すといった研究に取り組みました。

▼研修開始時点でのデータサイエンスの実力

自分の研究に統計が必要であることが大学院2年の4月にわかり、そこから独学で心理統計の勉強を開始しました。急ピッチで統計学の基本的な部分を抑え、研究では、Rを用いて構造方程式モデリングによる分析を行いました。そのためRは多少使えました。

また、大学3年生から一貫してWeb広告関連のベンチャー企業でインターンをしていました。Web広告の営業・運用業務の中で、エクセルの様々な関数や機能を活用して顧客に提案するといった業務を経験しました。

一方、プログラミングに関する知識は乏しく、Pythonについては授業で少し触ったことがあるレベルでした。SQLは使用経験がなく、AWSなどのインフラについてはなんとなく構造がわかる程度のレベルで、ほぼ初心者です。

 

AWSでWordPressサイト構築に挑戦!

こんな感じで、インターネットとはなんとなくうまく付き合ってきたものの、インターネットがどのように動いているのか、普段見ているサイトがどのような仕組みなのかということは、ぼんやりとしか理解できていませんでした。

デジタルテクノロジー統括部では、データサイエンティストとしてもIT領域の知識や経験を積み、それらを他人に理解してもらえるように伝え、アウトプットをきれいなものにする力を身につけるために、クラウドやインフラ、開発スキルを学ぶプログラムがあります。

私にとって、AWSでWordPressサイトを構築するというこの研修は、これまでの断片的な知識が整理されて、非常に勉強になりました。

研修では、次の3つのステップで進みました。

  1. Udemyの講座を受けながら、AWSでWordPressサイトを構築する
  2. 構築したシステムの構造をPowerPointでまとめる
  3. 成果物を先輩エンジニアに発表し、質問を受けることで周辺知識を補充する

以下では、各ステップでどのようなことをしてきたのか、紹介したいと思います。

 

1. Udemyの講座を受けながら、AWSでWordPressサイトを構築する

この段階では、Udemyの講座を見ながら、実際に手を動かして、WordPressサイトを構築するところまで進みました。

AWSのアカウントを作成し、マネジメントコンソールやmacのターミナルを用いて、クラウド上でネットワークを構築したり、WebサーバーやDBを設置し、WordPressをインストールしたりと、様々な設定を自分の手で行いました。

また、動画の中では実際の作業と並行して様々な用語の解説が行われており、中途半端な理解で進むと後から何の作業をしているのかわからなくなります。そのため、適宜ノートにメモを取り、理解が不十分な部分については他の参考サイトや書籍で知識を補いながら進めていました。

私の場合、AWSが未知すぎて、動画を見ても1回で理解し切ることができず、1周終えた後に倍速で2周目を行いました。

 

2. 構築したシステムの構造をPowerPointでまとめる

次に、構築したシステムをがどのように動作しているのか、内部の構造をPowerPonitでまとめました。手順通りに作業しているので、システムはしっかり動くのですが、実際にどのような原理で動いているのかをこの段階では整理しました。

整理した内容の一部がこちらです。VPC(AWS上の仮想ネットワーク)の中がどのような構造になっているのか。分割したネットワーク、異なる機能を持つサーバーとの間でどのようなやり取りが行われているのか、など、図で表すことで、自分がこれまで作業してきた内容の理解を深めました。

執筆者の私が作成した図

DT部のもう一人の新入社員である安藤さんが作成した図

3. 成果物を先輩エンジニアに発表し、質問を受けることで周辺知識を補充する

最後に、こちらのスライドを活用して、自分がいかなるシステムを作成したのか、先輩エンジニアに発表しました。構築したシステムを自分の言葉で発表し、質疑応答を受けることで、自分の理解が曖昧だった部分が浮き彫りとなりました。

私のパートでは、「ルートテーブルはどの単位で構成されていますか?」と質問されたときに、ルートテーブルを「ルーティングに関する情報をまとめたもの、くらいしかわかってねえ。やべえ……」となり、自分の理解が浅かったことに気づきました。

また、新卒同期である安藤さんのパートでは、「EC2インスタンスとRDSインスタンスがやり取りしている情報はどんなものか?」と質問されることで、改めてEC2インスタンスとRDSインスタンスの役割について考え直すきっかけとなりました。

このような形で質疑応答を繰り返すことで、自分がこれからより勉強しなければならないことが浮き彫りとなり、今後の課題が見えてきました。

 

最後に

インフラ関連について全くわかっていなかった自分にとって、この研修は大変意義のあるものでした。学生時代に、レンタルサーバーを借りて、Wordpressを立ち上げてブログを書くということはやってきたので、ゆるーくサーバーやネットワークを理解できていたつもりでしたが、実際に0からやってみると、全く理解できていなかったことに気づきました。

それと同時に、クラウドの凄さに驚きました。これまでは物理的なサーバーを使って配線をつなぎまくってオンプレミスでネットワークを作っていたのに、クラウドの登場で全てインターネット上で解決するようになりました。素直に「AWSってめっちゃすげえ……」と、講義を受けている時に感動したのを覚えています。

また、今回の研修を受けたことで、自社サービスがどのような構造になっているのか、読み解くための素地ができたかなと思います。今後さらに広く深く知識を身につけていくことで、自社サービスの構造の理解を深め、ゆくゆくはサービスの改善、発展に貢献できるようにこれからも頑張りたいと思います!

こんな感じで、今後も定期的に研修やOJTの様子について発信していきますので、次回の記事も是非ともご覧ください!

 

デジタルテクノロジー統括部 倉持 裕太

倉持 裕太 Yuta Kuramochi

デジタルテクノロジー統括部 デジタルビジネス部 アナリティクスグループ

 

 

※2022年6月現在の情報です。