CES 2022オンライン参加レポート――「はたらく」にまつわる話題に注目!

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みなさん、こんにちは。techtekt編集部です。

2022年1月4日~から、現地とオンラインのハイブリッドで開催された「CES2022」。CESは、1967年以来、50年以上続く世界最大級のハイテク技術見本市。全米民生技術協会(Consumer Technology Association、CTA)の主催により、毎年1月、ネバダ州ラスベガスにて開催されています。今回の「CES 2022」では、約800社のスタートアップを含め約2,300社以上が出展。車両技術、人工知能、デジタルヘルス、スマートホーム技術などの最新の変革技術に加え、非代替性トークン(NFTs)、フードテック、スペーステックなどの新カテゴリーも加わりました。

そんな話題のCES2022に、パーソルキャリアで新規サービスの開発を担うシニアエンジニアのVikramと、データや先進テクノロジーを扱い、開発からアナリティクス、ビジネス立案までを担う西澤の2名がオンラインで参加。どのようなプログラムを見て、どんなことを学んだのか、そしてパーソルキャリアで活かせそうなヒントは見つかったのか。2人にいろいろと聞いてみました。

 

ハイブリッド開催ならでは出展に着目

 

――まずは、CESに参加しようと思ったきっかけから教えてください。

エンジニアリング統括部 サービス開発部 第2グループ シニアエンジニア マルホトラ ヴィクラムの写真

エンジニアリング統括部 サービス開発部 第2グループ シニアエンジニア マルホトラ ヴィクラム

Vikram:前職では、Yahoo! ニュースを担当していたので、記事を編集するために技術者の意見を収集する必要があり、オンラインで参加したり、実際に現地に行った担当から話を聞いていました。今回も、同じような気持ちで参加しました。また、CESではいつも新しいガジェットが出品されるので、それにも興味がありました。ただ、ここ2、3年は、モノというよりも、コンセプトであったり、“今後どういうことができるのか”というトークが増えている印象です。さまざまな会社が出展しますが、パンデミックの影響で参加者が少ないためか、プロダクトの発表は人が多く集まる別の機会にするという会社が多かったように感じました。

デジタルテクノロジー統括部 デジタルビジネス部 ビジネスグループ リードストラテジスト 西澤 啓の写真

デジタルテクノロジー統括部 デジタルビジネス部 ビジネスグループ リードストラテジスト 西澤 啓

西澤:私も前職でCESに参加したことがあり、とても楽しい印象がありました。しかし今はコロナの影響もあり、オンラインも含めたハイブリッド開催をしていると聞き、興味があったので参加しました。現地開催とは違って、実際の展示は見られませんでしたが、Vikramさんの言う通り、特に今回はコンセプチュアルなトークが多いという印象でした。

 

――どのようなプログラムに注目していたのですか?

 

西澤:“バーチャル上でどのように仕事をしていくか?”という観点から、さまざまな会社が考えていることを中心に見ていきました。HTCはVR系の製品を考えていたり、キヤノンもVRのプロダクトを多く出展していたことから、どの会社もVRをメインに考えているのだと感じました。

 

Vikram:VRについては、会社によってプロダクトが違うので、それによって実現する世界観も違います。Meta(旧Facebook)では主にイベント系に参加する方針になっていて、マイクロソフトではオンラインミーティングなど仕事効率化について対応していました。またパナソニックやキヤノンでは、メタバースやVRを実現するためのプロダクトを作っているというイメージです。どうしても今は“実現すること”に注力している印象ですが、実用に至る難しさを感じました。

 

――今は“バーチャルの世界に入る”ことを先行していますが、その使い方の具体性についてはもっと考える必要がありそうですね。

 

Vikram:そうですね。“何に使えるか?”という点については、実現できることもあると思いますし、そのための技術は持っています。しかし、私もVRのメガネを付けたことがありますが、どうしても気持ち悪くなってしまいますよね。とくにパソコン画面に慣れていない人ほど気持ち悪くなってしまうと思います。その慣れていない人が感じる気持ち悪さへの対応も、難しいチャレンジだと思います。人間の目がVRの画面に慣れるまでには結構な時間がかかると思うので、次の時代の人たち向けの技術かもしれませんね。

 

――実現することはもちろんですが、適応するためにも大きな壁がありますね。

 

Vikram:出展されていたメタバース製品の中には、口を長時間塞いでいる製品もあるので、衛生面も気になりますね…。そういった点も鑑みながら、長いスパンで実現性を考えることが重要ですね。アプリケーションの幅広さは面白いと思いました。

 

VR、ハイブリッドワークスペースなど最新技術の中にサービス開発の種を見つける

 

――他に印象に残ったプログラムがあったら教えてください。

 

デジタルテクノロジー統括部 デジタルビジネス部 ビジネスグループ リードストラテジスト 西澤 啓の写真

西澤:ベンチャーが楽しかったですね。800社弱の展示がありましたが、一番多かったのはアメリカでした。次いで韓国、フランス、オランダなども多かったです。国を挙げてスタートアップを支援しているみたいで、日本も同じようかたちで出展していました。インダストリーではAIが多く、続いてIoTセンサーも多かったですね。最近増えていると感じたのはデジタルヘルスやウェルネスです。遠隔医療のような、がっつり医療系のものもありましたね。またセンシングと絡めて、心拍データなどをイヤホンで取るようなスタートアップも展示されていました。コロナの影響があると思います。多くのスタートアップも取り組んでいるのが印象的でした。

 

――ベンチャーやスタートアップに注目をしている中、ご自身の仕事に活かせそうな学びはありましたか。

 

西澤:VRは主に視覚や聴覚の世界ですが、今回気になったベンチャーの中に、自分のパーソナライズされた香水を作れるという企業がありました。匂いは五感の中でも記憶に結びつきやすいものです。例えばワークスペースでリラックスさせる香りを出すという取り組みもすでにあるので、匂いで働きやすくなれば面白いのではないかと思いました。画面を見ながらリラックスをするのは難しいですが、匂いは入りやすいのかなと思います。

 

エンジニアリング統括部 サービス開発部 第2グループ シニアエンジニア マルホトラ ヴィクラムの写真

Vikram:今までは“自然(nature)が良い”とされていたものでも、今ではテクノロジーが入り込んでいます。例えば、CESで「味」をテクノロジーで上げるという技術を見ました。センサーが付いたスプーンのようなものがあり、それを口の中に入れようとすると電気が流れて、その電気によって不思議と食べ物が美味しくなるという技術でした。メディアのレポーターが実験していましたが、3回中2回はそのスプーンで食べた方が美味しいと感じる結果が出ていました。これまでは人間しかできないと思われたものに対し、テクノロジーが真似しようとしていると感じました。

また、ハイブリッドワークスペースという選択肢がさまざまな会社にあり、それに向けた製品を数多く出展されているのも印象的でした。SAMSUNGからは55インチの湾曲しているモニターが出展されていました。そのモニターを使えば、リモートでもオフィスと同じような環境で仕事ができるようになりますね。またTP-Linkからは、電動ルーターが出ていました。電波を良くするために、ルーターが自動でアンテナを回すというものです。「ロボットルーター」と言っていました。それを使って、家の中でも快適なオフィス環境を作るというものですね。

私は最近メカニカルキーボードに興味がありますが、Keychronというメーカーが出しているメカニカルキーボードはMacでもWindowsでも使えるということが特徴です。ライトを光らせたりできるので、自宅のワーキング環境を楽しくすることができます。

メカニカルキーボード(Vikramさん私物)の写真

メカニカルキーボード(Vikramさん私物)

他には電動で身体にフィットさせる椅子もあり、技術で実現させるものがたくさん見られました。こういったものは、反対にオフィス環境では使いにくいですし、使いたくないですよね。家だから楽しいのだと思います。

 

西澤:ハイブリッドでは実際に出社している人もいるので、その人達とのコミュニケーションもそうですし、ハイブリッドワークで働いている人のエンゲージメントをどうするのかと気にされている会社もありますね。ハイブリッドだと評価も難しそうですね。

 

――日本の評価制度の多くは、ジョブの成果だけではなく、さまざまな側面も評価の対象になっているので、それらが働き方(出社 or リモート)で判断の差が出ないようにしていていくことが重要ですよね。

 

目指すは自社サービスの拡充とCESへの出展

 

――最後に、CESに参加してきたお二人だからこそ、チャレンジしたいことを教えてください。

 

Vikram:現在、新規サービスの中でもラーニングの分野に携わっています。ここ1、2年の間にラーニング分野は大きく変わってきており、そこにビジネスチャンスがあることを改めて意識しました。幅広い技術を使って様々な人にラーニングを届けていきたいと考えています。その中で、ネット環境が物理的な障害になり、ラーニングが出来なかったりすることもあるので、今後は5G導入も視野に入れながら、環境整備にもチャレンジしたいですね。そして、ラーニング分野でユーザーに刺さるコンテンツを作っていきたいと思っています。

 

西澤:ハイブリッドワークが進む中で、何かしらのテクノロジーを使って面白いプロダクトを作り、CESに出展できたら面白いと思いました。一足飛びにはできないと思うので、そこを目指してまずは、できるところから少しずつ進めていきたいですね。

 

――素敵なお話をありがとうございました!

エンジニアリング統括部 サービス開発部



マルホトラ ヴィクラム Malhotra Vikram

エンジニアリング統括部 サービス開発部 第2グループ シニアエンジニア

インドのジャイプール出身。大学のキャンパスリクルートで日本の会社に採用され、その研修所で一年ほど日本語を勉強した後、2007年に来日。その後、GMOインターネットグループ、ヤフー、イグニスなどで、Eコマース系のウェブやiOSアプリの開発を行い、オフショアエンジニアチームとブリッジマネジャーとしても勤務。好きな技術はjavascript(reactやvuejs)、バックエンドはnodejs。話せる言語は日本語、英語、ヒンディ語(ナマステ ^O^)。趣味はカメラ、自然風景撮影、旅行。

デジタルテクノロジー統括部 デジタルビジネス部 ビジネスグループ リードストラテジスト 西澤 啓の写真



西澤 啓 Kei Nishizawa

デジタルテクノロジー統括部 デジタルビジネス部 ビジネスグループ リードストラテジスト

新卒でSIerに入社し、業務用のWebアプリやバッチの開発を担当。入社5年目以降は、データや先進テクノロジーを活用したサービスの企画・開発に従事。

※2022年3月現在の情報です。

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